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15インチ型MacBook Pro(2018)の「Core i9」モデルと27インチ型「iMac 5K 2017」を比較した動画

Macbook pro 2018 corei9 vs imac5k2017

紙面上のスペックとしては、15インチ型MacBook Pro(2018)の「Core i9」モデルが最も高性能であるはずだが、動作クロック数が公称値を下回る結果が報告されるなど排熱問題が取り沙汰され、大きな話題に。

その後、スロットリング問題を修正したソフトウェア・アップデートしたものの、やはり6コアの「Core i9」という非常に熱を帯びやすいプロセッサーを、冷却構造を改善せずに限られたスペースに詰め込んだ代償は大きく、最もパワーを発揮して欲しい高負荷な作業時におけるパフォーマンスは期待に応えられていない。

持ち運べるデスクトップマシーンと期待されていた15インチ型MacBook Pro(2018)の「Core i9」モデルだが、デスクトップマシーンである27インチ型「iMac 5K 2017」と比較するとどうなのか。

これまで様々な検証をおこなってきたAppleInsiderがこれらのMacのパフォーマンスを比較する動画を公開していたので、紹介する!

ベンチマークスコアで比較するMacBook Pro(2018)と「iMac (2017)」

比較対象となっている15インチ型MacBook Pro(2018)は6コアの「2.9GHz Core i9」、32GBのRAM、512GBのSSDを搭載。一方、27インチ型「iMac 5K 2017」は4コアの「4.2Ghz Core i7」、40GBのRAM、512GBのSSDを搭載。

これらを踏まえた上で、下記動画の検証内容を紹介する。

据え置きで使うのであればiMacの方が圧倒的にコスパが良い

純粋なグラフィック性能を比較すると、15インチ型MacBook Pro(2018)に搭載されている「Radeon Pro 560X」のベンチマークスコアは、27インチ型「iMac 5K 2017」に搭載されている「Radeon Pro 580」の約半分

幸いにも2018年モデルと同時に発売された「Blackmagic eGPU」を組み合わせることによって全く同じグラフィックカードが使用できる。

さらに「LG 5K UltraFine Display」を組み合わせることによって15インチ型MacBook Pro(2018)を27インチ型「iMac 5K 2017」以上のスペックを用意することができるが、その分、価格は大幅に値上がりする。

以下に、今回の比較対象となっているデバイスの価格を計算してみた。確かに基本的にデスクトップマシーンとして使うのであれば最初からiMacを買った方が断然お得だ。

ベンチマークスコアで見るMacBook ProとiMacの比較

CPU性能を比較する「Cinebench R15」では、平均して「iMac 5K 2017」を上回る結果を出したものの、繰り返し行われたテスト結果では排熱不足によるスロットリングが発生し、MacBook Pro(2018)のスコアが「iMac 5K 2017」を下回る場合もあったという。

ゲーミングベンチマークを測定する「Unigen Heaven Benchmark」では、MacBook Pro(2018)が「iMac 5K 2017」の約半分のスコアを記録し、「Blackmagic eGPU」と繋ぐことによってスコアが近づくものの外付けによるボトルネックがあるのか、肩を並べることはなかった。

「Lightroom」を使用し、4,200万画素のRAW形式の写真99枚を書き出すのに掛かった時間は、「iMac 5K 2017」が3分9秒、MacBook Pro(2018)は5分59秒。「Blackmagic eGPU」を使っても3秒しか縮まっていない。ここでもやはり排熱問題が原因でパフォーマンスが引き出せていないようだ。

Benchmark score for mbp2018 and imac5k

「Final Cut Pro」を使ったベンチマークツール「Bruce X」では、なんと「iMac 5K 2017」が処理を終えるのに掛かった時間はMacBook Pro(2018)を3分の1。これはGPU性能に依存する部分が大きく、「Blackmagic eGPU」を追加することによって改善はされるものの、それでも「iMac 5K 2017」の約倍近い時間が掛かっている。

20秒の4K動画を手ぶれ補正するのに掛かった時間も「iMac 5K 2017」の方が約4割も短く、「Canon 4K」のRAW形式動画ファイルを書き出したところ、iMacが8分33秒で終わったところをMacBook Proは18分31秒も掛かっている。編集におけるフレームレートも単体では半分以下、「Blackmagic eGPU」を使っても75%程度となっている。

ただし、悪いことばかりではない。5分間の4K画質のHEVC形式動画ファイルを書き出すのに掛かった時間は15インチ型MacBook Pro(2018)が3分49秒だったところ、27インチ型「iMac 5K 2017」は10分42秒掛かっている。

見たかった素晴らしい性能を発揮できている理由は、Intelの「Coffee Lake」シリーズがHEVC形式に最適化されているからだという。

据え置きで問題なければiMacの方が絶対にお買い得

15インチ型MacBook Pro(2018)の「Core i9」モデルと27インチ型「iMac 5K 2017」、どちらがより高い性能を発揮できるかというと、言うまでもなく27インチ型「iMac 5K 2017」の方が優れている

価格面においても、5Kディスプレイ、ワイヤレスキーボードとマウス、パワフルなGPU「Radeon Pro 580」がすべて含まれていることを考えると圧倒的にお得。RAMを自分で換装できれば純正のRAMを購入する必要もなく、費用を抑えることができる。

一方、「据え置きでは困る」「持ち運びたい」「出先で可能な限りのパワーが必要」という場合は15インチ型MacBook Pro(2018)を視野に入れる必要があるが、何も今年の15インチモデルは「Core i9」しかないわけではない。

これまでの情報によると、もっとも費用対効果が良い構成は下記。

  • 第8世代の2.2GHz 6コアIntel Core i7プ ロ セッサ(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
  • Radeon Pro 560X(4GB GDDR5メモリ搭載)
  • 32GB 2,400MHz DDR4メモリ

また、512GBモデルと1TBモデルではSSDに性能差があることが分かっていることから、スピードと性能にこだわるのであればSSDは1TB以上を選ぶことも考えた方が良いかもしれない。

以上を踏まえた上で、自分に合うモデルを選ぶべし!

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公開情報
更新日2020年04月13日
執筆者g.O.R.i
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