【検証】M1チップ搭載MacBook Pro、5K2Kウルトラワイド出力時の発熱やファンの回転音は？

M1チップ搭載MacBook Proは、Thunderbolt 3経由の外部ディスプレイ出力が1枚に制限されている。eGPUもサポートしないため、使用している5K2K解像度のディスプレイ「34WK95U-W」出力時に本体の発熱を懸念していた。

ところが接続しても本体は全く熱くならない。ファン音は全く聞こえない。外部ディスプレイ接続時の発熱は、過去の黒歴史になった。サーモグラフィーカメラを使用し、16インチ型MacBook Proと比べた本体温度を計測してみた。

本体内蔵キーボードとトラックパッドを快適に使える幸せ

検証用として、普段使用しているブログエディタ、タスク管理アプリ、メールアプリ、カレンダーアプリ、大量のタブを開いたChromeを起動した状態に統一した。パフォーマンスはアクティビティモニターおよびiStat Menusで管理する。なお16インチ型MacBook Proは仕事のリスクヘッジとして、macOS Catalinaの最新バージョンで止めてある。

34WK95U-Wに接続した場合、M1チップ搭載MacBook Proのキーボード上で計測された最高温度は27.9℃だった。

キートップの温度は30℃を超えない

発熱しやすい傾向にあるTouch Bar上部でも27.4℃。指先で触れても全く熱くない温度だ。

Touch Barの上も30℃以下に留まった

この間、ファンは一切回らない。YouTube動画を4K画質で再生しても微動だにしない。僕の背後に設置しているDyson Pure Cool Linkのほうが遥かに騒がしい。

16インチ型MacBook Proを試したところ、最高温度は45.3℃。熱さは指先にも十分伝わり、内蔵キーボードの使用を躊躇する不快感がある。ファンの回転数は、グラフィック性能を求めるアプリの使用ですぐに4,000rpmまで跳ね上がる。内蔵マイクを使用する場合は、ファン音の影響を受けるに違いない。

Touch Barの上が最高気温を記録

キーの上でも45℃になっていた

なお16インチ型MacBook Proの発熱問題は、eGPUの使用で劇的に解消すると確認している。悩んでいる人がいれば参考にしてもらいたい。