新旧モデル対決!「MacBook Pro(2017)/2016」のスペック比較
「MacBook Pro(2016)」が発表されたのは2016年10月。あれから約8ヶ月後、新モデル「MacBook Pro(2017)」が発表された。
本記事では13インチモデルおよび15インチモデルのMacBook Proを2017年モデルと2016年モデルでスペックや仕様を比較してみた!最新モデルを購入するべきか、それとも整備済み商品を購入するべきか悩んでいる人は参考にどうぞ!
13インチ型MacBook Proの性能比較(2017年 VS 2016年)
まずは1分程度で分かる、MacBook Pro(2017)の13インチモデルがMacBook Pro(2016)から進化したポイント・変わったポイントをまとめたので、ご覧あれ!
- 筐体デザインは同じ
- 電池持ちは同じ
- CPUがIntelの第6世代Coreプロセッサ「Skylake」から第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」にアップグレード
- Touch Bar非搭載モデル、RAMのクロック数が2,133MHzにアップグレード
- Touch Bar非搭載モデル、128GBモデルを用意
- Touch Bar非搭載モデル、GPUが「Intel Iris Plus Graphics 640」にアップグレード
- Touch Bar搭載モデル、GPUが「Intel Iris Plus Graphics 650」にアップグレード
- 2016年モデルよりも値上げ
上記を踏まえた上で、具体的なスペックと仕様の比較は下記表を参考にどうぞ!
2017年モデル | 2016年モデル | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
128GBモデル | 256GBモデル | 256GBモデル | 512GBモデル | 256GBモデル | 256GBモデル | 512GBモデル | |
Touch Bar | – | Touch IDセンサーが組み込まれたTouch Bar | – | Touch IDセンサーが組み込まれたTouch Bar | |||
ディスプレイ | 13.3インチRetinaディスプレイ (2,560 x 1,600ピクセル、227 ppi) 500ニトの輝度 広色域(P3) |
||||||
CPU | 2.3GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)、64MB eDRAM | 3.1GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)、64MB eDRAM | 2.0GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.1GHz)、4MB共有L3キャッシュ | 2.9GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.3GHz)、4MB共有L3キャッシュ | |||
RAM | 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ | 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ | 8GB 1,866MHz LPDDR3オンボードメモリ | 8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ | |||
ストレージ | 128GB | 256GB | 256GB | 512GB | 256GB | 256GB | 512GB |
グラフィック | Intel Iris Plus Graphics 640 | Intel Iris Plus Graphics 650 | Intel Iris Graphics 540 | Intel Iris Graphics 550 | |||
電池持ち | 最大10時間 | ||||||
ポート | 2つのThunderbolt 3(USB-C)ポート 3.5mmヘッドフォンジャック |
4つのThunderbolt 3(USB-C)ポート 3.5mmヘッドフォンジャック |
2つのThunderbolt 3(USB-C)ポート 3.5mmヘッドフォンジャック |
4つのThunderbolt 3(USB-C)ポート 3.5mmヘッドフォンジャック |
|||
高さ | 1.49 cm | ||||||
幅 | 30.41 cm | ||||||
奥行き | 21.24 cm | ||||||
重量 | 1.37 kg | ||||||
価格(税別) | 142,800円 | 164,800円 | 198,800円 | 220,800円 | 148,800円 | 178,800円 | 198,800円 |
Touch Bar非搭載モデルはオプションでCPUを「2.5GHzデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.0GHz)、64MB eDRAM」に変更可能。
Touch Bar搭載モデルはオプションで「3.3GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.7GHz)、64MB eDRAM」または「3.5GHzデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.0GHz)、64MB eDRAM」に変更可能。
いずれのモデルも第2世代バタフライキーボードを搭載し、電池持ちは変わらず最大10時間。
「Skylake」から「Kaby Lake」へのアップグレードに関しては、ざっくりと10%前後のパフォーマンスの改善が見られるとされているが、使用していてその差を体感できるかどうかは不明。
注目すべきポイントは価格。実は全体的に旧モデルから約2万円値上げしている。
Touch Bar非搭載モデルに128GBモデルが新たに用意され、価格は旧256GBモデルよりも6,000円ほど安いが、MacBook Proを購入するのに128GBというストレージ容量はあまりにも心許ない。
限られたストレージ容量で確実に問題ないと断言できるのであれば128GBモデルを狙っても良いかもしれないが、いざストレージ容量が不足した時に外部ストレージを持ち運ぶ手間が発生することを考えると、余裕をもって256GB以上を選ぶことをオススメしたい。
15インチ型MacBook Proの性能比較(2017年 VS 2016年)
続いて1分程度で分かる、MacBook Pro(2017)の15インチモデルがMacBook Pro(2016)から進化したポイント・変わったポイントをまとめたので、ご覧あれ!
- 筐体デザインは同じ
- 電池持ちは同じ
- 最大搭載可能RAMは同じ
- CPUがIntelの第6世代Coreプロセッサ「Skylake」から第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」にアップグレード
- 下位モデルのGPUが「Intel HD Graphics 630 / Radeon Pro 555」にアップグレード
- 上位モデルのGPUが「Intel HD Graphics 630 / Radeon Pro 560」にアップグレード
- 2016年モデルよりも値上げ
上記を踏まえた上で、具体的なスペックと仕様の比較は下記表を参考にどうぞ!
2017年モデル | 2016年モデル | |||
---|---|---|---|---|
256GBモデル | 512GBモデル | 256GBモデル | 512GBモデル | |
Touch Bar | Touch IDセンサーが組み込まれたTouch Bar | |||
ディスプレイ | 15.4インチRetinaディスプレイ(2,880 x 1,800ピクセル、220 ppi) 500ニトの輝度 広色域(P3) |
|||
CPU | 2.8GHzクアッドコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.8GHz)、6MB共有L3キャッシュ | 2.9GHzクアッドコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)、8MB共有L3キャッシュ | 2.6GHzクアッドコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)、6MB共有L3キャッシュ | 2.7GHzクアッドコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)、8MB共有L3キャッシュ |
RAM | 16GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ | |||
グラフィック | Intel HD Graphics 630 Radeon Pro 555(2GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載) |
Intel HD Graphics 630 Radeon Pro 560(4GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載) |
Intel HD Graphics 530 Radeon Pro 450(2GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載) |
Intel HD Graphics 530 Radeon Pro 455(2GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載) |
電池持ち | 最大10時間 | |||
ポート | 4つのThunderbolt 3(USB-C)ポート 3.5mmヘッドフォンジャック |
|||
高さ | 1.55 cm | |||
幅 | 34.93 cm | |||
奥行き | 24.07 cm | |||
重量 | 1.83 kg | |||
価格(税別) | 258,800円 | 302,800円 | 238,800円 | 278,800円 |
ストレージ容量のオプションとして2TBまで選択できるのは引き続き15インチモデルのみ。最大搭載可能RAMは32GBにならず、引き続き16GBのままとなっている。
13インチモデル同様に第2世代バタフライキーボードを搭載し、電池持ちは変わらず最大10時間。
CPUはいずれのモデルも「3.1GHzクアッドコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)、8MB共有L3キャッシュ」に変更可能。「Skylake」から「Kaby Lake」へのアップグレードによる性能差が体感できるかどうかはやはり不明。
GPUは旧モデルから底上げされ、「Intel HD Graphics 630」がベースに。オプションで「Radeon Pro 560」が選択可能になった。
価格はやはり2016年モデルから約2万円値上げされている。特に512GBモデルはまさかの30万円オーバーとなっていて、色々な意味で手の出しづらい価格帯になってしまった。
2017年モデルを買うべきか、2016年モデルを買うべきか
2017年モデルは「買い」なのか。
2016年モデルを見送ったのであれば、2017年モデルは「買い」
もし、MacBook Proを購入しようと思っていて2016年モデルを見送っているのであれば買っても問題ないだろう。
特にスペックにこだわる人、購入してから数年は使い続けるつもりだという人であれば逆に最新のモデルを買った方が長持ちするはず。2万円値上げしたのは痛いが、そもそも元の価格が高すぎるので2万円はもはや誤差だ。
2017年モデルを購入するべき理由はもう1つある。知っての通り、MacBook Pro(2016)はリリース直後から不具合のオンパレードで苦情が殺到。有名YouTuberも最新モデルを購入したものの、2015年モデルをわざわざ買い直していたことを報告していた。
大幅刷新されてから2世代目となるMacBook Pro(2017)のGPU周りが改善されたかどうかについては一切触れられていないが、基本的にApple製品は何かと2世代目以降のモデルが安定している傾向にある。
つまり、2017年モデルは2016年モデルにあったような予測不可能な不具合に見舞われる確率が低いのではないかと予想している。
2016年モデルの整備済み商品で節約するという手も
一方、僕は今まさに2016年モデルでこの記事を書いているが、最近はソフトウェアアップデートのお陰なのか、定期的に再起動するようにしているお陰なのか、動作は驚くほど安定している。数ヶ月前に度々遭遇していたGPUの不具合は全く見ない。
最新モデルを購入するよりも財布へのダメージを極力抑えたいという人は2016年モデルの整備済み商品を狙うのも手だ。
個人的には最大搭載可能RAMが32GBになったら買い替えても良いと思っていたが、今回は実現されず。そもそも16GBでRAM不足を感じることはそれほどないので、僕には不要なのかもしれない(出たら買うけど)。
GPU性能が底上げされたことは魅力的だが、「LG 5K UltraFine Display」を2枚出力して使っていてもパフォーマンスに影響はなく動作は常に滑らかであることを考えると、僕の使い方では2016年モデルで十分だということなのだろう。
数万円値上げされた2017年モデルに対し、2016年モデルの整備済み商品は旧価格から数万円値下げされている。結果的に2017年モデルと2016年の整備済み商品を比較すると価格差は4〜5万円になることもある。
最新にこだわるのか、それとも節約を重視するのか。最終的には「欲しい時が買い時」だ。自分の財布と相談して購入したいモデルを買うべし!
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