Huaweiの折り畳みスマホ「Mate X」、価格はなんと29万円!5G対応でベゼルレス
Samsungから「Galaxy Fold」が発表されたばかりだが、すでに売れない気配しかしない。この際、もうなかったことにした方が良いかもしれない。
「MWC 2019」にて、Huaweiが折り畳み型スマートフォン「Mate X」を正式に発表し、その仕上がりが「Galaxy Fold」よりも何倍も良い。いずれの端末もどれほど滑らかに動作するのかも使い勝手が良いのかも分からないが、少なくともハードウェアとしての完成度は間違いなくHuaweiの方が上だ。
スマホモードのディスプレイが広く、ベゼルレスで美しい
「Mate X」の何がスゴイかというと、表側に6.6インチ型のディスプレイ、裏側に6.38インチ型のディスプレイを搭載しているように見えるが、実は1枚のフォルダブル・ディスプレイで成り立っているということ。開くと8インチのiPad miniと同じディスプレイサイズになるのだ。
しかも、スマホモードのディスプレイも「Galaxy Fold」のようにあり得ないほど分厚いベゼルがあることもなく、今時のスマホと変わらないベゼルレスデザインを実現している。
さらに展開した時の画面の広さは「Galaxy Fold」よりも広く、切り欠きもない美しいほぼ正方形に近いディスプレイとなる。
驚くほど薄く、折り畳んだ状態でも美しい
さらに驚いたのは、本体の薄さ。薄すぎて割れると話題になっていたiPad Pro(2018)よりもさらに薄い5.4mm。「Galaxy Fold」とはもはや比較対象にさえもならない。
折り畳んだ状態の厚さもわずか11mmに抑えている。あまりにも本体が薄いので充電用のUSB-Cポートを確保するために本体の端に出っ張りをもたせ、各種アンテナやボタンなどとともに配置しているとのこと。
注目するべきポイントは、折り畳んだ状態でも隙間が全くない、ということ。この技術を「Falcon Wing Design」と呼び、3年もの歳月を費やして開発したと語っていた。
大画面ならではの活用方法や表裏の2画面の使い方も紹介
フォルダブルはスマートフォン市場にとって完全に新しいデバイス。まだ誰も使い方を分かっていないため、活用方法のイメージは重要。
Huaweiは8インチのディスプレイによってオフィスアプリが使いやすくなること、写真が見やすくなることをアピール。
また、2画面分に相当するスマホディスプレイを並べた画面領域になるため、複数アプリを並べて使用するマルチタスク機能などもアピールしていた。
折り畳んだ状態でも表と裏にディスプレイがあることを活かし、撮影している被写体が見える状態にする機能も用意しているとのこと。
約29万円という衝撃的な価格を発表
「Mate X」のもう1つの特徴として5G対応がある。「Galaxy Fold」は非対応であることから、世界初の5G対応フォルダブル、ということになる。
最新技術を駆使した折り畳み型スマホを実現し、5G通信に対応した「Mate X」の価格は安くない。なんと、約29万円。「Galaxy Fold」を上回る価格設定となった。もはや「iPhone XS/XS Max」が格安スマホに見えるレベル。
「Huawei Mate X」は2019年中旬に発売予定。もはやMacBook Proの15インチモデルさえも余裕で購入できる価格帯だが、果たして購入する人はいるのだろうか。