Vision Proでのロスレスオーディオ、LightningポートのAirPods Proは非対応

USB-Cポートを搭載した新しいAirPods Pro（第2世代）は、Appleの空間コンピュータ「Apple Vision Pro」との接続時にロスレスオーディオが利用できる。Apple Vision Proに搭載されたH2チップとワイヤレスオーディオプロトコルを組み合わせることで、オーディオのレイテンシを大幅に削減した20bit/48kHzのロスレスオーディオを実現するという。

Apple Vision Proとのロスレスオーディオ接続は、最新のAirPods Pro（第2世代）に限定される。Appleによると、Lightningポートを搭載したAirPods Pro（第2世代）では利用できない。

Apple confirms to Power On: The new Vision Pro lossless audio feature for AirPods requires the second-generation USB-C AirPods Pro announced yesterday and does not work with the second-generation AirPods Pro from last year. https://t.co/P1UtQa7dqB https://t.co/7aNV0yrLBY

— Mark Gurman (@markgurman) 2023年9月13日

利用できない理由について、現地で取材をしているジャーナリストの松村太郎氏は、ハードウェアが改良されていると説明している。

2023年9月22日に発売される新しいAirPods Proですが、単にケースがUSB-Cに変わるだけでなく、AirPods Proのイヤホン部分のハードウェアもアップデート版になるという理解で良さそうです。

ただし製品名は

「MagSafe充電ケース（USB-C）付きAirPods Pro（第2世代）」… pic.twitter.com/PnmuQa4ZJm

— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) 2023年9月13日

新しいAirPods Pro（第2世代）は、2022年に発売されたLightningモデルと比べてケースの防水性能が向上。IPX4からIP54へと更新されている。完全ワイヤレスイヤフォンとしての性能の違いはないはずだが、ケース単体での購入オプションは用意されていない。

なおVision Proでの利用が限定されている製品はAirPods Proだけではない。空間ビデオの撮影に対応するiPhoneは、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのみ。Vision Pro用に最適化された家族動画を早い段階から撮りためておきたいのであれば、最新iPhoneの購入が必要だ。