【レビュー】Beats Fit Pro:”AirPods ProのBeatsモデル”
AirPods Proの性能をAirPods 3の価格で実現
Beatsブランドの新しい完全ワイヤレスイヤホン「Beats Fit Pro」が国内で1月28日より販売開始する。価格は24,800円。
Apple H1チップを内蔵し、空間オーディオ、ダイナミックヘッドトラッキング、デバイス同士の自動切り替え、オーディオ共有機能をサポート。イヤーチップは交換可能で、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込みモードに対応する。
国内発売を前に一足先に体験してきた。AirPods Proに引けを取らない音質や機能を実現しているが、充電ケースが大きくワイヤレス充電に対応していない。僕のAirPods Proを置き換えることはないが、充電ケースが問題でなければヘタってきたであろうAirPods Proの買い替え候補としておすすめだ。
AirPods Proと比べて無駄に大きいケース、ワイヤレス充電は非対応
Beats Fit Proは、ANC有効時で最大6時間の連続再生時間を実現。ケースの利用で合計最大27時間利用できる。5分間で最大1時間の再生が可能になる急速充電機能「Fast Fuel」にも対応する。
充電ケースは、Powerbeats Proと比べて小型化したが、AirPods Proと比べると一回り大きい。
ワイヤレス充電には非対応。価格を抑えることに貢献している可能性はあるが、使い勝手は悪い。充電端子はUSB-Cを採用している。
イヤホン単体のサイズは、AirPods Proとほぼ同じ。ステム部分を摘むことで操作するAirPods Proと異なり、Beats Fit Proはロゴ部分がボタンになっている。
イヤーチップには独自のウィングチップを搭載しており、激しい運動中でもしっかりフィットするように設計されている。交換可能で、S、M、Lの3種類から選択できる。
iPhoneとペアリングした際のコントロール画面は、AirPods Proと同じ。「ノイズキャンセリング」「外部音取り込み」「オフ」の3種類から切り替えられる。イヤーチップの装着状態をテストする機能も用意されており、適したサイズが確認できる。
簡単ペアリングに対応、Androidでも利用可能
Apple H1チップを内蔵してるため、ペアリングは近づけるだけで開始する。このペアリングに慣れてしまうと、一般的なBluetoothデバイスとのペアリングが面倒で仕方がない。
Beats Studio Budsで非対応だった自動デバイス切り替えもサポートしており、一度ペアリングすればMacやiPadでもシームレスに切り替えられる。接続したいデバイスに都度ペアリングする手間がない。
専用のBeatsアプリを使用すれば、Androidスマートフォンでも同様のペアリング体験を実現。ワンタッチペアリング、コントロールのカスタマイズ、バッテリー残量の確認、ファームウェアアップデート、装着状態テストの機能が利用できる。
AirPods Proに似た音質、優れたフィット感が魅力
Beats Fit Proの装着感は、ウィングチップのお陰でAirPods Proよりも収まりが良い。Appleは「あらゆるスポーツのアスリートによる徹底的なテストから生まれたユニバーサルデザイン」と説明しており、激しい運動中でも安心して使えるだろう。
音質はAirPods Proと似ているが、”Beatsらしさ”は残されている。低音は必要以上に強調されておらず、音楽からポッドキャストまで快適に視聴できた。空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングをサポートしており、リッチなサウンド体験が完全ワイヤレスで楽しめる。
Beats Fit Pro レビュー:AirPods Proの性能をAirPods 3の価格帯で
Beats Studio BudsはAirPods Proの素晴らしさを再確認するような仕上がりだったが、Beats Fit ProはAirPods Proユーザーが満足できるだろう。激しい運動でも抜け落ちないフィット感の良さ、イヤホンを押し込む操作性、USB-Cポートの搭載は、AirPodsシリーズにはない特徴だ。
音作りや、ノイズキャンセリングと外音取り込みモードの精度はAirPods Proに引けを取らない。ウィングチップのお陰でフィット感が増しており、普段使いだけではなく運動用のイヤホンとしても使い勝手が良い。
Beats Fit Proの完成度は、見方によっては「AirPods Pro以上」だが、僕のAirPods Proは置き換えられない。充電ケースが大きすぎるからだ。タイトなジーンズにねじ込むと、明らかに存在感がある。イヤホンの使用中は充電ケースをポケットに入れるため使い勝手が悪い。
ワイヤレス充電に対応しない点も致命的だ。AirPods 3や最新のAirPods ProはMagSafeにも対応しており、マグネットで充電位置が合う。Beats Studio Budsは非対応でも使い続けているが、充電は面倒だ。
対応アクセサリも限られている。Amazonにおける、AirPods 3用ケースとBeats Studio Buds用ケースの検索結果数は60倍の差がある。単体で使用する分には問題ないが、ケースを付けたいのであれば選択肢は限られるだろう。
充電ケースが問題でなければ、Beats Fit Proはコストパフォーマンスが非常に良い。以下に、Beats Studio Buds、AirPods 3、AirPods Proの仕様を表でまとめた。Beats Fit ProはAirPods 3とわずか1,000円差。ワイヤレス充電以外はAirPods Proと同じ仕様だが、約6,000円安く購入できる。
Beats Fit Pro |
Beats Studio Buds |
AirPods 3 |
AirPods Pro |
|
---|---|---|---|---|
価格 | 24,800円 | 17,800円 | 23,800円 | 30,580円 |
イヤーチップ | 3サイズ | 3サイズ | – | 3サイズ |
有線充電 | USB-C | USB-C | Lightning | Lightning |
ワイヤレス充電 | – | – | MagSafe | MagSafe |
バッテリー (単体/ケース付き) |
6時間/24時間 | 5時間/15時間 | 5時間/30時間 | 4.5時間/24時間 |
耳検知 | ○ | – | ○ | ○ |
探す対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ノイキャン/外音取り込み | ○ | ○ | – | ○ |
空間オーディオ | ○ | ○ | ○ | ○ |
自動切り替え | ○ | – | ○ | ○ |
防水性能 | IPX4 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
AirPods Proの次期モデル(AirPods Pro 2)は、2021年後半まで登場しない。AirPods Proを発売日から使い倒している人は、電池が公称値を大幅に下回っているはずだ。
確実に発表される保証のない「AirPods Pro 2」まで我慢できるのであれば待ち続けても良いが、充電ケースが問題なければBeats Fit Proを検討してはどうだろうか。
(Special Thanks: Macお宝鑑定団Blog)
AirPods Proより値段安いのに単体でのバッテリー持ちが6時間ってのも魅力ありますよね
ありがとうございます!
Apple限定なんですね、どうりでアマゾンでは探せなかったです。
こちらです → https://gori.me/music-accessories/airpods/123998
耳かわいい
画像の AirPods Pro のケース、高級感があって良いですね!
何処のメーカーの物ですか?
よろしければ教えて下さい。