【レビュー】Beats Studio Buds:AirPods Proの素晴らしさを再確認
AirPods Proの代わりとしての購入はおすすめできないが、ジム用イヤホンとしてはおすすめできる
Beats Studio Budsは、AirPods Proの強みであるアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードに対応しているが、価格は約半額。仕様を比較してみると、ワイヤレス充電、空間オーディオのヘッドトラッキング、デバイスの自動切り替え、装着検知がすべて非対応にすることで、価格を抑えているのだろう。
高い期待を持ってBeats Studio Budsを購入したが、全体的に期待外れだった。AirPods Proの代わりとして購入することはおすすめできない。
AirPods Proを期待すると後悔する、Beats Studio Budsの使用感
外部音取り込みモードは明確にAirPods Pro以下
Beats Studio Budsで最もがっかりしたのは、外部音取り込みモードの精度だ。コンビニ、ジムの受付、トレーニング仲間との会話で試したが、有効化してもまともに聞こえない。AirPods Proと同等のクリアさを期待していると、大胆に裏切られる。再現された外音はこもっており、聞き取りづらい。
車内アナウンス程度など音量があれ程度ある音なら聞き取れるが、マスクしている者同士の会話を聞き取るのは難しい。
一方でアクティブノイズキャンセリングは優秀。AirPods Proと明確な差は体感できなかった。Beats Studio Budsのイヤーピースは僕の耳との相性が良く、ノイズキャンセリングがオフでも遮音効果があった。
音質はAirPods Proと比べて解像度が低い
Beats Studio Budsは、AirPods Proとは異なる音質を持つ。最近のマイブームであるBTSの「Permission to dance」をApple Musicで再生し比較したところ、AirPods Proでは聞こえる音がBeats Studio Budsでは聞こえづらい。
全体的に低音に迫力のある、いわゆる”Beatsサウンド”を感じさせる音作りとなっている。ボーカルの音は少しこもる傾向にあり、アコースティックな楽曲とは相性が悪い。BTSの楽曲はBeats Studio Budsの音作りのほうが合っているのか、AirPods Proよりも迫力があった。
ポッドキャストの音も、AirPods Proと比べるとクリアさに欠ける。YouTubeは、ミュージックビデオや商品紹介関連動画を閲覧したが、音ズレは体感できなかった。音楽だけではなく、ビデオ会議、ラジオ、YouTube再生など、幅広い使用方法を想定しているのであれば、Beats Studio BudsよりもAirPods Proのほうがおすすめだ。
操作性は思ったほど悪くない
AirPods Proはステム部分をつまむことで操作するが、Beats Studio Budsはイヤーピースにボタンが配置。耳の内側に押し込むことで各種操作を行う。購入時は耳への負担を懸念していたが、思っていたほど不快さはなかった。
操作方法で混乱したのは、ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えだ。AirPods Proは一度で交互に行き来できるが、Beats Studio Budsは「ノイズキャンセリング」「オフ」「外部音取り込み」を行き来する仕組みだ。外部音取り込みモードの精度が低いため、モードの状態が分からずに混乱する。
ケースが滑りやすい
Beats Studio Budsを使う度にケースを落としている。ケースの表面はつるつるしており、指先がしっとりしている夏場はまだしも、乾燥する冬場になれば落とす頻度は増えるだろう。
USB-C充電は便利だが、ワイヤレス充電非対応は不便
Beats Studio Budsの充電端子はUSB-Cを採用。Lightningではない点は素晴らしいが、ワイヤレスがデバイス充電の基本となっている生活において、有線接続を強いられるのは不便だ。
使用するデバイスごとのペアリングが不便
AirPods Proは、一度ペアリングをすればiCloudアカウント経由で同期され、他のデバイスでもすぐに利用できる。
Beats Studio Budsは、Apple H1チップやW1チップなどは搭載されておらず、使用するデバイスで都度ペアリングが必要。デバイスの自動切り替えも利用できない。装着検知も対応しないため、片耳を外しても音楽は止まらない。
Beats Studio Buds レビュー:ジム用イヤホンとして最適
Beats Studio BudsはAirPods Proに到底及ばないが、ジム用イヤホンとしてはおすすめできる。ジムではビート感のある低音が強調された楽曲を流しているため、音作りとの相性もバッチリ。AirPods Proで聴くよりもテンションが上がる。
イヤホンのコンパクトさもジム向きだ。耳の中に小さく収まりイヤーフックがないため、マスクを着用していても邪魔になりづらい。AirPods ProやPowerbeats Proは、パーカーなどを脱ぐ際に簡単に耳から抜け落ちてしまうが、Beats Studio Budsは落としたことはない。
本体の密閉性とノイズキャンセリングを組み合わせれば、周りの音を気にせず集中してトレーニングに没頭できる。ただし自分の音も聞こえなくなる分、唸り声や器具を置くときの音には要注意だ。
汗だくになっても不快感がないことには驚いた。インイヤー型は汗との相性が悪く、耳の中が濡れてくると「べちょっ」とした感触になることがあるが、Beats Studio Budsの装着感は安定している。
Beats Studio Budsは、万人受けする完全ワイヤレスイヤホンではない。AirPods Proの代わりになるとは言い難い。しかしジム用としては非常に良い。BTSとの相性も良い。しかしどちらかを今から買うとしたら、迷わずAirPods Proをおすすめする。

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問題があるわけではないのですが、AirPodsと同じ使用感ではない、と言うことですね!
Proは来年前半に登場すると言う噂ですよ!
僕のAirPods Proはまだまだ現役なのですが、白なので汚れが目立ってきたことと、たまに片方が充電されていないなどの不具合が出てきたので買い替えを検討していました。
Beatsって今はApple傘下だし、同じような性能で、カラバリもあって、何より安いので買おうかと思ってました。
goriさんの記事を読んで、ペアリングに問題があると知って、考え直しました。
AirPods Proの新作は、もう期待できないんですかね?
外音取り込みモードがAirPods Proに匹敵することを期待していたので、予想以上にその性能が悪くてものすごくがっかりした、という感じで「期待外れ」だったのですが、それでも使い方(ジムでの利用)は見出すことができたので、評価としてはPowerbeats Proよりわずかに上にするべきだな、ということで、8.9にしました!ちょっと分かりづらいですねぇ……🤔
私は全く逆でBeats Studio Budsばかり使うようになりました。
私も使い始めは価格以上に安物の印象を受けましたが、色々と試した結果として今はBeatsの方が良い感じがしてます。
全体的に期待はずれと仰られていてショックでしたが点数は8.9/10点ということで、だいぶ期待値が高かったのでしょうか?
僕も見た目は気に入ってます٩(ˊᗜˋ*)و 赤いいですよねー!!!!!
Beats製品はレッドが特徴的でいいなあと感じているので、AirPods Proもカラバリが黒とか赤とか(できれば紺とか)あればいいのになあと思いました。