Appleの初売り2026攻略:還元率20%超えの4製品、購入タイミングとあわせて考える「狙うべき商品」
還元率20%超えは4製品のみ:本気で狙うべき製品はこれだ
Appleが2026年1月2日から5日まで開催する初売りイベント。対象製品を購入すると最大38,000円分のApple Gift Cardがもらえるこのセールは、普段値引きしないApple製品を実質的に安く購入できる数少ないチャンスだ。しかし還元されるギフトカードの金額は固定されているため、製品の価格が上がれば還元率は下がる。つまり、何を買うかによって「お得度」は大きく変わってくる。
本記事では、還元率とタイミングの観点から、Appleの初売りで本気で狙うべき製品をロジカルに解説する。表面的な還元額だけでなく、実質的な割引率を計算し、どの製品が本当に「買い」なのかを明らかにしていく。なお、今回の分析は各製品の最低価格構成をベースにしているため、容量やスペックをアップグレードすれば当然還元率は下がっていく点には注意してほしい。
還元率ランキングTOP10:狙うべきは低価格帯
まず、今回の初売り対象製品を還元率順にランキング化した結果がこちらだ。
- Beats Studio Buds +:24.19%(¥6,000還元 / ¥24,800)
- Apple Watch SE 3:21.16%(¥8,000還元 / ¥37,800)
- Apple TV 4K:20.2%(¥4,000還元 / ¥19,800)
- AirPods Pro 3:20.1%(¥8,000還元 / ¥39,800)
- AirPods 4:18.35%(¥4,000還元 / ¥21,800)
- Apple Pencil Pro:18.35%(¥4,000還元 / ¥21,800)
- 13インチ MacBook Air(M4):18.2%(¥30,000還元 / ¥164,800)
- HomePod:17.86%(¥8,000還元 / ¥44,800)
- iPad Air:15.18%(¥15,000還元 / ¥98,800)
- 15インチ MacBook Air(M4):15.09%(¥30,000還元 / ¥198,800)
還元率20%を超えるのは、Beats Studio Buds +、Apple Watch SE 3、Apple TV 4K、AirPods Pro 3の4製品だ。これらは実質的に2割引で購入できることになる。一方で、iPhone 16シリーズは8〜10%台、MacBook Proの高性能モデルは6〜11%台と、高額製品ほど還元率が低くなる傾向が見られる。
カテゴリ別平均還元率:Beatsとオーディオ系が圧倒的
カテゴリ別の平均還元率を見ると、製品ジャンルによる傾向がより明確になる。
- Beats:24.19%
- Apple TV / HomePod:19.03%
- AirPods:17.53%
- Apple Watch:16.76%
- iPad:11.96%
- Mac:11.50%
- アクセサリ:11.07%
- iPhone:9.24%
オーディオ系製品が圧倒的に高い還元率を誇っている。逆にiPhoneは最も還元率が低く、初売りで狙うべき製品としては優先度が下がる。MacBookシリーズも平均11.50%と決して高くはないが、これは高額モデルが平均を押し下げているためだ。13インチ MacBook Air(M4)のように18%を超える製品も存在する。
価格帯別の還元率:安い製品ほど「お得」という事実
価格帯別に還元率を分析すると、興味深い傾向が浮かび上がる。
- 5万円以下:平均16.61%
- 5〜10万円:平均12.24%
- 10〜20万円:平均12.37%
- 20万円以上:平均9.44%
価格が安い製品ほど還元率が高く、高額製品ほど還元率が低い。これはAppleが設定するギフトカード還元額が固定されているためだ。例えば、MacBook Airは30,000円還元で統一されているが、13インチモデル(¥164,800)なら18.2%、15インチモデル(¥198,800)なら15.09%と、価格が上がれば還元率は下がる。
この傾向から導かれる結論は明確だ。初売りで最大限の恩恵を受けたいなら、低価格〜中価格帯の製品を狙うべきである。
構成アップグレードの罠:還元率は確実に下がる
ここで(ごくごく当たり前ではあるが)重要な注意点がある。Appleの初売りでは、還元されるギフトカードの金額は製品ごとに固定されている。つまり、メモリやストレージを増やしても、還元額は変わらない。当然、還元率は下がる。
例えば、13インチ MacBook Air(M4)の場合:
- ベース構成(¥164,800):還元率18.20%
- メモリ24GBにアップ(¥192,800):還元率15.56%
- ストレージ512GBにアップ(¥192,800):還元率15.56%
- フル構成(¥220,800):還元率13.59%
28,000円のアップグレードで還元率は約2.6%低下する。56,000円のフル構成なら4.6%も下がる。もちろん必要なスペックなら購入すべきだが、還元率を最大化したいなら、ベース構成で購入するのが最も賢い選択だ。
僕が本気でおすすめする3製品
ここからは、僕自身が「この初売りで買うならコレ」と思う製品を3つピックアップしたい。ポイントは「還元されたApple Gift Cardを実際に活かせるかどうか」と「購入タイミング」の2つだ。還元率が高くても、ギフトカードが使い道のないまま眠ってしまっては意味がない。また、今買うべきタイミングなのかも重要な判断材料になる。
AirPods Pro 3:発売直後の最新モデルが実質8,000円オフ
1つ目はAirPods Pro 3だ。発売されたばかりのAirPods Pro 3を実質的に8,000円オフで購入できるのは、控えめに言って魅力的すぎる。還元率は20.1%で、データ的にも優秀だ。
購入タイミングとしても理想的だ。2024年9月に登場したばかりの最新モデルで、過去の傾向を見るとAirPods Proは新モデルが出るまで数年かかる。AirPods Pro 2は2022年9月発売だったことを考えると、少なくとも2026年中に新モデルが登場する可能性は極めて低い。つまり、今買っても長く最新モデルとして使い続けられる。
AirPods Pro 3の場合、還元されたギフトカードの使い道が豊富なのも大きなポイントだ。AirPods Pro 3を購入するということは、iPhoneユーザーである可能性が高い。つまり、iPhone用のMagSafe充電器やQi2充電器、AirPodsケース、Lightning/USB-Cケーブルなど、還元分をそのままアクセサリー購入に充てられる。ギフトカードを持て余す心配がない。
AirPods Pro 3は僕自身の買って良かったものとして挙げるほど気に入っている製品だ。長年AirPods Pro 2を使い続けていてバッテリーがへたってきた、という人には絶好の購入チャンスと言える。
Apple Watch SE 3:スマートウォッチ入門に最適な一台
2つ目はApple Watch SE 3だ。還元率21.16%は全製品中2位で、実質29,800円で最新のApple Watchが手に入る計算になる。
Apple Watch SEは2024年9月に登場したばかりの最新モデルだ。過去の傾向を見ると、Apple Watch SEは毎年更新されるわけではなく、初代SEは2020年、第2世代は2022年、そして第3世代が2024年と、2年おきのサイクルで登場している。つまり2026年に新モデルが登場する可能性は極めて低く、今買っても十分に最新モデルとして使い続けられる。
Apple Watchを全力で使い倒したいという人には迷わずApple Watch Ultra 3を推したいところだが、「スマートウォッチって便利そう」「通知見られるの良さそう」「健康管理に使えそう」という感覚で興味を持っている人にはSE 3がおすすめだ。ただし、日本でも利用可能になった高血圧パターンの自動検知には残念ながら非対応。この点はちょっとおすすめしづらいと感じる部分ではあるが、それでも最新モデルがここまでお得に購入できる状況は見過ごせない。
Apple Watch用バンドや充電器などのアクセサリーも充実しており、還元分をフルに活かして追加購入できるだろう。バンドを2〜3本揃えれば、気分やシーンに合わせて使い分けられる。
MacBook Pro(ハイエンド):迫り来るメモリ高騰の前に
3つ目はあえてハイエンドのMacBook Proを挙げたい。還元されるApple Gift Cardは38,000円相当で、還元率こそ7〜11%台と決して高くはない。しかし、僕が個人的にこのタイミングでMacBook Proを推す理由は、迫り来るメモリ高騰の大津波だ。
「絶対値上がりするぞ、ヤバイ」「煽るな、焦って買うな」などと色々な意見が飛び交っている。正直なところ、年明けにはM5 ProとM5 Maxチップを搭載した新型MacBook Proが登場する可能性は極めて高い。しかし僕の個人的な所感としては「Appleも値上げしそうだなあ」と思っている。既に作業内容の変化によってメモリ不足に陥っている今、新モデルを待って値上げに直面し「買いたかった構成が大幅値上げで手が出せない」となるよりも、自分にとって必要なスペックが現行モデルで満たせるなら「今」買っておくほうが賢明な判断だと思う。
そりゃあ待てば待つほど良い機種は出てくるわけで、今年よりも来年、来年よりも再来年のほうがスペックも上がるのは間違いない。デザインも変わる可能性は十分ある。しかしそれを待って手に入れても、その性能を活かせるのかどうかは未知数だ。
既に現環境からの買い換えで大幅なパフォーマンス向上が期待でき、ボトルネックとなっているメモリの物理量も帯域も大幅に増すことで快適になることは間違いない。それならば、3.8万円相当のApple Gift Cardに楽天ポイントなどをかき集めてお得に購入できたほうが、何かと良さそうだ。
……という言い訳を並べながら、僕は自分が大出費を正当化したいと思っている。還元されたApple Gift Cardで全額を賄うことはできないが、Caldigit TS5 Thunderbolt Dockも購入できるし!
僕と同じように「そろそろMac買い換えようかな」と思っている人がいたら、この初売りで買おうではないか。お得に買えるはずだ。
結論:初売りは「何を買うか」が全て
Appleの初売り2026を攻略するポイントは、還元率を正しく理解することだ。表面的な還元額に惑わされず、実質的な割引率で判断すれば、どの製品が本当に「買い」なのかが見えてくる。
データから導かれる結論は明確だ。低価格〜中価格帯の製品を、ベース構成で購入するのが最も還元率が高い。オーディオ系製品やApple Watch、MacBook Airあたりが狙い目で、高額なiPhoneやMacBook Pro、iPad Proは還元率の観点では優先度が下がる。
ただし、ここで重要なのは還元率が高いからといって、本当に欲しいモノでなければ買う必要はないという点だ。2026年はAppleにとって新ジャンルの製品を含む新しい製品がガツガツ登場すると噂されており、折畳iPhoneやMacBook Proの大刷新などが期待されている。あえてここを歯を食いしばってスルーすることで、2026年が進むにつれて登場する可能性のある商品に予算を残しておく、という考え方ももちろんアリだ。
初売りは「今」欲しいものを賢く買うチャンスであって、無理に何かを買う必要はない。必要な製品を必要なタイミングで買うのが最も合理的だ。しかしもし初売りで何かを買おうと考えているなら、この還元率データは確実に役立つはずだ。2026年1月2日から5日の初売り、賢く活用してほしい。
もっと読む

Appleの初売りを最大化する”裏技”。楽天ポイントの二重取りなどの攻略方法

Appleの初売り、2026年はC smartなど全国32のApple専門店も参戦。だるまがお出迎え

Appleの初売り、2026年も限定AirTagあります。ただしウマではなく…ダルマ

Apple純正マップ、10年続いた機能を静かに廃止。iOS 26で姿を消す

スマホ新法で僕らのiPhoneは何が変わる?App Store以外からアプリDL可能に

スマホ新法で開発者に何が起きる?App Store手数料削減の裏にある”責任”の重さ

トヨタ車でiPhoneが車のキーになる。Apple「Car Keys」対応が間近か

スマホ新法、施行直前。iPhoneユーザーが直面する”安全性の危機”とは

Apple Silicon責任者、一転して残留?「すぐに辞めない」とCook氏の引き留め工作に応じた模様

Apple Fitness+、ついに日本上陸。2026年早々に利用可能、J-Pop対応で過去最大の拡張へ

Apple Silicon生みの親、退任検討か。「別のCEOの下じゃ嫌」と転職希望

Apple次期CEOに”iPod生みの親”が候補に?最有力候補に「準備不足」の声

「高血圧は高齢者のもの」は大間違い。日本の患者4,300万人、3/4が管理不十分で働き盛り世代も危険

AppleとMetaで幹部トレード?デザインはMeta行き、法務はMetaから。屋根にいた環境責任者も退任

Apple Watch、高血圧パターンを自動検出し通知する機能が本日より提供開始

AppleのデザイントップAlan Dye氏、Metaへ電撃移籍。Liquid Glassの顔が退任

AppleのAI部門トップJohn Giannandrea氏が退任。Siri遅延の責任取り新体制へ

iPhone Pocket、全世界で即完売→中国版「激安ニセモノ」にしかない”魅力”

Apple Storeにバッテリーが膨らんだiPhone 3Gを持ち込んだら、神対応だった話

