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Apple、10年続いたTSMC独占体制を終了か。TSMC→Intel”乗り換え”検討か

AI需要でNvidiaが最大顧客に浮上、ローエンドチップの製造を2027年からIntelに委託する可能性

Tyler lastovich 470023 unsplash iphone x

AppleがiPhoneやMac、iPad向けチップの製造において、10年にわたって続いてきたTSMC独占体制を見直す可能性が浮上している。The Wall Street Journalによると、Appleは一部のローエンドプロセッサの製造をTSMC以外のメーカーに委託することを検討しているという。

同紙の報道によれば、TSMCがNvidiaをはじめとするAI企業との取引を拡大する中、Appleはローエンドプロセッサの製造をTSMC以外に委託できるか探っている。具体的な候補企業名は明らかにされていないが、これまでの情報ではIntelが有力視されてきた。

Intelが2027年からAppleチップ製造を担当か

数カ月前、GF SecuritiesのアナリストであるJeff Pu氏は、Intelが2028年から少なくとも一部の非ProモデルのiPhone向けにチップ供給契約を結ぶと予測していた。このスケジュール通りに進めば、IntelはA21またはA22チップの一部を供給することになる。

MacやiPadに関しても、AppleとIntelの提携が実現する可能性がある。昨年、天風国際証券のアナリストであるMing-Chi Kuo氏は、Intelが早ければ2027年半ばから一部のMacとiPadモデル向けにエントリークラスのMシリーズチップを出荷すると予測。AppleはIntelの18Aプロセスを利用する計画だという。

なお、IntelがiPhoneチップの設計に関与する兆候はない。あくまで製造のみに関与するため、Intel製プロセッサとx86アーキテクチャを採用していたIntel Mac時代とは大きく異なる。Appleは2020年にIntelプロセッサからの移行を開始している。

NvidiaがTSMC最大顧客に、AI需要で供給構造が変化

Appleがサプライチェーンの多様化を図る背景には、AI需要の急増がある。報道によると、NvidiaがAppleを抜いてTSMCの最大顧客になったという。AI向けサーバー用のNANDメモリやRAMチップの供給競争も激化している。

この状況はAppleにとって深刻だ。以前の報道では、AppleがTSMCにおいて優先的なチップ供給を保証されなくなったことが明らかになっている。10年以上続いたTSMC独占時代が終わりを告げたことで、Appleは他の大手企業と製造枠を奪い合う立場に変わってしまった。

TSMCだけでなく、AIサーバーブームによる需要増はSamsungやSK Hynixなどにも影響を及ぼしている。The Wall Street Journalのサプライチェーン関係者によると、これらの企業はAppleに対してRAMチップの値上げを要求できるほどの交渉力を得たという。

メモリ価格上昇も業績への影響は限定的

先週の決算説明会で、AppleのTim Cook CEOは、メモリチップ価格の上昇が前四半期の粗利益率に「最小限の影響」を与えたと述べた。ただし、今四半期にはもう少し大きな影響が出ると予想しており、必要に応じて「さまざまな選択肢を検討する」としている。

チップコストの上昇は製品価格にも影響を及ぼす可能性がある。一部の報道では、TSMCがAppleに大幅な値上げを通知し、iPhone 18搭載チップが現行の6倍にあたる280ドルになる恐れも指摘されている。

なおKuo氏は、iPhone 18シリーズの価格上昇はないと予測している。

Appleは前四半期に過去最高となる1,438億ドルの売上を記録し、前年同期比16%増を達成。今四半期も13〜16%の成長率と48〜49%の粗利益率を見込んでおり、メモリチップ価格への懸念にもかかわらず好調な業績を維持している。

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更新日2026年02月03日
執筆者g.O.R.i
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