【レビュー】「Martian Notifier(マーシャン・ノーティファイア)」はスマートウォッチの良さを少しだけ味わえるギーク向けガジェット
巷では「Android Wear」搭載デバイスが話題だ。今年の10月頃にも「iWatch」が発売されることが期待される。
残念ながら僕は「Moto 360」も「LG G Watch」も手に入れることはできていないが、ガジェット系ECサービス「OneMe」を展開しているKDDIウェブコミュニケーションズ様から以前レビューした「Martian Victory Watch(マーシャン・ヴィクトリー・ウォッチ)」の新モデル「Martian Notifier(マーシャン・ノーティファイア)」をご提供頂いた!
1週間以上生活を共にして使ってみたので、その感想や使い勝手についてレビューしたいと思う!
「Martian Notifier」の外観レビュー
まずは「Martian Notifier」の外観レビューから行いたいと思う。
箱を開けてみると時計本体の他、ケーブルや取り扱い説明書が入った箱が出てきた。
このケーブルはスマートウォッチを充電するためのmicro USBケーブルだが、他のUSBケーブルと代用できるかというと、そういう訳にもいかない。というのも、接続する端子の場所が深くなっているため、通常のケーブルでは届かないのだ。なくすと充電できなくなってしまうので、大切に保管する必要がある。
そしてこれが「Martian Notifier」本体だ!なんというか…チープというか…安っぽいと言うか…。
特に気になるのはこのベルトの部分。「Martian Victory Watch」の時にも同様の感想を持ったが、このバンドがとにかくイケていない。
「Bluetooth 4.0」に対応!専用アプリで連携
Martianシリーズは専用のアプリが用意されているため、それらをスマートフォンにインストールしてペアリングをして使用する仕組みになっている。
「Martian Notifier」にはBluetoothのオン・オフはなく、電源を入れると自動的に検出可能になるので、スマホ側でアプリをインストールし、Bluetoothをオンにすればペアリングできるはず。
これであとは通知が来るのを待つだけだ!
「Martian Notifier」の気に入ったところ
1週間このスマートウォッチを使ってみて、実際のところどうだったのか。まずは「Martian Notifier」の良かった点や気に入った点について紹介する!
iPhoneを取り出さずに通知を見られるのは便利
このスマートウォッチの主要機能とも言える、スマホからの通知転送。「Martian Victory Watch」の時はそれほど興奮しなかったが、今回は特にその恩恵を大いに受けた。iPhoneを取り出さずにサクッと通知をチェックできるのは思いの他便利だ。特に何でもかんでもiPhoneに通知するように設定している僕としてはスルーしていい内容と今すぐ反応しなければならない内容を一目で見ることができるのは良かった。
表示する通知をアプリで制御できる
さらによくできているのが連携アプリ。すべての通知を転送するのではなく、必要な通知のみを表示し、かつ、それらに対して個別のバイブレーションパターンを設定することもできる。バイブレーションパターンさえ覚えてしまえば時計さえも見ずに通知元アプリが分かるようになる!
「Martian Notifier」の困ったところ
完璧な商品など存在しない。「Martian Notifier」は良いところもあれば良くないところもある。ここでは次期製品に向けて改善して欲しい点などをまとめておく。
見た目がとにかくダサい
高級感を出したかったということはよく分かるが、誰に見せても「Martian Notifier」の第一印象は「ダサい」。弟に至っては「100円ショップの時計かと思った」とまで言われてしまった。さすがにそれは言いすぎだ!
ただ、実際のところお世辞にも格好良いとは言えない。オシャレとは程遠い。働くビジネスパーソンがスマートに通知を腕時計を見るだけで確認できることを目指しているようだが、これは一般的な社会人はまず付けたいと思わないだろう。一部のギークのみだ。
防水仕様になっていない
今時どの時計でも最小限の防水仕様もしくは少なくとも生活防水程度の耐水設計はされているはず。
「Martian Notifier」は防滴仕様となっているが、決して防水仕様と言えるほどの耐水設計はされていない。理由は充電用のmicro USB端子があるためだとFAQに書かれているが、これは非常に残念だ。
スマートフォンは基本的に防水仕様ではない。想像以上に多数のセンサーや精密危機が詰め込まれたデバイスとなっているため、防水仕様にするのは非常に難易度が高い。
代わりにもしスマートウォッチが防水であればiPhoneはカバンに入れておいても通知をチェックできて便利だ。「Martian Notifier」のBluetooth接続は5、6メートルの範囲であれば通知を受け取ることができるため、防水仕様であればこのような使い方が実現できたはず。残念だ。
ディスプレイが狭い
通知を見ることができるのは便利だ。ただし、ディスプレイが狭い、狭すぎる。
日頃からスマートフォンやタブレットなどの大画面に慣れている人からするとこの1行ディスプレイはあまりにも物足りない。贅沢は言えないが、通知の内容もすべてが表示されるまでに流れるのを待つことにじれったさを感じずにはいられなかった。
時計を頻繁に見ることになり、時間を気にしている人に見える
これはスマートウォッチ全般に言えることだが、一般的には「時計を頻繁に見る = 時間がないもしくは急いでいる」という気持ちの表れとも言われている。通知が多い人にとっては頻繁に時計を確認してしまうことになり、まるで何か次の予定が差し迫っているかのような印象を与えてしまう可能性がある。時計の見過ぎには要注意だ。
まとめ
「Martian Notifier」は14,980円でOneMe Storeにて販売中。スマートウォッチとしての完成度はまだまだと言わざるを得ないが、スマートウォッチに必ず搭載されるであろうスマホの通知連携は使ってみるとやはり便利で楽しい。
誰にでもオススメできる商品では決してないが、スマートウォッチの感覚を先取りしたい人や僕のようにとにかく最先端ガジェットが好きなギークの皆さんは買ってみてはいかがだろうか!