Samsung、5年以内にスマホ事業から撤退する可能性ーーアナリスト予想
【image via Janitors】
不調が続いているSamsungだが、数年後にはそもそもスマートフォンメーカーとして存在していないかもしれない。
業界アナリストBen Bajarin氏によると、Samsungが5年以内にスマートフォン事業から撤退すると予想していることを明らかにした!
ハイエンド機を伸ばせず、低価格端末に対抗できず
競合のスマートフォンよりも圧倒的なスペックの良さをアピールし、プレミアム価値を設定したハイエンド機で成功を積み重ねてきたはずのSamsungだが、Bajarin氏はAndroid界隈に充満する「十分に良い」端末で満足する人が増えている現状を指摘。後発の競合が「十分に良い」スマートフォンを次々と投入することにより、ハイエンド機の存在価値が危うくなっていると言う。
iPhoneに対抗するため、より手を出しやすい価格帯のAndroidスマートフォンが多数投入されたが、これによって結果的に打撃を受けたのはAppleではなくSamsungだったと解説。低価格AndroidスマートフォンはSamsungと同じ「Android OS」を搭載しているため、「十分に良い」スペックを持ち合わせているのであればプレミアム価格が付いているSamsungスマートフォンを購入する理由がなくなったのではないかと分析する。
Androidスマートフォンの価格は平均して300ドル以下。ハイエンド機でもせいぜい300〜400ドルとなっている。価格を釣り上げられないということはその分端末に金を掛けられないということ。そのため、AndroidスマートフォンとiPhoneの間の差はさらに開く可能性があると指摘している。
いくら僕がApple派とは言え、Samsungがスマートフォン事業から撤退するということはあまりにも考えづらい。とは言え、Nokiaのような事例もあることから可能性はゼロではない。王者に君臨していたはずの同社は今となってはMicrosoftの一部になってしまった。
7期ぶりに右肩上がりの成長を見せたSamsungだが、相変わらず苦戦を強いられている。Appleの永遠のライバルとして挽回してもらいたいものである。
(via SamMobile)