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Apple、9月期売上1025億ドルで過去最高。「iPhone 17の需要は桁違い」とTim Cookが断言

サービス部門が通年1000億ドル超え、12月期は「史上最高の四半期になる」と自信

Apple Shibuya Before opening

Appleは2025年10月30日、2025年度第4四半期(2025年7月〜9月期)の決算を発表し、9月期として過去最高となる売上高1025億ドル、純利益275億ドルを記録した。1株当たり利益は1.85ドルで、前年同期比13%増(調整後ベース)の増益となっている。

Appleによると、今回の業績はiPhoneが9月期として過去最高の売上を記録したことに加え、サービスが通期で初めて1000億ドルを突破し史上最高を更新したことが寄与した。Tim Cook CEOは「iPhone 17iPhone 17 Pro/Pro Max、iPhone Airという史上最高のiPhoneラインナップを発表できたことを誇りに思う」とコメントしている。

iPhoneとMacが牽引、中国は減収

製品カテゴリ別に見ると、iPhoneは490億ドル(前年同期比6%増)で9月期の記録を更新した。Macは87億ドル(同13%増)と好調で、インストールベースは過去最高を記録している。一方、iPadは70億ドルと横ばい、Wearables/Home/Accessoriesは90億ドルと微減だった。

地域別ではアメリカ大陸が6.1%増、欧州が15.2%増、日本が12.0%増、その他アジア太平洋が14.4%増と軒並み成長した。唯一、中国市場のみが145億ドル(前年同期比3.6%減)と苦戦している。ただしCookは決算説明会で「中国の店舗トラフィックは大幅に増加しており、iPhone 17シリーズは非常に好評だ。12月期には中国も成長に転じると見込んでいる」と強調した。

iPhone 17の需要は「桁違い」

決算説明会でCookは、iPhone 17シリーズの需要について「桁外れ(off the chart)」と表現し、複数のモデルで供給制約が続いていることを明らかにした。9月期は既存ユーザーからのアップグレード需要が過去最高を記録し、店舗への来客数も大幅に増加しているという。

iPhone 17が好調な理由について、Cookは「すべては製品の力だ」と断言した。「iPhone 17 Proはこれまでで最もProなスマートフォンで、デザインも素晴らしい。iPhone Airは手に持つと飛んでいきそうなほど薄くて軽い。そして通常のiPhone 17は驚異的な価値を提供し、これまでProモデル専用だった機能を手頃な価格帯に持ち込んだ。史上最強のiPhoneラインナップで、世界中で共鳴を呼んでいる」と語っている。

サービスは通年で1000億ドル超え

Appleのサービス部門は288億ドルを記録し、過去最高を更新した。通年では前年比14%増の1092億ドルに達し、初めて1000億ドルの大台を突破している。アメリカ、欧州、日本、その他アジア太平洋で過去最高を記録し、中国でも9月期として最高だった。

決済サービスは過去最高の売上を記録し、Apple Payのアクティブユーザー数も2桁成長を達成した。広告事業も第三者・自社広告を含めて過去最高となっている。取引アカウントと有料アカウントの両方が過去最高に達し、顧客満足度の高さが継続的な成長につながっている。

AI投資を大幅強化、Siri刷新は2026年

Kevan Parekh CFOは、決算説明会で「AI分野への投資を大幅に増やす」と述べ、12月期の営業費用を181億〜185億ドルと見込んでいることを明らかにした。研究開発費の増加が主な要因で、同社は長期的視点で慎重かつ規律ある投資を進めているという。

CookはApple Intelligenceについて、現在も複数の基盤モデルを開発中であることを明らかにした。同時に、M&Aの可能性についても「ロードマップを前進させるなら、常に買収の可能性を検討している」と述べている。よりパーソナライズされたSiriの刷新版は2026年に投入予定で、ChatGPTのような外部LLMとの統合も進める方針だ。

関税コストは14億ドルを想定

Appleは第4四半期に11億ドルの関税コストを計上した。12月期については、現在の政策が維持されることを前提に14億ドルの関税コストを見込んでいる。この試算には、中国からの輸入品に対する関税率が20%から10%に引き下げられた最近の変更も織り込まれているという。

12月期は過去最高の四半期に

Appleは12月期のガイダンスとして、全社売上高が前年同期比10〜12%増、iPhoneが2桁成長を見込んでいる。Macは前年の大型製品発表との比較が難しいものの、サービスは2025年度と同様の成長率を想定している。粗利益率は47〜48%を目標としている。

Cookは「12月期は史上最高の四半期になる」と自信を示した。iPhone 17シリーズ、AirPods Pro 3、Apple Watchの新ラインナップ、そしてM5チップ搭載のMacBook ProiPad Proという強力な製品群を揃え、ホリデーシーズンに臨む構えだ。

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執筆者g.O.R.i
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