AppleのSiri幹部、Googleへ移籍してしまう。AI研究者4人も流出
新Siri開発の最中にGoogle DeepMindとMetaへ人材流出、組織再編の影響か

AppleのSiri担当高位幹部と、少なくとも4人のAI研究者が最近数週間で退社していたことが明らかになった。Bloombergが報じた。
退社したのは、Siriチームの最上級幹部の1人だったStuart Bowers氏と、4人のAI研究者だ。Bowers氏の役割は昨年拡大され、Siri責任者のMike Rockwell氏に報告する立場にあった。皮肉なことに、Bowers氏の移籍先はGoogle DeepMind。AppleがGeminiモデルを使って次世代Siriを開発している、その開発元だ。
4人の研究者の移籍先は以下の通り:
- Yinfei Yang氏:新会社を設立
- Haoxuan You氏:MetaのSuperintelligence研究部門に参加
- Bailin Wang氏:Metaの推薦システムチームに参加
- Zirui Wang氏:Google DeepMindに移籍
今年1月以降、Appleから約12人のAI人材が流出しており、組織の動揺が続いている状況だ。
一方で新Siriの開発は進行中
人材流出が続く一方で、Appleは2つの新しいバージョンのSiriをリリースする計画を進めている。1月12日に正式発表されたGoogle Geminiを活用したパーソナライズ版のSiriは、iOS 26.4の一部として2月にベータテストが開始され、3月または4月に一般公開される見通しだ。
この新Siriは、個人のコンテキスト理解、画面上の認識機能、アプリ内での深い制御機能などを備える。2024年6月にAppleが発表していた機能が、ようやく実現することになる。
さらにiOS 27では、Siriが本格的なチャットボットに進化する計画だ。ユーザーと持続的な対話が可能になり、ChatGPTやGeminiと同様の機能を提供する。違いは、アプリをインストールすることなく、iPhone、iPad、Macに直接組み込まれる点だ。Gurman氏によると、このSiriチャットボットは「Gemini 3に匹敵する競争力」を持ち、iOS 26.4で登場する新Siriよりも「大幅に高性能」になるという。
組織再編の影響が表面化
AppleのAIおよびSiriチームは、過去1年間で大規模な組織再編を経験している。昨年12月には機械学習およびAI戦略担当上級副社長のJohn Giannandrea氏が退任し、2026年春まで顧問として残留した後に正式に引退する予定だ。
昨年3月にはAI部門の幹部が昇格数週間後にMetaへ転職するなど、組織的な課題が表面化している。Siriの大型アップデートが大幅に遅延した背景には、こうした人材流出と組織の不安定さがあるとみられる。
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