Surface Book、全否定!iOSとOS Xの二刀流デバイスは当分無さそう
「Surface Book」の登場は衝撃的だった。タブレットとしても使用できるハイスペックノートパソコン。本国アメリカでは予約が殺到し、発売前から売り切れ状態のようだ。
キーボードとマウス/トラックパッドでも使用することができ、タッチでも使用することができる。多くのAppleユーザーもそのようなデバイスを夢見ているようだが、残念ながら最も近いデバイスは来月に発表されるiPad Proが限界のようだ。
Steven Levy氏のMediumによると、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長であるPhil Schiller氏がiOSとOS Xを統合させる予定も無ければ二刀流デバイスを発表する予定も無いとコメントしていたことが明らかになった!
異なるUIを採用するからこそ最適化することが可能に
iOSとOS Xの統合については以前も話題に挙がり、その時もキッパリと否定している。Schiller氏は「ユーザーインターフェースを1つに統一することについて考えること自体が時間の無駄だ」とバッサリ切り捨て、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるCraig Federighi氏は「統合しても良いユーザーエクスペリエンスを提供することはできない」とコメントしている。
Schiller氏はiOSとOS Xの統合に関する研究を十分に重ねていたことを示唆しつつ、キーボードがありながらも手を伸ばしてタッチ操作をすることは人間工学の観点から優れていない、と指摘。最大の違いは指で操作するか、マウスで操作するか。小さい「閉じる」ボタンは指でタップさせることは現実的ではないとのこと。
“iOS from its start has been designed as a multi-touch experience — you don’t have the things you have in a mouse-driven interface, like a cursor to move around, or teeny little ‘close’ boxes that you can’t hit with your finger. The Mac OS has been designed from day one for an indirect pointing mechanism. These two worlds are different on purpose, and that’s a good thing — we can optimize around the best experience for each and not try to mesh them together into a least-common-denominator experience.”
via EXCLUSIVE: Why Apple Is Still Sweating the Details on iMac — Backchannel — Medium
iOSとOS Xは前提とした操作方法が異なるため、必然的にUIも異なる。異なるUIを採用しているからこそ、それぞれに対して最適化することができる。よって、「ユーザー・エクスペリエンスの最小公倍数」を求める必要がない、と締めた。
期待していた皆さん、残念!Mac版「Surface Book」の登場は当分無さそうだ。
(via Cult Of Mac)