最後のクリスマスツリー
実家で毎年飾られる、アメリカ時代からクリスマスを彩ってきたツリーは見納め
実家では毎年クリスマスが近づくと、アメリカに住んでいた頃から持っている巨大なクリスマスツリーを飾ることが恒例だ。普段は屋根裏部屋に保管してあるが、父親と母親は毎年、この時期になると引っ張り出して飾り付けをする。
このクリスマスツリーを楽しめるのは、今年で最後だ。
今年父親が脳梗塞の兆候で緊急入院した。顔面が一部麻痺してしまったが、幸いにも自ら異変に気付くことができたお陰で大事には至らなかった。顔面麻痺も回復傾向にあり、これまでどおり、父親の優しい表情が戻ってきた。
しかしその後、心臓の血管が詰まっている可能性があるとして再度緊急入院。幸いにもすぐに手当は不要だが「1本は完全に詰まっている」とのことでバイパス手術不要、カテーテル治療で対応するとのことだった。
脳梗塞の影響で、父親は重いものを持ち上げたり、運転したり、これまでのように自由に行動することができなくなった。屋根裏部屋にあるクリスマスツリーは重労働だ。母親1人では無理がある。僕と弟が飾るために訪れるのも、何か違う。
「今年で最後にしたいと思う」ーー母親が少し申し訳なさそうに言った。僕も弟も、納得せざるを得なかった。
今年は努力家の父を産んだ努力家の祖母が亡くなり、大叔父も亡くなった。永遠は存在しない。この先のことを考えて、来る現実を受け入れる準備はしなければならない。改めてそう感じた1年だったからこそ、素直に受け入れられたのだろう。
もう来年はこのクリスマスツリーが見られなくなるかと思うと切なくなる。せっかくなので、最後のクリスマスツリーを撮ってきた。実家のクリスマスパーティ中にしれっと撮影したため、散らかっていることはご愛敬。
改めて見ると、飾ってあるオーナメントが可愛い。
昔はカラフルな電飾のほうが良い思っており「いつか絶対買い換えてやる」と意気込んでいたが、まもなく37歳を迎える今、落ち着いた光り方のありがたみも感じるようになった。ツリートップを天使じゃなくて星にしたいともピーチクパーチク言ってた気がする。
仕事で撮影する機会は随分と増えたが、一番好きな写真は自分が思い出として残したい写真を撮っている時だなあ。スマホで誰でも手軽に”良い写真”が撮れる時代になったからこそ、これからはより一層こだわって自分の好きなカメラで思い出を記録していきたい。
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ありがとうございます!
とても素敵な記事でした