母親の刊行記念ワークショップに参加してきたら、息子として誇らしい気持ちになった
『ユーモアコミュニケーション 場の雰囲気を一瞬で変える!』を読んでユーモア体質になりましょう!
実の母親が本を出版し、刊行記念ワークショップを開催するということなので参加してみることにした。
母親が出した本は、『ユーモアコミュニケーション 場の雰囲気を一瞬で変える!』。母親は、「ユーモアセンスとは、面白いことを言う能力ではなく、 面白いことを見つける能力」と定義し、「ユーモア体質」になるために物事の考え方や捉え方などを様々な実体験をもとに解説するという本だ。
僕の母親はとにかく超ポジティブだ。ポジティブの代名詞として僕がよく使うナオト・インティライミさんでさえも、僕の母親の明るさには敵わないと思う。それぐらいめちゃくちゃ明るいおばさんだ。あと明るいから見た目もおばさん感が全くないのでその点も良いなと会うたびに思う。
会場の空気をものとせず、ガツガツとワークショップを進める姿に驚いた
いくらスーパーポジティブとはいえ、息子としては母親がガラガラの誰もいない会場の前に立って無駄に明るく話す姿なんて絶対見たくなかった。少しでも会場が盛り上がってほしいとの思いもあり、大学時代の友人に声をかけて参加したが、僕らが到着した頃にはセミナールームにはすでにほぼ席が埋まっていた。
初めて来た人もいれば、普段やっている教室などの生徒さんなども参加してくれていたみたいで、母親の人気っぷりに安心すると同時に驚いた。
セミナーの内容は、体を動かすところから始まり、目を合わせたり笑ったりする運動などを経て、グループになって褒め合うワークショップに取り組んだ。もう聞いているだけで「頭おかしい」と思っている人もいると思うが、息子である僕の身にもなってみなさい。これを仕事としてやっていると言うんだから「うちの母親は大丈夫なのか」と結構長い間、思っていた。いや、今もちょっと思っている。
余談だが、このユーモアコミュニケーションにのめり込んだ時は本当に何かに騙されたのではないかと思って割と心配していた。渡米して何かワークショップを受けてくるとか言い出すし、帰ってきたら全く意味のわからない玩具を買ってきて「これが面白い」と言ったりして、パッパラパーな母親がより一層パッパラパーになっている気がして、もう手に負えないと思っていた。
この日の母親は、今まで知っていた母親と同じようで、ちょっと違った。ポジティブであることには変わりないが、ワークショップの進め方がかなり良かった。息子ながらに感動した。次々とお題を出し、説明を簡潔に行い、やり方を生徒さんなどを交えて行って実践させていたが、そのテキパキさが素晴らしかった。
予め言っておきたいのだが、母親がテキパキしているイメージはまったくない。むしろすぐ忘れるし、人の話聞いてないし、やると意気込んだことはだいたいやらずに終わる。そんなもんだ。でもその母親がビシバシと参加者達に的確な指示を出しているのだ。それは感動するわ!
刊行記念ワークショップというのだから、もっと座学がメインの内容かと思ったが、最初から最後まで動いたり笑ったりアイコンタクトを取ったりして、最終的に褒めまくって褒められまくって最高の気分で終了。最後の最後で各グループごとに今日の感想を言う時間があったのだが、グループの総意として僕が話すことになったので、講師の息子であることをカミングアウト。
見てください、この反応。最高すぎて思わずにニヤニヤしてしまった。
息子であることを明かしてからの「だからあんなに話が上手なのか」「どうりで明るいわけで」などととても素敵な言葉をかけていただき、とても嬉しかった。ちなみに誘った友人たち以外は全員完全初対面だったが、母親が行ったワークショップのお陰で少なくとも2〜3回ぐらいは飲んだことのある仲のような親密感になっていることに気づき、改めて母親の凄さに気づくのである。
ちなみに母親が書いた本には僕が何度も登場する。ワークショップの参加者の多くは本を読んでいるので、「あの息子さん」という風に言われたのもなかなか新鮮だった。「読んだ本の中に登場する息子さん」が目の前にいるって、多分めちゃくちゃ面白いんだろうな、と。
そんなこんなで自らちょっとしたサプライズをする形になってしまったものの、1人の参加者としては、実の母親であることを抜きにしても本当に良い内容だと思った。
「他人を変えることはできないが、自分を変えることはできる」というのは僕が大事にしている言葉の1つ。
今回のワークショップでも言っていたが、母親は僕にも「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」とよく言っていた。確かにイライラしていた時に口角を上げて「ニヤッ」とすると、イライラが収まる。母親の提唱するユーモア体質になれば、毎日が今までよりもちょっと明るく、ちょっとカラフルになり、自然と笑顔が増えて楽しい気分になると思った。
良い本なので、良かったら買ってみてくださいな!
芸術新聞社
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ありがとうございますー!!パパミーも書かないとなー!!!
ゴリミーのこういう記事も、かなり好き!!!