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スシローで初対面のおばあちゃんと一緒にランチした話

Twitterで多くの人に読まれた話を改めて紹介する

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僕は最近、1人でランチをするときはスシローに足を運ぶようになった。タンパク質・炭水化物・脂質のバランスが良く、満足度が高い。注文内容を選べば価格もそれほどではない(と言いながら結局そこそこしちゃう)。

昨日、僕はお昼としては少し遅めの時間にスシローに向かった。引っ越し先の新しい部屋に飾ったカーテンがしっくりきておらず、食べながらYouTubeでインテリア関連の動画を見漁るつもりでカウンター席についた。

さっと食べてさっと帰ろう。そう思って片っ端から食べたいものを頼み、次々と運ばれてくるお寿司を平らげながら自立させていたiPhoneで動画を見ていた。スタンド内蔵のTORRASケースは活躍するシーンが多くて感動する。

僕の左右は空いていたが、途中で年配の女性がやってきた。とても優しそうなおばあちゃんだった。荷物が多かったようなので、僕は少し席を反対方向に寄せ、食べようとしたところ、何か視線を感じた。黒いズボンに黒いシャツ、黒いキャップにBose QuietComfort 45ヘッドホンという装備でとても「話しかけやすい」という格好ではなかったが、横を見てみると、先ほどのおばあちゃんが何か話しかけていた

すぐにヘッドホンを外し、「ごめんなさいごめんなさい、全然聞こえてませんでした!どうかされましたか?」と聞くと、「私、スシロー初めてなの。注文する方法、教えてくれる?」と優しく言った。

特に断る理由もないため、快く引き受けた。まずはパネルの操作から教えた。

「画面を触ってメニューを表示するんですよ」「上段ににぎりとか軍艦とか出てるんですけど、ここの矢印を押し続ければ全部のメニュー出てきますよ」「ほら、ここを押すとにぎりの一覧が出て、ここを押すとその種類を絞り込めるんです。」

説明しているうちに、ふと年配女性は一般的に量を食べられないのではと思い、「あ、あとスシローは平日限定で、”ミニシャリ”というのをやっているんですよ。シャリが少し少ないんです。種類は限られてしまいますが、おすすめですよ!」

女性は「あら!それはちょうど良いね。それにするわ。……ところで、あなたのそれは何?」

僕はスシローに行くと、決まって「特選 天然本鮪7貫盛り」を注文する。おばあちゃんが指を指していたのは、この7貫盛りだった。

画面上で紹介し「食べられるかしらねぇ、私?」という問いに対して「まあでも先に注文されたのはミニシャリですし、大丈夫じゃないですか?」と言うと「そうね、そうよね!そうするわ」と嬉しそうに注文した。スシローの操作を教えているだけで特別なことをしていないのに、こんなに喜んでもらえて良いのだろうか。

注文した寿司は個別レーンで届くことを伝え、注文した3品が届くと、おばあちゃんはスマホを取り出し「記念に撮っておかないと!」と言いながらパシャリ。本当に嬉しそうでこっちもなぜか嬉しくなってしまう

おばあちゃんとは、古くからの友人であるかのような会話をしながらランチを楽しんだ。おばあちゃんは以前行ったシミ取りが失敗したため、再度病院に訪れた帰りに初めて立ち寄ったそうだ。僕は寿司を何皿も食べられそうなキャラと顔なのに10皿程度でギブアップしてしまうため、最近少し食べられるようになって嬉しいという話をした。「あら、でも今日は10皿食べられているんじゃない?……(皿を数える)……この7貫盛り入れたら10皿分ぐらいじゃない?すごいじゃない!」褒め上手なおばあちゃんだ。そして我ながら本当にどうでもいい話だ、そんなどうでも良い話を聞いてくれるおばあちゃんは優しい人だ。

そんなこんなで時間が過ぎ、おばあちゃんは食事を食べ終わろうとしていた。僕はなんとなくおばあちゃんが会計を1人でできないような気がしていたため、おばあちゃんに極力合わせるため追加でお寿司をちょっと食べつつ、タイミングをちゃっかり合わせたりした。僕の中で「どうせなら最高の初スシロー体験を過ごして欲しい」という思いが芽生えていたのだろう。

案の定、おばあちゃんは会計方法が分からず、画面操作を教えながら一度お別れをした。自分も会計を済ませ、レジを向かおうとしたところ、おばあちゃんはまたしても操作方法が分からず手間取っていた。

ここのスシローはセルフレジ。店員もその場におらず、急いで駆け寄って操作の仕方を説明した。おばあちゃんはQRコードを会計情報が表示される画面にかざしており、「実はここなんですよ」と正しいかざす場所を教えると「あら、やだー!こんなところまで手伝ってくれてありがとう!」と照れくさそうにしていた。

まさかスシローで初対面のおばあちゃんとランチをする日が来るなんて、想像してもいなかった。話しかけづらい装いだったのにも関わらず、話しかけてくれたおばあちゃんに感謝。おばあちゃんが今後、家族や友人と訪れる機会があることを願う。

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公開情報
更新日2024年02月01日
執筆者g.O.R.i
コメント(11件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:703723)

    御姐さんも何気なしだったのかも知れないけど、難なく対応される方もええ人でよかった…

  2. キルユー!(コメントID:703716)

    ほっこり☺️
    人に親切にすると、した方もされた方も嬉しいもんです。

  3. 通りすがりの読者(コメントID:703712)

    goriさんがモテモテなんですよね

  4. g.O.R.i(コメントID:703711)
    コメント先:たってぃん(コメントID:703710)
    コワモテゴリさんのほっこりエピソードは、鉄板ね😉X40,000いいね👍はゴイスー(笑)

    さすがにこんなにバズるとは思いませんでしたw

  5. たってぃん(コメントID:703710)

    コワモテゴリさんのほっこりエピソードは、鉄板ね😉X40,000いいね👍はゴイスー(笑)

  6. 通りすがりの読者(コメントID:703709)

    愛嬌がありつつ上品なご婦人ですね
    ほっこりしました☺️

  7. 通りすがりの読者(コメントID:703708)

    こんな素敵なエピソードを公開してくれてありがとうございます😊
    自分も幸せのお裾分けされました
    筆者さんもおばあさんも幸せな気持ちがずっと続いて欲しいと思いました

  8. 通りすがりの読者(コメントID:703707)

    いい話☺️
    聞かれたりあからさまに困っていたらもちろん助けてあげたりするけど、食べてる間の会話とかわざわざ食べるペース合わせてあげるとかゴリさんのホスピタリティが素敵でした☺️

  9. 通りすがりの読者(コメントID:703705)

    ほっこりしました。おばあちゃんも隣の男性が優しい方で嬉しかったでしょうね。

  10. Koichi(コメントID:703704)

    何気ないけど心温まるお話。g.O.R.iさんの様な思いやりが連鎖していくと良いですよね。
    ありがとうございます。

  11. ファーファ(コメントID:703703)

    >注文内容を選べば価格もそれほどではない
    >決まって「特選 天然本鮪7貫盛り」を注文する。

    早速ガッツリ食べとるやないかーいw

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