母親が書いた本がなかなか良いので買ってくれよな
息子も認める超ポジティブおばさんである母親が片っ端から経験談をもとに"ユーモア体質"を解説した本です
母親が突然本を出版した。比較的若くして僕を産んだとは言えそこそこ良い歳なのだが、母親が執筆した本が書店やAmazonとかで販売されている。
本のタイトルは『ユーモアコミュニケーション 場の雰囲気を一瞬で変える!』。本当はもっと母親のキャラにあったファンキーでキャッチーなタイトルにしてほしかったのだが、出版社から却下されたらしい。やれやれ。
母親が本を出版するということは、純粋にすごいことだと思う。ただでさえ知り合いが本を出版するだけでも「おー!」となるのに、まさか自分の母親が出版するなんて夢にも思っていなかった。
驚くほど明るい母親が”ユーモア体質”を解説した本、かな?
そもそも母親は書くことが得意という訳でなく、パソコンを含むあらゆる電子機器の操作に至ってはどちらかというと苦手だ。そのどちらも能力として求められる本の執筆という作業を成し遂げ、出版するにまで至ったのだから、尊敬せずにはいられない。
本の内容は、ざっくり言うと「ユーモアセンス」について。母親は、「ユーモアセンスとは、面白いことを言う能力ではなく、 面白いことを見つける能力」と定義しているのだが、それを説明するために母親の実体験が大量に載っている。
それが、結構良い。無駄に小難しい日本語とかも使われていないし、科学的根拠がどうのこうのとか胡散臭い話もない。母親がこれまで生きてきた人生において気づいた「ユーモアコミュニケーション」を説明するための事例があれこれ載っているのだ。
僕の母親は海外生活がそれなりに長い。大学時代を海外で過ごし、その後父親と結婚し、僕と弟が生まれてからさらに5年間アメリカで過ごしている。アメリカ人だと日常的に使われているユーモアを分かりやすく解説しているので、帰国生とかが読めば「ああ確かに、めっちゃ分かる」となりそう。
もちろん僕の話も載っている。久しぶりに思い出すエピソードもあり、自分のことながらなかなか笑える。そしてちょっと恥ずかしい。
母親は驚くほど明るい。基本的にハッピーだし、多分誰も面白くないと思っていることでもめちゃくちゃ面白そうに話す。とにかく人生が楽しそう。まさに本の中で触れられている“ユーモア体質”なんだと思う。
改めてこの本を読んでみると、「どうやって私(=母親)みたいに明るく楽しい人生を過ごすのか、色んな具体的な事例をもとに解説するよ」という内容とも言える。そう考えるとかなり説得力がある。
別に面白くなりたい人が読む本ではなく、気持ちをポジティブにしたいう人が読んだら何か人生を前向きに生きるヒントがありそう。
残念ながらKindle版はないが、Amazonでも注文できるので、興味ある人は是非買ってみてもらえればと思う!
芸術新聞社
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母親の肩書き、ちょっとよく分からないけどすごい人っぽい
余談だが、母親の肩書きがすごい。なんだかよく分からないけど、すごくないですか?すごそうに見える。
- ユーモアコミュニケーショントレーナー。
- 米国ユーモア応用治療協会(AATH)公認ユーモアプロフェッショナル。
- シニア英会話講師。
- 傾聴を広める団体アクティブリッスン専任講師。
- ラフターヨガリーダー。2013年セミナーコンテスト東京大会優勝。
- 15年トーストマスターズ日本語全国スピーチコンテスト優勝