【レビュー】Linksys Velop AX MX5300：Wi-Fi 6対応で爆速ネット

M1チップモデルをはじめとしたAppleシリコンMac、iPhone 11シリーズ以降のiPhoneは、次世代高速無線LAN規格 Wi-Fi 6（IEEE 802.11ax）をサポートする。日頃最も使用する2つのデバイスが対応したことを受け、Linksysの最新トライバンドメッシュWi-Fiルーター「Linksys Velop AX MX5300」に買い替えた。すでにVelopシリーズのメッシュWi-Fiネットワークを構築していた影響は大きいが、デザインのシンプルさと初期設定の簡単さが決め手だった。

4つのEthernetポートと1つのUSB 3.0ポートを搭載、サイズは巨大化

アンテナがタコのように飛び出ているルーターは、人目に触れるところに置けない。Velop AX MX5300はVelopを大型化したデザインとなっており、存在感はあるが”ガジェット感”がなくて良い。

初期設定は、アプリに従うだけで完了する。すでにVelopで操作性の良さを知っていたため、手間取ることなく乗り換えられた。なおVelopから乗り換える場合、ノードの追加を含むすべての設定をやり直す必要がある。

Velop AX MX5300にはUSB 3.0ポートが1つ、Ethernetポートが4つ搭載されている。Ethernetポート不足も解消できる他、ファイル共有用に簡易NAS機能（SMB共有）の構築も可能だ。

サイズはVelopと比べて非常に大きくなっている。縦に長いデザインだが占める床面積が少ないため、一般的な高性能ルーターと比べて設置場所の選択肢は多いだろう。

Wi-Fi 6対応により、対応デバイスの通信速度が高速化

Velop AX MX5300は、Qualcomm 2.2GHzクアッドコアのプロセッサーの内蔵と、4x4x4トライバンドダイナミックバックホール仕様により、1つのノードで190平方メートルをカバーする。同じ帯域幅を共有する、最大250個のデバイスが接続可能だ。

既存製品とも互換性があり、メッシュネットワークを構築するノードとして利用できる。僕もVelop AX MX5300を親ノードとして設置し、ノードとして使用していたVelopは引き続き使用している。

購入した理由は、Wi-Fi 6の恩恵に与るため。ルーター変更前後でM1 MacBook ProおよびiPhone 12 Proを使用し、「インターネット速度テスト」で速度を計測した。平均値を取るため、それぞれ3回ずつ計測した。

変更前、M1 MacBook Proのダウンロード速度は220〜274Mbps、アップロード速度は206〜265Mbpsだった。

ルーター変更後、ダウンロード速度は約700Mbps前後となり約3倍に。アップロードは約450〜560Mbpsまで高速化し、約2.2倍になった。

iPhone 12 Proはルーター変更前、ダウンロード速度が約277Mbps、アップロード速度が約264Mbpsだった。

変更後のダウンロード速度は約2.2倍、アップロード速度は約1.5倍に高速化した。

通信速度が向上したことで、ブラウジングや動画視聴の読み込みが早くなり、閲覧したいコンテンツを待たずに見られるようになった。下記ツイートは、M1 MacBook Proの有線接続時における計測結果。Wi-Fi 6にアップグレードしたことで同等の速度が出るようになった。

高速インターネッツは正義😎🔥 pic.twitter.com/Ff61cwUzkP

— g.O.R.i（ゴリミー管理人） (@planetofgori) November 30, 2020

従来使用していたVelopに不満は全く無かったが、仕事柄インターネットが欠かせない僕にとってVelop AX MX5300への買い替えは正解だった。自宅で過ごす時間が増え自宅のネット環境を改良したい人は、購入を検討してみてはどうだろうか。

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