世界初の”ペット用スマホ”こと「PetPhone」が登場。クラウドSIM技術を応用した革新的コミュニケーションツール
uCloudlink Japanが開発、ペットの感情を理解し双方向コミュニケーションを実現する次世代デバイス
uCloudlink Japanは2025年4月5日、メディア向け説明会を開催し、3月にバルセロナで開催された世界移動通信大会(MWC 2025)で初披露した世界初のペット向けスマートデバイス「PetPhone」について詳細な情報を公開した。
「ペットも人間と同じようにスマートフォンを持つべき」という革新的なコンセプトで開発されたこのデバイスは、ペットと飼い主の関係性を根本から変える可能性を秘めている。
クラウドSIM技術を応用した革新的ペットデバイス
PetPhoneは、uCloudlinkがこれまでGlocalMeブランドを通じて培ってきたクラウドSIM技術を基盤としている。同社はもともと通信インフラに関する高度な技術を持っており、それらを活かした位置情報把握機能を持つトラッカーデバイスとして開発が始まった。その後、ユーザーからの小型化や軽量化の要望を受けて改良を重ね、現在の形に進化した。
uCloudlinkは従来、ソフトバンクなどの通信キャリアと提携し、グローバルWi-Fi事業の裏側で技術提供を行う「黒子的な存在」だったが、昨年から自社顧客の獲得にも注力し始めている。PetPhoneはその戦略の一環として位置づけられる製品だ。
軽量コンパクトで高機能な設計
PetPhoneの基本仕様は以下の通りだ:
- 重量:約36g(超軽量設計)
- カラー:桜ピンク、ハンターグリーンの2色展開
- 防水性能:IP67規格(完全防水・防塵)
- バッテリー:磁気充電式、最大5日間の連続使用
- 通信:eSIMとクラウドSIM対応(世界200カ国以上で利用可能)
- 対応動物:犬と猫の両方に対応
AIを活用した革新的機能
PetPhoneの最大の特徴は、先進的なAI技術を駆使した双方向コミュニケーションシステムだ。このシステムは犬や猫の鳴き声の周波数や持続時間、音量などを詳細に分析するほか、しっぽの動きや身体の振動などの動作データも総合的に判断する。
飼い主はアプリを通じて、リアルタイムでペットの様子を確認しながら声かけが可能。特に留守番中のペットの分離不安軽減に効果が期待されている。ペットが不安や緊張状態にあるとシステムが判断した場合、飼い主にアラートが送信され、その場で音声通話やあらかじめ録音したメッセージを再生することができる。
高精度位置追跡システム
PetPhoneは6種類の位置特定技術を組み合わせた高精度な追跡システムを搭載している:
- GPS
- A-GPS(補助GPS)
- LBS(基地局測位)
- Wi-Fi
- Bluetooth
- アクティブレーダー
これらの技術を統合することで、屋内外を問わず正確な位置情報を把握可能。特に都市部の高層ビル街など、GPSが届きにくい環境でも安定した追跡が可能だ。アプリ上で「安全ゾーン」を設定しておけば、ペットがその範囲を出た際に即座に通知が届く「電子フェンス機能」も搭載している。
迷子になったペットの位置情報をリアルタイムで地図上に表示し、誘導する機能や、音を鳴らして発見を助ける機能も備えており、Apple AirTagなどのBluetoothを用いた製品と比較して、より広範囲で信頼性の高い位置特定を実現している。
健康管理機能
PetPhoneは包括的な健康管理システムも備えている。AIがペットの活動量と睡眠の質を分析し、飼い主に情報を提供する活動量・睡眠モニター機能を搭載する。
AIアルゴリズムはこれらのデータを継続的に分析し、約6週間の学習期間を経て個々のペットの「平常値」を学習。わずかな異常も検知して飼い主に通知する仕組みだ。
SNS機能と社会性
PetPhoneにはSNS機能も搭載されており、ペットの日常の様子を共有することが可能だ。将来的には同じ犬種や同じ地域のペットオーナー同士をつなぐコミュニティ機能も追加される予定で、ペットを通じた新たな社会的つながりを創出する可能性を秘めている。
クラウドSIM技術の応用
PetPhoneの核となる技術は、uCloudlinkの特許技術である「クラウドSIM」だ。この技術により、地理、通信キャリア、ローミング契約などに制限されることなく、様々なサービスプロバイダーによって提供されるモバイルデータサービスを自由かつ柔軟に利用できる。
クラウドSIM対応端末は位置情報やアカウント情報などのリアルタイムデータを検出し、uCloudlinkのPaaSプラットフォームに送信。プラットフォームはデータとネットワークカバレッジを分析し、最適なリソースを即座に割り当てることで、高品質のモバイル接続を実現している。
今後の展開
uCloudlinkグループによれば、将来的にはAIを活用してペットの状態を把握し、例えば「お腹が空いた」「寂しい」といった感情を文字で飼い主に伝える機能の開発も検討されている。
当初はアメリカやヨーロッパ市場をターゲットにデザインされたPetPhoneだが、日本市場における小型犬や猫の多さを考慮し、今後の展開についてリサーチが行われている。
PetPhone自体は既に製品としてリリース可能な状態だが、AI学習機能などの準備に時間を要しており、日本国内での具体的な発売時期や価格は現時点では未定だ。ただし、4月末頃に詳細な情報が公開される見込みとのことだ。
PetPhoneは単なるガジェットを超え、ペットと人間の関係性を根本から変える可能性を秘めている。特に、AIによる感情認識技術は、これまで主観的だった「ペットの気持ち」を客観的に把握する手段として注目されている。
仕事や学業で日中ペットを一人にしなければならない飼い主にとって、PetPhoneは安心感を提供する革新的なソリューションとなるだろう。ペットの健康と安全を守りながら、より深いコミュニケーションを実現するこの新しいデバイスは、ペットケアの未来を大きく変える可能性を秘めている。
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