これが「防犯ブザー」だなんて、誰も信じないだろう

夜道への不安を解決するソリューションが不足している中、新たなアプローチで注目を集める防犯アクセサリーが登場した。Yolni株式会社が開発した「Yolni（ヨルニ）」は、従来の防犯ブザーの概念を覆す革新的なプロダクトだ。

防犯グッズとは思えない洗練されたデザイン

Yolniが他の防犯グッズと一線を画すのは、そのアクセサリーのような美しいデザインである。アルミ削り出しのボディに、空の情景を閉じ込めた5つのカラーバリエーションが用意されている。ブルーモーメント、トワイライト、サンセット、フルムーン、ミルキーウェイといった、まるで香水のような名前が付けられたカラーは、どれも洗練されている。

「防犯ブザー」と言われなければ、アクセサリーや香水のように見えるほどのスタイリッシュさは、日常的に身につけていられる最大の魅力だ。従来の防犯グッズが持つ無骨なイメージを完全に払拭し、ファッションの一部として自然に溶け込むデザインを実現している。

iPhoneと連携する賢い2段階防犯システム

Yolniの機能面での革新性は、危険度に応じた2つの使い方ができる点にある。不安を感じた際にYolniを握ると、iPhoneから着信音が鳴り、周囲に警戒をアピールできる。大音量のブザーではないため、周囲を気にせずさりげなく使用できるのが特徴だ。

さらに身の危険を感じた際は、ピンを引くだけで位置情報付きのSOSメッセージを、あらかじめ登録した家族や友人のLINEグループなどに自動送信する。これにより「本当に助けてくれる身近な人」に直接危険を伝えられる。一般的な防犯ブザーが鳴っても、近くに助けてくれる人がいるとは限らないという課題を解決した画期的な機能だ。

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専用アプリでは、AIがユーザーの歩行パターンや行動を学習し、パーソナライズされたアドバイスを提供。夜道を楽しむためのチップスやコラムも配信される。

9年の開発期間を経て結実

このプロダクトは、2016年に生まれた一つのアイデアから始まった。「もっと賢くて、毎日身につけられる防犯アイテムがあれば」という想いから、9年という長い開発期間を経て実現した。2023年には「Tokyo ものづくり Movement」で最優秀賞を受賞するなど、その技術力とアイディアが高く評価されている。

夜道の不安を抱える大人世代に対する適切なソリューションが不足している現状を打開すべく開発されたYolniは、単なる防犯ツールではない。「帰り道が散歩道に」変わるような体験を提供することを目指している。

9月上旬からクラウドファンディング開始

YolniはGREEN FUNDINGにて、2025年9月上旬からクラウドファンディングでの先行販売が開始された。お得な早期割引情報を受け取るには、LINE登録が推奨されている。

防犯対策とファッション性を両立させた新しいアプローチは、夜道を歩く多くの人にとって魅力的な選択肢となりそうだ。従来の防犯グッズに満足できなかった人や、デザイン性を重視する人にとって、Yolniは革新的なソリューションになるかもしれない。

「持っているだけで安心」という新しい防犯体験を、一度試してみる価値は十分にありそうだ。