Google、「Softcard」と連携し、モバイル決済サービス「Wallet」をリニューアルか?!
【img via Google Wallet (IMG_1094) by Sergio Uceda】
Googleがモバイル決済サービス「Google Wallet」を発表したのは2011年の頃だった。その当時は話題になり注目はされたものの、一般的に利用されるほど広まらなかった。
ところが、2014年9月に「Apple Pay」が正式発表された。サービス開始後72時間でクレジットカード100万件をアクティベートするなど、好調なスタートを切っているようだ。モバイル決済が少しずつ認知され、アメリカ人の脱・クレジットカード生活が少しずつ進んでいるようだ。
これは非常に良い流れだ。当然、Googleもこのビッグウェーブに乗るしかない。そこで、The Wall Street Journalによると、Googleはキャリアの運営するモバイル決済サービス「Softcard」と連携してモバイル決済サービス「Wallet」をリニューアルすると報じている!
最終的にはキャリア V.S. 銀行という構図になる?
「Apple Pay」が注目され、普及している最大の理由はその手軽さだろう。財布を持ち運ばなくて良いことやiPhoneをかざして指紋認証をするだけで決済が完了することは、分厚い財布から使用したいクレジットカードを探し出し、カードを読み取り機に通してサインをする、という作業に比べると圧倒的に楽だ。
クレジットカードを持ち歩く以上にセキュアでプライベートであるということもユーザーにとっては非常に良いことだ。
ただ、サービス提供側からすると、「Apple Pay」で盛り上がっているのはAppleと銀行のみ。キャリアにとって「Apple Pay」は何の旨味もない。
そこで、キャリアはGoogleと手を組むことによってキャリア経由で販売するAndroidスマートフォンに「Wallet」アプリをプリインストール。「Softcard」を利用するために必要とされる専用のSIMも提供することにより、ユーザーは対応店舗で「Softcard」を利用したモバイル決済を利用することができるようになる。
「Softcard」はAT&T、Verizon、T-Mobileが運営するモバイル決済サービス。今年1月にはGoogleが買収に向けた交渉を進めていたと報じられていた。
これらの情報はまだ噂レベルとなっていて、そもそも実現しない可能性もあるとのこと。ただし、このまま話が順調に進めば現地時間5月27日、28日に開催される「Google I/O 2015」にて発表されるかもしれない。
サービスを発表するだけで利用者が増えるAppleと、金を支払い根回しをして利用者を獲得するGoogle。対照的なやり方で同類サービスを提供する両社だが、成功の確度は既に現時点で見えているかもしれない。
(via Engadget)