iMac Proと27インチ型「iMac 5K」のスペック・仕様を比較
Appleは「WWDC 2017」で「iMac Pro」を発表した。12月14日、ついに発売となった。
iMac Proの外観は、スペースグレイであることを除き、27インチ型「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」とほぼ同じ。大きく異なるのはその中身だ。
本記事ではiMac Proと27インチ型「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」のスペック・仕様を比較してみたので、参考にどうぞ!
項目別に比較するiMac Proと27インチ「iMac 5K」
まずは1分で分かる、iMac Proと27インチ「iMac 5K」の違いをまとめたのでご覧あれ!
- カラーはスペースグレイ限定
- 「Magic Mouse 2」「Magic Trackpad 2」「Magic Keyboard」「Lightningケーブル」もすべてスペースグレイモデルが同梱(単体販売無し)
- CPUは「Intel Xeon」の8コア・10コア・14コア・18コアを用意(従来モデルは「Core i5/i7」)
- GPUは「Radeon Pro Vega」を採用(従来モデルは「Radeon Pro 570/575/580」)
- RAMは「2,666MHz DDR4 ECC」メモリを採用(従来モデルは「2,400MHz DDR4」メモリ)
- SSDは3GB/sのスループット(従来モデルは2GB/s)
- 「USB-C/Thunderbolt 3」ポートを4つ搭載(従来モデルは2つ)
- 「10GBASE-T Ethernet」に対応(従来モデルは「10/100/1000BASE-T Ethernet」
- スピーカー性能が強化
- FaceTimeカメラが1080pに対応(従来モデルは720p)
- SDXCカードスロットが「UHS‑II」に対応(従来モデルは非対応)
従来のiMacは最大4コアモデルが用意されていたが、iMac Proには最大18コアまで選ぶことが可能。10コアモデルのベンチマークスコアは既に明らかになっているが、コア数の利もあり、マルチコアスコアは約2倍を記録している。
GPUとして搭載されている「Radeon Pro Vega」はダブルワイドグラフィックカードの力が一つのチップの中に搭載され、「これまでのどんなiMacのGPUよりも3倍以上高速」とのこと。11テラフロップスの単精度、22テラフロップスの半精度、400GB/sメモリ帯域幅を実現している。
搭載可能なRAMの最大量はなんと128GB。僕を含む一般人には必要性が理解できないが、映像編集や3D制作に携わる人にとってはiMac Proを選ぶべき理由の1つになるかもしれない。従来のiMacよりもクロック数が上がっていることから、最大搭載量だけではなく、RAMそのものの性能も向上している。
SSDも最大4TBまで内蔵することができ、スループットが従来機よりも高速化。大きいファイルの読み込みやレンダリング作業などの負荷の高い処理を行う際に役立つはず。
個人的に魅力的だと思っているのは「USB-C/Thunderbolt 3」ポートを4つ搭載している点。これはつまり15インチ型MacBook Proと同じであるため、5Kディスプレイを2枚同時に出力することができる。
他にも「10Gb Ethernet」や「SDXC UHS‑II」に対応し、先進的な温度管理や新しいスピーカーなどが採用されるなど、プロ向けのマシーンとしてあらゆる最先端・最候補を詰め込めるだけ詰め込んでいる。
上記でざっと説明したが、iMac Proと27インチ型「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」のスペック比較を下記表にまとめたので、参考にどうぞ!
ディスプレイ
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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プロセッサ
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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メモリ
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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グラフィックス
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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ストレージ
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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接続と拡張性
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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ビデオのサポートとカメラ
オーディオ
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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価格
| iMac Pro | 27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル |
|---|---|
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27インチ型「iMac 5K」のフルスペックを買うならiMac Proを買うべし
iMac Proの最小構成でも558,800円だ。その内容は下記の通り:
- 3.2GHz 8コアIntel Xeon Wプロセッサ
- Turbo Boost使用時最大4.2GHz
- 32GB 2,666MHz ECCメモリ(オプションで最大128GBに変更可能)
- 1TB SSDストレージ
- Radeon Pro Vega 56(8GB HBM2メモリ搭載)
- 10Gb Ethernet
- Thunderbolt 3ポート x 4
- 5,120 x 2,880ピクセル解像度の27インチRetina 5K P3ディスプレイ
実は、27インチ型「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」をフルスペックにすると、価格は596,600円となる。構成は下記の通り:
- 第7世代の4.2GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
- 64GB 2,400MHz DDR4
- 2TB SSD
- Radeon Pro 580(8GBビデオメモリ搭載)
- Magic Mouse 2 + Magic Trackpad 2
- Magic Keyboard – 日本語(JIS)
実は、iMac Proの最小構成モデルは、27インチ型「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」よりも値段が安く、性能は優れている。つまり、今iMacのフルスペックモデルの購入を検討する場合、iMac Proを狙った方が得策であると言える。
なお、iMac Proのフルスペックモデルは税込み150万円以上。高すぎ!
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