「iMac with Retina 5Kディスプレイモデル」、外部ディスプレイとしての使用は不可能であることが明らかに
ついに発表された「iMac with Retina 5Kディスプレイモデル」。
4Kディスプレイと比べてもピクセル数は67%も多く、HDディスプレイと比べると7倍以上のピクセル数を詰め込んだ、圧倒的な27インチ型ディスプレイを搭載。最薄部では5mmと「iPad Air 2」よりも薄く、性能も申し分なし。実際の性能を考えると258,800円はリーズナブルな価格であると言えるだろう。
27インチ型iMacと言えば以前からiMacそのものを外部ディスプレイとして利用することができる「ターゲットディスプレイモード」に対応していたが、先行してハンズオンを行ったPC WatchやMacお宝鑑定団 blog(羅針盤)によると、「iMac with Retina 5Kディスプレイモデル」はターゲットディスプレイモードに非対応、つまり外部ディスプレイとしての利用は不可能であることが明らかになった!
「Thunderbolt 2」では5Kディスプレイで60fpsは実現できず
外部ディスプレイとして活用すれば「MacBook Pro Retina」に繋げてThunderbolt Retinaディスプレイとして活用できる、と思っていた人は残念!そもそも「iMac with Retina 5Kディスプレイモデル」はターゲットディスプレイモードが搭載されていないようだ!
なぜか。どうやら技術的なハードルがあるようだ。
理由は既報でも簡単に触れているが、Thunderbolt 2端子は、ディスプレイ入出力としてDisplayPort 1.2相当の規格となる。DisplayPort 1.2は4K解像度における60fpsの入出力に対応するが、5Kディスプレイで60fpsを利用するには、DisplayPort 1.3相当の規格が必要になる。
Thunderbolt 2ではこの要件を満たしていないため、ターゲット・ディスプレイモードが搭載されていない。5Kではなく4K以下の入力なら表示が可能かも確認してみたが、モード自体が非搭載ということである。
今回発表されたiMacの最新モデルは5Kディスプレイを搭載。これに出力するには相当なパワーが必要となっていて、今の「Thunderbolt 2」では求められる要件を満たすことができないため、搭載されること自体見送られたそうだ。
「DisplayPort 1.3」相当、と言うと、実は先日「DisplayPort 1.3」が正式に発表されたばかり。技術的に実現することはできるが、Appleは発表されたばかりの技術を即座に取り入れることは少なく、しばらく様子見をすることの方が多い。
「Thunderbolt Retina5Kディスプレイ」も年明けに発表されると期待している人も多いかもしれないが、このことからもしかしたらもうしばらく先になる可能性もありそうだ。
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(via PC Watch、Macお宝鑑定団 blog(羅針盤))