iMac Pro(2017)とMac Pro(2013)の基本性能を比較した動画
史上最強のMacとして4年間君臨していた「Mac Pro」に代わるプロマシーンとしてiMac Proが登場した。最下位モデルでも55万円以上もするが、その性能は「Mac Pro」を上回るものなのだろうか。
AppleInsiderがiMac Pro(2017)とMac Pro(2013)を基本性能を比較した動画を公開していたので、紹介する!
スペックをできる限り揃えた状態で比較
今回の比較対象として使われているモデルはどちらも8コアのCPU、RAMは32GB、SSDは1TBを搭載している。iMac Proは「AMD Vega 56」で8GB HBM2メモリを搭載し、「Mac Pro」は「AMD D700」のグラフィックカードを2基搭載している。
まず測定したのはSSDの読み書き速度。iMac Proは書き込み速度が約3,000MB/s、読み込み速度が約2,500MB/sを記録したが、「Mac Pro」は書き込み速度が約1,300MB/s、読み込み速度が約1,360MB/sだった。
CPUの性能を比較する「Geekbench」ベンチマークテストによるシングルコアスコアではiMac Proが「Mac Pro」を35%も上回る結果になり、マルチコアスコアでも30%以上のスコアを記録。
3Dアニメーションを利用したCPUのベンチマークテスト「Cinebench R15」では、iMac Proのピーク時におけるパワーは「Mac Pro」を50%以上上回っている。
「OpenCL」のグラフィック性能比較では65%もの違いが確認されたが、「Mac Pro」に搭載されている2基のGPUのうち1基しか測定に使われていないため、実際はもう少しスコア差が縮むと考えられる。
ゲーミングなどGPUに対する最高負荷時のパフォーマンス性能を測定する「Unigine Heaven」のベンチマークテストでは、iMac Proが73fpsを記録し、「Mac Pro」は29fpsに留まった。ただし、こちらも「Mac Pro」のGPUを片方しか使えていないため、2倍にはならないにしても、性能差は縮むと考えられる。
結論として、iMac Proの基本性能は「Mac Pro」を大きく上回る、ということ。とにかくハイスペックなデスクトップ型Macが必要、という人はiMac Proのベースモデルでも十分なパフォーマンスを体感できると考えられる。
動画は下記からどうぞ!