iPad Pro（2021）は買うべき？2020/2018モデルとの違いを比較
Macと同じM1チップ搭載でますますパワフルになったiPad Pro、スペックを比べて買い換えるべきか考える
iPad Pro（2021）は、M1チップ、Thunderbolt/USB4ポート、内向きカメラ性能の向上、最大2TBのストレージ、5G対応が特徴。12.9インチモデルは、ミニLED技術を使用したLiquid Retina XDRディスプレイを搭載している。
本記事は、iPad Pro（2021）を2020年モデル・2018年モデルと比較してみた。買い替えするべきか検討している人は、購入の参考にしてもらいたい。
目次
iPad Pro（2021）と2020年・2018年モデルの違い
1分でわかる2021年モデルと2020年・2018年モデルの違い
1分で分かるiPad Pro（2021）が、iPad Pro（2020）やiPad Pro（2018）から進化したポイントをまとめた。
- パフォーマンス：M1チップ
- ディスプレイ：Liquid Retina XDR（12.9インチ）
- 内向きカメラ：1,200万画素の超広角
- ポート：Thunderbolt/USB4
- 通信：5G対応
- ストレージ：2TB追加
- 厚さ・重さ増（12.9インチ）
ディスプレイ
iPad Pro（2021）は、12.9インチモデルのディスプレイにPro Display XDRの仕様を従来よりも明暗差がハッキリし、画面が明るくなった。11インチモデルは変わっていない。
Appleは、12.9インチモデルのディスプレイを「Liquid Retina XDRディスプレイ」と呼んでいる。ミニLEDを使用し、1,000,000:1のコントラスト比、1,000ニトの最大輝度、1,600ニト（HDR）のピーク輝度を実現。P3の広色域、True Tone、ProMotionは、旧モデルと同様に引き継がれている。
| 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル |
|---|---|---|
| 11インチ：Liquid Retinaディスプレイ 12.9インチ：Liquid Retina XDRディスプレイ |
Liquid Retinaディスプレイ | |
| 11インチ：LEDバックライト 12.9インチ：ミニLEDバックライト |
LEDバックライト | |
| 11インチ：2,388 x 1,668ピクセル解像度 12.9インチ：2,732 x 2,048ピクセル解像度、264ppi |
||
| 最大輝度600ニト（標準） | ||
| 11インチ：- 12.9インチ：フルスクリーンの最大輝度1,000ニト、ピーク輝度1,600ニト（HDR） |
– | |
| ProMotionテクノロジー | ||
| 広色域ディスプレイ（P3） | ||
| True Toneディスプレイ | ||
パフォーマンス
iPad Pro（2021）は、Macと同じM1チップを搭載している。8コアのCPUはA12Z Bionicと比較して最大50パーセント高速、8コアGPUは最大40パーセント高速になった。iPad Proで動画編集など負荷の高い作業を日常的に行っているユーザーは、間違いなく恩恵に預かれるだろう。
さらに次世代の16コアのApple Neural Engine、先進的な画像信号プロセッサ（ISP）、最大16GBのメモリを備えた広帯域幅のユニファイドメモリアーキテクチャ、2倍高速なストレージ、最大2TBの容量をサポートする。
外部ポートは、従来のUSB-CからThunderbolt/USB4に進化。有線接続での帯域幅は最大40Gbps、前世代のiPad Proと比較して4倍になる。高速ストレージの接続、最大6K解像度の出力をサポートする。
| 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル | |
|---|---|---|---|
| M1 | A12Z Bionic | A12X Bionic | |
| 8コアのCPU 8コアのGPU 次世代のNeural Engine |
Neural Engine | ||
| 8GB / 16GBのRAM | 6GB | 4GB / 6GB | |
| Thunderbolt / USB 4ポート | USB-C | ||
| 128GB 256GB 512GB 1TB 2TB |
128GB 256GB 512GB 1TB |
64GB 256GB 512GB 1TB |
|
サイズ・デザイン
基本的な筐体デザインに変化はないが、12.9インチモデルはLiquid Retina XDRディスプレイの影響で、2018年モデル比で厚さが0.5mm、重さが最大51g増えている。
| 11インチ | 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル |
|---|---|---|---|
| 高さ | 247.6 mm | ||
| 幅 | 178.5 mm | ||
| 厚さ | 5.9 mm | ||
| 重量（Wi-Fiモデル） | 466 g | 471 g | 468 g |
| 重量（Wi-Fi + Cellularモデル） | 468 g | 473 g | 468 g |
| 12.9インチ | 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル |
|---|---|---|---|
| 高さ | 280.6 mm | ||
| 幅 | 214.9 mm | ||
| 厚さ | 6.4 mm | 5.9 mm | |
| 重量（Wi-Fiモデル） | 682 g | 641 g | 631 g |
| 重量（Wi-Fi + Cellularモデル） | 684 g | 643 g | 633 g |
カメラ
iPad Pro（2021）の外向きカメラは、2020年モデルと同じ。進化したのは、内向きカメラ。広角レンズではなく超広角レンズになり、新機能「センターフレーム」をサポートする。
センターフレームとは、新しい前面カメラのより広い視野角とM1の機械学習能力を使ってユーザーを認識し、ユーザーを常にフレームの中心に保つ機能。被写体の動きに合わせて自動的に向きを変えてくれる。
| 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル | |
|---|---|---|---|
| 外向きカメラ | 広角：ƒ/1.8絞り値 超広角：ƒ/2.4絞り値 |
ƒ/1.8絞り値 | |
| 写真のスマートHDR 3 | 写真のスマートHDR | ||
| ビデオの拡張ダイナミックレンジ（最大30fps） | – | ||
| 4Kビデオ撮影（24fps、25fps、30fpsまたは60fps） | 4Kビデオ撮影（30fpsまたは60fps） | ||
| 1080p HDビデオ撮影（25fps、30fpsまたは60fps） | 1080p HDビデオ撮影（60fps） | ||
| 1080pスローモーションビデオ（120fpsまたは240fps）に対応 | 1080pスローモーションビデオ（240fps）に対応 | ||
| 内向きカメラ | TrueDepthカメラ（超広角カメラ搭載） | TrueDepthカメラ | |
| 12MPの写真 | 7MPの写真 | ||
| センターフレーム | |||
| 写真のスマートHDR 3 | 写真のスマートHDR | ||
| ビデオの拡張ダイナミックレンジ（最大30fps） | – | ||
| 1080p HDビデオ撮影（25fps、30fpsまたは60fps） | 1080p HDビデオ撮影 | ||
通信
iPad Pro（2021）は、iPadシリーズとして初めて5Gに対応する。日本ではミリ波はサポートされず、Sub6の通信のみ利用できる。
| 2021年モデル（最新） | 2020年モデル | 2018年モデル） |
|---|---|---|
| 5G(Sub6) | – | |
| ギガビットLTE | ||
| Wi‑Fi 6（802.11a/b/g/n/ac/ax） | Wi-Fi（802.11a/b/g/n/ac） | |
iPad Pro（2021）は誰が買うべきか
iPad Pro（2021）は、買うべきか。iPad Pro（2020）のA12X Bionicと、iPad Pro（2018）のA12Z Bionicはほぼ同性能。GPUのコア数が7個から8個に増え、RAMが6GBに統一されている。
iPad Pro（2020）のパフォーマンスは決して低いわけではない。Macで行っていた作業内容をiPad Proに移行した人も多く、中には動画編集のような負荷の高い作業を行う人もいる。iPad Pro（2020）のパフォーマンスに限界を感じていた人は、間違いなく買うべきだろう。
最近動画を4K/10bitで撮影・編集してるんだけど、さすがに編集時に倍速プレビューするとカクツクな…
これまでスペックの限界が見えなかったiPad Proだけど、この辺りが現状の天井なのかな🤔
— 平岡 雄太 / DRESS CODE. (@yuta_hiraoka) 2021年4月9日
ほかにも高品質の動画コンテンツを消費する人は、12.9インチのLiquid Retina XDRディスプレイの恩恵が受けられるだろう。ビデオ会議をする人は、センターフレームが役に立つかもしれない。いずれもiPad Proの体験を向上するが、「買い換えなければならない」ほどではない。
iPad Pro（2021）は、パフォーマンスを追求する人に最適なデバイスだ。使い方や求める機能次第では、iPad Air（2020）のほうが費用対効果が高い可能性がある。
今13.3インチの液タブ使ってるけど、ベゼルがものすっっっごい太い。対してiPadはほぼベゼルレス
私的には今のままでも十分広いけど15インチくらいになってくれたら最高….それ以上は持ち運びが笑
ミニLED気になりますよねぇ（ﾎﾞｿｯ
ゴリミーさんはiPad Pro（2021）お買いになるんですか？ 私はiPad Pro（2018）モデルの契約が来年まで残っているので今回は見送りますが