【レビュー】Anker 622 Magnetic Battery(MagGo):最大7.5W出力のMagSafe対応モバイルバッテリー
大人気モバイルバッテリーに待望の新モデル!出力強化、スタンド搭載、薄型化
MagSafeを利用したマグネット式ワイヤレスモバイルバッテリー「Anker PowerCore Magnetic 5000」が登場してから約9カ月。Ankerは11月23日、出力も使い勝手も改良された最新モデルを発表した。
「Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)」は、ワイヤレス充電時の出力強化、本体の薄型化、スタンド機能の内蔵が特徴として加わっている。価格は2,000円高く設定されているが、それでもApple純正のMagSafeバッテリーパックより安く、高出力で、高性能だ。
メーカーよりレビュー用に先行してサンプルを提供してもらったので紹介する。
PowerCore Magnetic 5000と比較:機能や外観の違い
Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)は、旧モデルから何が進化したのか。以下に比較表を作ったので参考にしてもらいたい。
622 Magnetic Battery(MagGo) | PowerCore Magnetic 5000 | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
ワイヤレス充電の出力 | 最大7.5W | 最大5W |
サイズ(縦・横・厚み) | 約105mm 67mm 13mm |
約93mm 63mm 16mm |
重さ | 約140g | 約133g |
USB-Cポート (入力/出力) |
5V = 2.4A(最大 12W) /5V = 2.4A(最大 12W) |
5V=2.2A(最大11W) /5V=2.2A(最大10W) |
折畳スタンド | 内蔵 | – |
Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)は、同じバッテリー容量ながらワイヤレス充電時の出力が最大7.5Wになった。またUSB-Cポート使用時の出力も最大12Wになり、より短時間で充電する際に重宝する。
縦横のサイズは大きくなったが、厚みは3mm薄型化。重さは微増。厚みと重さは持ち比べても違いはわからないが、大きさは目立つ。
iPhone 13 ProやiPhone 13 miniに取り付けても、カメラユニットとは干渉しない。しかし本体サイズが縦長になったことでiPhone 13 miniの背面には収まり切らず、下に突き出てしまう。
iPhone 12/13 miniだと下にはみ出る
デザインは全体的に角ばっており、手の角に当たる。持ち心地は旧モデルのほうが優れているが、iPhone 12とiPhone 13のデザインにマッチしているのは最新モデルだ。
意外と便利なのは、パススルー充電の対応。Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)を充電した状態でiPhoneを載せると、最大5W出力で簡易的なMagSafe充電器として利用できる。
なおパススルー充電の利用を開始すると、接続したiPhoneが優先的に充電される。iPhone充電完了後、バッテリー本体への充電に切り替わる仕組みだ。
手元にあるのはブラックモデル。他に、ホワイト、ブルー、グリーン、パープルの合計5色が選択できる。
地味に便利なスタンド機能、スマホリングとしては使用不可
Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)の新しい特徴として、本体に折畳式のスタンドが用意されている。スタンドを使い、充電しながら本体を縦向きまたは横向きにしてビデオ会議や動画視聴が可能だ。
あくまでも利用用途はスタンドとなっており、FoldstandやMOFTのように折畳部分をスマホリングとしては使用しないほうが良いだろう。スタンド部分の磁力が弱いからだ。
スタンドは本体に張り付く仕組みで、使用していないときは本体と一体化。縁にある小さいラベル部分を引っ張り畳むことでスタンドになる。
マグネット式ワイヤレス充電器の決定版か
MagSafeを利用したマグネット式モバイルバッテリーを使い始めると、通常のモバイルバッテリーが面倒になる。貼り付ければ充電してくれる手軽さは、一度味わうとケーブルのある生活に戻れなくなる。
ただし完璧ではない。MagSafeのマグネットを使っているが、MagSafe充電規格は非対応。出力は7.5W止まりで、最大15W出力とは程遠い。
またワイヤレス充電は充電効率が悪い。同じ10,000mAhのバッテリーでも、ケーブルを利用したほうが充電できる容量は多く、充電スピードも速い。Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)でも、USB-C to Lightningケーブルを利用して充電したほうが、最大12Wの出力で充電できる。
旧モデルは自宅内で愛用している。子どもが僕のベッドを占有してしまいベッドサイドの充電器が使えず、iPhoneを夜に充電できないことは多い。日中に仕事や子供の世話を並行してiPhoneを充電し続けるには、マグネット式モバイルバッテリーが最適なのだ。Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)は旧モデルを置き換えた。非常に満足している。
出力が最大7.5Wになり、スタンドが内蔵されたことで充電しながら動画、タイムライン、通知などを眺められる。僕のライフスタイルにマッチしている。
紹介していただいたものと、発売が延期された2022年1月下旬発売予定の「Anker PowerCore Magnetic 5000 7.5W」と機能的に何が違うんでしょうね…。