Matter 1.2、正式発表。冷蔵庫や洗濯機など多数の家電をサポート
エアコン、空気清浄機、扇風機、食洗機など合計9つの制御可能デバイスが追加
Connectivity Standards Allianceは現地時間10月23日、Matterの最新規格「Matter 1.2」を正式発表した。最新の規格では、認証とテストの各種ツール、仕様やSDKの主要部部分の改良、既存対応デバイスカテゴリの改良にくわえて、9つの新しいデバイス種類に対応した。
追加された9つのデバイス種類は、以下のとおり。
- 冷蔵庫:基本的な温度制御や監視にくわえて、深底の冷凍庫やワイン冷蔵庫、キムチ冷蔵庫などでも利用可能。
- エアコン:HVACやサーモスタットはすでにMatter 1.0で対応済みだったが、温度とファンモードの制御を持つスタンドアロンのエアコンがサポートされる。
- 食洗機:リモートスタートや進行通知などの基本的な機能が含まれている。また、水供給や排水、温度、ドアロックのエラーなどの操作エラーをカバーする食器洗い機のアラームもサポート。
- 洗濯機:サイクルの完了などの進行通知をMatter経由で送信できる。乾燥機は将来的にサポート予定。
- ロボット掃除機:リモートスタートや進行通知などの基本的な機能に加えて、クリーニングモード(乾式掃除 vs 濡れたモッピング)や追加のステータス詳細(ブラシのステータス、エラー報告、充電ステータス)などの主要な機能がサポート。
- 煙・一酸化炭素アラーム:通知や音声・視覚アラーム信号をサポートする。さらに、バッテリーのステータスや寿命終了の通知に関するアラートにも対応。テスト機能も利用できる。一酸化炭素アラームは、追加のデータポイントとして濃度感知をサポートする。
- 空気品質センサー:対応センサーは、PM1、PM 2.5、PM 10、CO2、NO2、VOC、CO、オゾン、ラドン、ホルムアルデヒド。さらに、Air Quality Clusterの追加により、Matterデバイスがデバイスの位置に基づいたAQI情報を提供できる。
- 空気清浄機:空気品質センサーデバイスタイプを利用して感知情報を提供。ファン(必須)やサーモスタット(オプション)などの他のデバイスタイプの機能も含まれている。空気清浄機には消耗品リソースの監視も含まれており、フィルターのステータス通知にも対応(HEPAフィルターと活性炭フィルターは1.2で利用可能になった)。
- 扇風機:Matter 1.2には、扇風機を別の認定可能なデバイスタイプとしてサポートする機能が含まれている。扇風機は、揺れなどの動きや自然な風、寝風のような新しいモードをサポート。空気の流れの方向変更、速度変更が追加された。
Matter 1.2の認証プログラムはすでに開始されており、対応製品は年末から2024年にかけて続々と登場するものと見られる。CSAはMatter規格を年に2回更新することを目標としており、アップデートごとにデバイス種類は追加される予定だ。
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