【レビュー】実際どう?12インチ型MacBookを使って分かった11のこと
4. スピーカーの音が予想外に大きい!クリア!
従来のMacBookシリーズはヒンジの裏からスピーカーが反射するように配置されていたが、12インチ型MacBookはファンクションキーの上にスピーカーグリルが用意されているため、音が予想外に大きく、クリア。
この小さい筐体からこれほど立派な音が出るのであれば十分だろう。音楽をMacのスピーカーで流しながら作業する人には満足度の高そうなスピーカーだ。
5. 電池持ちの現実ーー9時間は絶対に持たない
Appleは新しいMacBookの電池が9時間持つと公言していた。実際にどの程度持つのか何回か試したうちの1回は以下のような結果になった。
時刻 | 電池残量 |
---|---|
11:02 | 100%、放電開始 |
13:12 | 65% |
14:02 | 46% |
14:21 | 41% |
15:16 | 21% |
15:33 | 15% |
15:45 | 10% |
16:00 | 5% |
16:05 | 1% |
16:09 | 0%、自動オフ |
結果、電池が切れるまで約5時間使い続けることができた。
環境としてはWi-Fiルーターがすぐとなりにある部屋で画面の明るさを半分より少し上に設定。作業内容としては普段通り記事を数本書いただけだ。
大抵の場合、Appleの公表値ほどMacの電池が持つことはほとんどあり得ないが、特に意識せずに使っていても電池が5時間持つのであれば、記事執筆程度のライトな作業であれば充電器を持ち運ばずに作業することができるだろう。十分、十分。
「そもそも作業するか分からないけど、作業したいと思った時にMacを手元に持っておきたい」という状況を想定して持ち運ぶデバイスとしては必要十分な電池持ちではないかと思う。
6. キータッチの浅さは全く問題ない!タイピングが心地良い
キータッチが劇的に浅くなったキーボードに関しては賛否両論あるようだ。
個人的には好きで好きで仕方がない。可能であれば今後発売されるすべてのMacにこの新しいキーボードを採用して欲しいと思うほどだ。
ただ、完璧ではない。例えば1つ1つのキーに対して用意されたバックライトのクオリティが低い。文字数の多いキーは光り方にムラがあり、単語の端が光っていないものもある。
新しいキーボードになって打ちづらくなったキーもある。多くのレビューでも指摘されているが、矢印キーの打ちづらさはいつまで経っても慣れる気配がない。どうしても上下キーを押し間違えてしまうのだ。これはきっと慣れの問題だろうと思っているので引き続き練習したい。
7. 作業する上での処理能力はそこそこ?なんとかなる
新しいMacBookを買う前から気になっていたのは、そもそも作業するためのデバイスとして活用することができるのかどうか。
結論からいうと、作業機としてのパフォーマンスはまずまず。当然作業内容は選ぶが、記事を書くために使う分にはそこそこ実用に耐えられる、という結論に至った。
ハッキリと「実用に耐えられる」と断言できない理由はいくつかある。
まず、12インチ型MacBookはRAMが8GBしか搭載されていない。普段16GBのRAMを搭載している15インチ型「MacBook Pro Retina」を使っている僕からすると8GBのRAMは圧倒的にスペック不足。
というのも、「Google Chrome」で最低でも10本のタブを開き、情報収集するために常時「Tweetbot for Twitter」を起動し、記事作成用に「MarsEdit」を利用している。実際のところ、「Google Chrome」を起動した時点で残りのRAMは皆無と言っても過言ではない。
この時点では「Alfred」の立ち上がりが遅くなり始める程度でそれほど影響はないのだが、「ImageOptim」で画像を複数枚圧縮しようとすると一気に動作が重くなってしまう。最近は画像を圧縮するのは最後にし、同時並行で作業をしないようにすることを心掛けることによって不満は解消されたが、正直面倒だ。恐らく搭載されているグラフィックカードが貧弱であることが理由なのではないかと思われる。
速報系の記事を書いていた時もパフォーマンスの限界は感じた。普段であれば時間差で作業を行えばいいところを、速報系になるといちいち考えていられない。ブラウザとエディタを切り替えつつ画像を圧縮するという使い方をした場合、一気にパフォーマンスが低下する。アプリの切り替えにもタイムラグが生まれ、ストレスフルだった。
とは言え、いざという時に書くためのツールとして購入した12インチ型MacBookなので、この辺りはどうするべきなのか考えておきたいところだ。