【レビュー】実際どう?12インチ型MacBookを使って分かった11のこと
8. ファンレスなので静かだが、本体は普通に熱くなる
12インチ型MacBookは初のファンレスMacだよって、どれほど重い作業をしていてもファンが回らず、静かだ。電車や新幹線の中で知らない人の隣で作業している際にMacがブオーブオー鳴っていて恥ずかしい重いをしたことがある人は、12インチ型MacBookのファンレス設計は羨ましいのではないだろうか。
ただし、ファンが無いせいなのか、作業内容によっては本体の温度は比較的上がりやすいという印象がある。ちょっとした作業でも無駄にヒートアップする15インチほどではないが、画像の圧縮などをした後に触ると少し気になる熱さにはなっていることもある。
売り上げランキング: 168
9. 画面が圧倒的に小さい
当たり前のことだが、12インチ型MacBookの画面は小さい。
15インチ型「MacBook Pro Retina」に慣れている人からすると12インチディスプレイというサイズは衝撃的なほど小さかった。今でこそ慣れたが、初めて起動した時の情報量の少なさには非常に驚いた。特にブラウザ。縦方向のスクロールが増えた。
さらに、小さい画面になったことによって首の疲れが気になるようになった。15インチに比べて見下ろす角度が急になったことによって首に対する負担が増しているのだと思われる。Retinaディスプレイはディスプレイの解像度をそのまま書いても意味がないので、実際に見ている解像度を比較してみると以下のとおり:
MacBook(12インチ) | MacBook Pro(15インチ) | |
---|---|---|
解像度 | 1,400×900ピクセル | 1920×1200ピクセル |
もともとMacBook Airの11インチモデルなどを使っている人からすると大した問題ではないかもしれないが、普段は巨大な外部ディスプレイを使っている人でサブ機として購入を検討している人は頭の片隅に入れておいた方がいいかもしれない。
10. 感圧タッチの出番は皆無
この記事を書いている時に僕は気がついた。感圧トラックパッドを全く活用していないということを。
まだサードパーティ製アプリは感圧トラックパッドに対応していないということもあるかもしれないが、そもそも感圧トラックパッドを強く押すことによって呼び出せる機能が可視化されていないという大きな欠点がある。さらに言えば、感圧トラックパッドならではの機能を知らなくても従来の3本タップで補える部分も大きいというのも活用されない理由の1つだろう。
感圧トラックパッドを活用して利用できる機能は以下からどうぞ!
なお、「感圧タッチで利用できる機能が分からない」というのはApple Watchでも同じ。実は画面を強く押すことによって利用できる機能がそれぞれのアプリに用意されているのだが、知らずに見過ごしている人も多い。
とは言え、iPhoneやiPadのホームボタンを2回クリックするとアプリの切り替えができることを知らない人がほとんどいないように、可視化されていない機能でも覚えておくと便利な機能であればいずれ広まり認知されるようになる。まだ感圧トラックパッドも搭載されたばかりなので、この先あることによって受けられる恩恵も大きくなると期待しよう。
11. 「USB-C」のみは意外と気にならないが、充電ポートとしてイマイチ
買った当初、「USB-C」ポート1つは間違いなく困ると思っていた。使い始めて1週間経った今、僕の使い方であれば「USB-C」ポート1つでも全く困らないことに気が付いた。
困らない最大の理由は12インチ型MacBookをメインマシーンとして活用していないからではないかと思う。つまり、外部ディスプレイに接続することもほとんどない。取り扱うファイルは基本的に各種クラウドサービスにまとめているので外付けHDDを接続する必要もない。外部機器を接続したいと思う状況には一切ならず、どちらかと言うとiPhoneやiPadのようなモバイルデバイスとして活用している。
よって「USB-C」ポートが1つしかないということに関しては実は全く不満は無いのだが、「USB-C」そのものに対しては不満しか無い。ハッキリ言って充電ポートとしては最悪だ。
MagSafeのように近づければ結合し充電を開始してくれるわけでもなく、しっかりとポートに差し込む必要がある。ポートのサイズもギリギリなので適当に差し込もうとするとポートの周りをガリガリと当てて傷つけてしまう可能性もある。
充電を開始したところで現在の充電状況が分からないというのは不便だ。満充電なのかどうかを確認するためには一度画面を開かなければならない。面倒すぎる!
そして充電後、「USB-C」ケーブルを抜くのもMagSafeのようにサクッといかず、それなりの力で抜かなければならない。片手でササッと外すような手軽さはない。
「USB-C」ポート1つという選択肢はiPhoneやiPadにおけるLightningポートのような位置付けだと思っていた。実際にそのような扱いにはなっているが、使い勝手はどうもイマイチだ。次期モデル以降、改善されると期待したい。