Apple、MacBookのキーボード不具合を翌日までに修理完了へ
MacBook AirやMacBook Pro、MacBookなどに採用されているバタフライキーボードでは特定のキーが2回入力されたり、入力できなくなったりなどの不具合が度々報告されている。
この状況を受け、昨年6月には「MacBookおよびMacBook Proキーボード修理プログラム」を発表したものの、僕自身および周りで修理している人たちの話をまとめると修理には早くても3日間、長い場合は5日間掛かっていた。
この状況が大幅に改善されそうだ。Apple Storeの従業員に向けて配布された資料を入手したMacRumorsによると、AppleはMacBookのキーボード不具合を翌日までに修理完了するサポート体制に切り替える方針であることが明らかになった。
翌日までの修理完了を実現するために、優先度を上げて対応することを指示
資料には「キーボードに関する修理は他の指示があるまでApple Store内で完了する必要がある」と記され、「これらの修理は翌日までに完了するために、優先度を上げて取り組む」ことが指示されている。
Appleがなぜ対応に掛かる時間の短縮に踏み切ったのかは分かっていない。顧客満足度に敏感なAppleは、修理時間が長いことをに対する不満の声が増えてきたことを受けて変更したのかもしれない。
改めて考えると、「バタフライキーボード」の採用はMacBookの信頼性を落としてしまったように感じる。
旧モデルと比較して2倍も不具合が発生すると報告され、集団訴訟にまで発展。昨年6月には「MacBookおよびMacBook Proキーボード修理プログラム」を発表したものの、「壊れたと言うなら無償で修理するよ」という内容であり、根本的な解決にはならない。
そしてこの修理プログラムには2018年モデルが全く含まれないという問題もある。「MacBook Pro(2018)」や「MacBook Air(2018)」も、キーボードが改良されたお陰で絶対数は減っているものの、不具合が報告されていることは事実。
WSJがMacBook Air(2018)のキーボードに発生している不具合が原因で正常にキーボードが入力できないことを理由に、一部のキーで本来入力されるべきキーがない皮肉たっぷりの記事を公開し、Appleはようやく反応。
「MacBook Pro/Air 2018」のキーボードでも不具合が報告されていることを認めるコメントを記事内で発表したものの、「大多数のノート型Macユーザーはキーボードでポジティブな体験ができている」と指摘していた。
幸いにも僕は2018年モデルになって以来、キーボードの不具合には見舞われていないが、万が一何かが起きた時に修理が1日デ完了することは心強い。自分の使っているMacBook AirやMacBook Proのキーボードで文字が正常に入力できない場合は、最寄りのApple Storeで相談してみた方が良いかもしれない。
余談だが、僕はMacBook Proの最大の欠陥はTouch Barだと思う。