初のARMベースMacBookは12インチモデルの復刻、5G対応か
8〜12コアのCPUを搭載するが、評判の悪いバタフライ式キーボードが採用されるとの噂
MacのチップをIntel製からARM製に移行した最初のMacは、2019年7月に販売が終了した12インチ型MacBookになる可能性がある。2020年の新型iPhone(iPhone 12)を中心に、Apple情報をリークしてきたFudge氏が、RedditでARMベースのMacに関する予想内容を公開した。
「構造上の欠陥」とまで批判されたバタフライキーボードを採用する理由
Fudge氏によると、初のARMベースのMacBookは「A14X」チップを基に開発された8〜12コアのCPUを内蔵、5Gをサポート、改良されたバタフライ式キーボードを搭載する可能性もあるという。ポートの種類や数などは不明だ。
バタフライ式キーボードは、度重なる故障や動作不良が原因で廃止。それでもARMベースMacBookが採用を検討しているのは、薄型化および軽量化のため。13インチ型MacBook Proは、キーボードをバタフライ式からシザー式に変更したことで筐体の厚みが0.7mm増した。
ARMプロセッサを搭載した12インチ型MacBookは、遅くとも来年の夏頃まで、早ければ現地時間6月22日から開催される「WWDC20」(Worldwide Developers Conference=世界開発者会議)で発表される可能性がある。
Bloombergは、MacのチップをARMに乗り換える計画が「WWDC20」で発表されると報じている。
ARMチップへの移行計画、2015年から始まっていた
Appleは過去に2度、CPUアーキテクチャーを移行している。1990年代初頭にMotorola 68kからPowerPCへ、2000年半ばにPowerPCからIntelへと変更した。
ARMチップへの移行を決断した理由は、Intelの評判および商品価値の低下。Appleは、Intelの開発スケジュールに振り回されなくなり、iOSやiPadOSと同様に、ハードウェアとソフトウェアの最適化が進むと期待される。
移行計画は2015年から徐々に始まっていた、とFudge氏は分析している。MacBookに内蔵された最初のARMチップは、watchOSベースの「BridgeOS」が動作するT1チップ。MacBook Pro(2016)に内蔵され、ファンの回転数、FaceTimeカメラやマイク、電源管理コントローラー、Touch Bar、Secure Enclaveなどを司る。
2018年にはT2チップが登場。MacBook Pro(2018)やiMac Proに内蔵され、オーディオの制御、SSDやハードウェアの暗号化などを行う機能が追加された。
Fudge氏によると、移行計画の次のステップはARMチップに乗り換えたMacの登場。最終的にiMac、MacBook Pro、Mac Pro、Mac miniを含む、すべてのMacラインアップをARM化する可能性があると予想している。
12インチ型MacBookがARMベースのMac第1号になる理由と移行の課題
ARMベースとなった12インチ型MacBookの投入は、ユーザーおよびデベロッパーに対してARMへの移行を緩やかに促す目的があるそうだ。エントリーモデルの投入で基本的な作業の動作を確認することができ、プロユーザー向け機能やアプリの最適化に着手できるだろうと、Fudge氏は伝えている。
Bloombergも、ARMチップを搭載したMacの性能は、MacBook Pro、iMac、Mac Proが搭載するIntel製チップには及ばない可能性があると報じている。MacのプロユーザーはすぐにARMベースのMacを購入する必要はなさそうだ。
移行における最大の課題は、サードパーティアプリおよびBoot Campの動作だ。Fudge氏によると、App Store経由で配布されているアプリはARMプラットフォームに最適化された状態で再配布できるという。App Store以外で配布しているアプリは、別途対応が必要になるだろう。
WindowsをMac上で動作可能にするBoot Campは、初期段階でサポートする可能性は非常に低いそうだ。ARM向けWindowsの最適化が進むまで、サポートを見送ると予想している。
初期段階からコスパが強調されるかは分かりませんが、追々そうなるといいですね!
色々課題はあるだろうけど、コスパは良くなりそうなので楽しみ…
安くなるかは怪しいですが、軽くはなるかもですね!MacBookはファンレスでしたし、iPad Proなどもファンレスなので、ファンレス設計を引き継ぎそうな気もしますが、こればかりは発表されてみないとわからないですね?
iPad Pro+マジックキーボードより安くて軽くなりそうな予感
ファンレスになるか、長時間稼働の安定性を求めてファンを搭載するのかが気になります
そうですね。クリエイター向けのソフトウェアが「完全に」「完璧に」動作しない限り、その手のユーザーは移行しないでしょうし、移行できないでしょうね。恐らく「iPad Proでも十分だけど、やっぱりiPadを使うのにはちょっと抵抗がある」という人向けのデバイスになるんじゃないかなと思います!
バタフライキーボードは……ねぇ。。。(;´Д`)まあ正しく動作してくれれば良いんですけど、シザーキーボードからわざわざ戻さないでほしいですよね……
個人的な見解ですが、Adobeなどの各種クリエイター向けソフトウェアの対応に見通しが立たない今、ARMベースMacBookはライトユースは勿論のこと、執筆等の文字入力が主な方々向けだと思います。
それ故にここにきてのバタフライキーボード採用の噂はショックです。
どうか噂だけであって欲しいですね。
まあ初代モデルでころっと変わることもないでしょうし、気長に待ちましょう〜
インテルのCPUに及ばないのはちょっと残念ですね
ARMベースのMacの世代が上がってスペックもインテル以上になることを期待したいですね