MacBook Pro(2018)、アップデートでパフォーマンスが改善、CPUが安定化
Appleは「MacBook Pro(2018)」向けにスロットリング問題を修正したソフトウェア・アップデートを配信開始したが、これを適用することによって果たして本当に「MacBook Pro(2018)」のパフォーマンスは改善されるのだろうか。
結論としては、問題視されていたスロットリング問題は解消され、CPUのクロック数も頻繁に上下することなく安定してベースクロック数以上をキープすることが可能になったことが複数のテストによって明らかになった!
動作クロック数が安定し、本来のパフォーマンスが発揮できるように
事の発端となり、問題提起をしたDave Lee氏もソフトウェア・アップデートを適用後、パフォーマンスが以前よりも安定していることを示すスクリーンショットを投稿。動画の書き出し作業を行いながらも公称値であるベースクロック数2.9GHzにピッタリと沿った状態で遷移していることが確認できる。
sooo much better pic.twitter.com/AKIeXYpKAH
— Dave Lee (@Dave2D) July 24, 2018
Lee氏は具体的にこのことについて説明した動画も公開。Appleに協力し、状況を把握するためのデータを提供したこと、アップデート後に動作が安定していることを語っている。
アップデートを適用する前と適用した後では、クロック数が安定していることが確認できる。
Macworldは「Premiere Pro」を使用したテストにおいて、ソフトウェア・アップデート適用前は80分掛かったが、適用後は72分にまで短縮することができていると説明。また、クロック数が上下していた問題も解消され、ベースクロック数と同等またはそれ以上で遷移していると伝えている。
Preliminary results from our 4K Premiere test:
2017 2.9GHz Core i7: 90 min
2018 Core i9 before patch: 80 min
2018 Core i9 after patch: 72 min
Also, very even clocks at or above base instead of spiky throttling. pic.twitter.com/4CtgJ72pRt— Macworld (@macworld) July 24, 2018
ベンチマークツール「Geekbench」の開発元であるPrimate Labsの創業者であるJohn Poole氏はソフトウェア・アップデート適用後のベンチマークスコアを公開。ここでもやはりCPUのクロック数が安定していると指摘している。
https://twitter.com/jfpoole/status/1021833769689407488
CNETでもソフトウェア・アップデート前後の様子を比較した結果、4K動画のエンコーディングを行った際に、CPUのクロック数が激しく上下していた状態から安定している様子が明らかになっている。
また、本体の温度も100℃と60℃の範囲を上下していた状態から、90℃以上を安定してキープしていることが分かっている。
これにより「Core i9」を搭載した「MacBook Pro(2018)」のパフォーマンスが発揮できなかったのはソフトウェアの問題であることが明確になり同モデルを購入すればそれ相応のパワーを発揮してくれることが期待できる、ということになる。
デスクトップマシーン並の性能を持つ、「MacBook Pro(2018)」の最高峰モデルの購入を検討していた人は、これで心置きなく購入することができるはず!さらにグラフィック性能が必要という人は「Blackmagic eGPU」もあわせて検討するべし!
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(via MacRumors)
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