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macOS Montereyの低電力モードでM1 Pro/Max MacBook Proの電池持ちを延ばす方法

10コアCPU・32コアGPUのM1 Max MacBook Proで検証した

What does low power mode do to mac

macOS Montereyの新機能として、低電力モードが追加された。

低電力モードは、システム環境設定の「バッテリー」から行う。左側のタブにある「バッテリー」だけではなく「電源アダプタ」にも低電力モードの項目が用意されており、有効化すると「電力使用量を減らしてバッテリー駆動時間を延ばし、より静かに動作させます」と書かれているが、詳細は記載されていない。

調べたところ、有効化するとCPUやGPUの性能を制限することで、バッテリーを節約する仕組みになっている。本記事では低電力モードの使い方や効果を解説する。

低電力モードを有効化する方法

STEP 1:システム環境設定の「バッテリー」を開く

システム環境設定を開き、「バッテリー」項目をクリックする。
MacOS Monterey LowPowerMode Performance 09

STEP 2:「バッテリー」また「電源アダプタ」を開く

低電力モードは、バッテリー駆動時と電源アダプタ駆動時の両方で設定が可能。バッテリー駆動時は電池持ちを伸ばす目的で導入する人が多いだろうが、電源アダプタの接続時は録音中など動作音を抑えたいときに役立つだろう。

MacOS Monterey LowPowerMode Performance 07

MacOS Monterey LowPowerMode Performance 06

Geekbench 5で低電力モードの有無による性能差を検証

実際にパフォーマンスにどれほど影響があるのか、Geekbench 5を利用して検証した。

CPU性能

低電力モードを有効化した状態では、シングルコアスコアは約21%、マルチコアスコアは約13%減少していた。

幸いにもM1 Max MacBook Proのマルチコア性能は、低電力モード有効時でもMac Pro(2019)の8コアモデルを圧倒し、iMac Pro(2017)の14コアモデルに迫る。

GPU性能

Metalスコアは約10%、OpenCLスコアは約20%減少した。


低電力モードの仕組みと効果

Ars Technicaの検証によると、CPUは動作クロック数を制限することでバッテリーを節約する仕組みになっているという。Intel Macと比べて、Appleシリコンチップ(M1M1 ProM1 Max)を搭載したMacは十分な節電効果が確認されている。

またバッテリー駆動時の低電力モードのみを有効している場合、電源に接続するとパフォーマンスの制限が解除される。バッテリー駆動時は電池持ちを優先し、電源に接続した場合はパフォーマンスを優先する、という使い分けができる。

実際の節電効果は、ハードな作業ほど恩恵を受ける。ライトな作業は制限されたクロック数下回って動作する可能性が高いからだ。テキスト中心の作業が多い僕は、それほど大きな節約効果は感じられなかった。

Photoshop CCのCamera RAWを使い、25枚のRAWをJPEGにエクスポートする時間を計測した。通常モードでは30秒だったが、低電力モードを有効化した状態では38秒かかった。割合で言うと約26%遅くなっているが、処理速度よりも電池持ちを優先したいのであれば役立つだろう。

M1 Pro/Max MacBook Proは、低電力モードを有効化していてもM1 MacBook Proの性能は上回る。「ハードウェアに魅力を感じているが、電池持ちが不安」という人は、バッテリー駆動時は低電力モードを常時有効化すると良いだろう。

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公開情報
更新日2021年10月28日
執筆者g.O.R.i
コメント(8件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:615358)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:615330)
    なるほどなるほど 外出先でうっかり高性能コアが高クロックで暴れないようにする程度の機能という事ですね…

    まあそういう解釈も可能かと思いますが、暴れるも何も「クロック数の上限に制限をかけている」に過ぎないと思いますw

  2. g.O.R.i(コメントID:615355)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:615328)
    一番上のサブタイトルが32コアcpuになってます。。。GPUでは?

    ぐわーすいません!修正しました!ありがとうございます!

  3. 通りすがりの読者(コメントID:615330)

    なるほどなるほど
    外出先でうっかり高性能コアが高クロックで暴れないようにする程度の機能という事ですね…

  4. 通りすがりの読者(コメントID:615328)

    一番上のサブタイトルが32コアcpuになってます。。。GPUでは?

  5. g.O.R.i(コメントID:615287)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:615285)
    低電力モードの時、バッテリー持続時間がどれだけ伸びるか気になりますね

    記事内でも言及してますが、動作クロック数を制限する仕組みなので行っている作業によって効果の有無は大きく変わると思うんですよね。とりあえず僕の作業内容では劇的な節約効果は見られない感じがします(テキスト作業が中心になりがちなので)。写真や動画などの作業が多い人は恩恵を受けると思いますね!

    とは言え、僕はそんな感じの作業内容なのであえてクロック数が高く動作する必要もなく、マルチコア数も多く処理性能も困らないので、バッテリー駆動時は低電力モードにしておくことにしました!フル充電から試したことがないので(今電池消費中)、体感できたら記事に追記しますね!

  6. 通りすがりの読者(コメントID:615285)

    低電力モードの時、バッテリー持続時間がどれだけ伸びるか気になりますね

  7. g.O.R.i(コメントID:615284)
    コメント先:HIBIKI(コメントID:615281)
    書き出し処理が目に見えて遅いとか、普段よりも時間がかかる動作があるとか、体感できる違いはありそうですか?低電力モードで

    そうだった、せっかくそれ計測したのに盛り込むの忘れてた!w 25枚の写真をエクスポートした結果、時間が30秒→38秒に変わっただけでした!そもそもめちゃくちゃ早いので、多少遅くなったところでインパクトは感じづらいですね。

    節電効果のインパクトがどの程度あるのかは不明ですが、普段は有効化→エクスポート作業などスピードアップしたいときは無効化、という使い分けでもいいですよね!

  8. HIBIKI(コメントID:615281)

    書き出し処理が目に見えて遅いとか、普段よりも時間がかかる動作があるとか、体感できる違いはありそうですか?低電力モードで

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