14インチMacBook ProのSDカードスロット、本当に早いの？純正アクセサリと比較してみた

14インチ/16インチMacBook Pro（2021）に搭載されているSDカードスロットはUHS-II規格に準拠しているが、SDカードスロットにUHS-IIカードを挿した際の最大転送速度は250MB/s、UHS-Iカードは最大90MB/sになるという。UHS-IIの最大転送速度（理論値）は312MB/sだ。

MacBook Proとして2015年モデル以来6年ぶりに復活したSDカードスロットは、プロユーザーが満足できる転送速度を実現しているのか。Apple純正のUSB-C – SDカードリーダーと比較してみた。

100枚のRAWファイル（合計約2.5GB）の読み込み速度を検証

検証に使用したUHS-II対応SDカードは、ProGrade DigitalのGOLD 250R（128GB）。

Canon R6で撮影した100枚のRAWデータを、14インチMacBook Pro（2021）に読み込み、転送が完了するまでの時間を計測した。合計ファイル容量は約2.5GB。使用したモデルはM1 Maxチップ搭載で、32コアGPU/2TB SSDを内蔵している。

14インチMacBook ProのSDカードスロットは、差し込んでもカードの大部分が迫り出してしまう点に注意が必要だ。

Apple純正アクセサリは、UHS-II SDカードに対応。今回は純正アクセサリにこだわったが、4,730円という販売価格は不当に高い。購入するのであれば、2,990円で購入できる「Anker USB-C PowerExpand 2-in-1 SD 4.0 カードリーダー」がおすすめだ。

MacBook Proをデスクトップ化する上で欠かせないThunderbolt 3ドック「Caldigit TS3 Plus」に搭載されているUHS-II対応SDカードスロットでも検証してみた。

結果は以下のとおり。純正アクセサリとCaldigit TS3 Plusは同じ18秒台だったが、内蔵SDカードスロットは15秒だった。

同じデータを使い、UHS-II非対応のSDカードリーダー搭載USB-Cハブで転送速度を検証。完了まで35.47秒かかった。