「エルマーのぼうけん」展に行った。老若男女に愛される作品って本当に素敵
『エルマーのぼうけん』の世界観を再現した、大人も子どもも楽しめる空間だった
立川にあるPLAY! MUSEUMで開催されていた「エルマーのぼうけん」展に行ってきた。同会場での展示は10月1日までだったが、2024年夏頃まで全国数会場で開催されるようだ。
我が家では毎日、絵本を娘達に読み聞かせしている。最近は絵を見なくても聞いて楽しめる本にも慣れてもらうために児童書も読むようになっており、『エルマーのぼうけん』はその一環で購入した。僕も妻も幼少期に読み「良い作品だった」という記憶はあるものの内容は覚えておらず、いざ読み返してみても全く思い出せなかった。
皆さんは『エルマーのぼうけん』を読んだことあるのだろうか。読んだことがあれば、是非コメント欄で思い出を話してほしい。
久しぶりに読んでみると、どんどん読み進めたくなるエキサイティングなストーリーだった。毎日1話ずつ読み進めていくはずだったが、もっと読み進めたいという思いが勝り想定よりも短期間で3冊を読み終えた。エルマーの世界観に浸っているタイミングで、偶然イベントが開催されていることを知り、期間終了直前に「エルマーのぼうけん」展に滑り込んだ。
会場には圧倒的に子どもが多いと思っていたが、予想外に大人の割合が高かった。僕らよりも親世代の年齢層も多く、かつては自分の子どもに読み聞かせした本を思い出しながら訪れていると勝手に妄想し、子育ては子ども達が巣立った後もこういう楽しみ方があるんだなあと想像した。勝手に感情移入しすぎだな。
それでは早速「エルマーのぼうけん」展を写真とともに振り返りたい。
PLAY! MUSEUMでは様々な展示会が定期的に行われているが、いずれも世界観がとても素敵だ。チケットと付録が可愛い。
レストランには全3冊が用意されており、エルマーをテーマとした様々なメニューが用意されている。
これは「ボリスのグラタンカフェプレート」。グラタンとボイルドポーク、つめたい豆乳コーンスープのカフェプレートだ。
「ボリスのオムトマトハヤシ」。チーズの星を散りばめた夜空を、エルマーとボリスがなかよく飛んでいる様子が表現されている。
「三つ編みライオンプレート」。スパイシーなジャンバラヤとマッシュポテトで、「おおにこにこ」の三つ編みライオンが表現されている。
単なるラテアートだが、娘達が「見たい、見たい」と大興奮だったため、「『エルマーのぼうけん』ラテ」も注文。
「ぼうけんのおもいでプレート」。しっぽの先に「ぼうつきキャンデー」くくりつけて、わにの背中を渡るシーンがデザートプレートになったもの。みかんのタルトは「みかん島」がイメージされているという。
頼みすぎだと思っている人もいると思うが、僕も頼みすぎたと思っている。しかし食事が楽しくなる仕掛けはついつい財布の紐が緩くなってしまう。
「エルマーのミルフィーユプレート」はサクサクのパイ生地にカシスクリームと生クリームをサンドして、赤白ボーダーがトレードマークのエルマーをイメージしている。これは展示会オリジナルの小皿が欲しくて注文してしまった。可愛いだよこれが……!
展示会では『エルマーのぼうけん』に登場する様々なシーンの原画が多数飾っており、名シーンの前ではカメラを構える人が多かった。僕も例外ではない。人通りが落ち着いているタイミングでじっくりと原画を鑑賞し、撮った写真で再度楽しんでいる。
ワニの背中を飛び石にして歩ける場所は薄暗く、子ども達には少し怖かったようだ。その後にある雷雨の中を通り抜ける演出の空間では、2人とも泣いてしまうほど。演出自体はとても良くできていたが、良くてきているがゆえに怖かったのだろう。
奥のほうには、洞窟の中に捕らわれていた15匹のりゅうをエルマーが助ける場面をイメージした展示スペースが用意されている。ラッパや笛を鳴らして人間を驚かし、一斉に逃げ出すシーンを再現したもので、カラフルなボタンを押すと音が鳴ったり、りゅうが光ったりする仕組みだ。
それまではモノクロよりの単調な世界観のある展示スペースだったが、ここでは活気があり世界観の違いが楽しめる空間に仕上がっている点は、作り手のこだわりを感じる。子ども達も楽しそうに過ごしていた。
作者のルース・スタイルス・ガネット氏が自ら作ったというぬいぐるみなども展示されており、そのクオリティの高さには度肝を抜かされた。ぬいぐるみって手作りできるんだ……よね……すごい……!
「エルマーのぼうけん」展は、『エルマーのぼうけん』の世界観を再現した、大人も子どもも楽しめるイベントだった。近くで開催されていれば、是非足を運んでもらいたい。