Samsung、中国におけるGalaxy Foldの発売時期を延期か
Samsungは、同社初の折り畳みスマホ「Galaxy Fold」の中国発売を延期したとSamMobileが報じている。Ice universe氏によれば、開催が予定されていた「Galaxy Fold」の発売イベントが2つキャンセルされたとのこと。
This is true, and two of China’s activities related to Fold have been postponed.
— Ice universe (@UniverseIce) April 21, 2019
米国では予定通り発売へ
延期して正解かもしれない。「Galaxy Fold」のレビューユニットを手にした米国メディアの記者からは、使い始めて2日以内に次々とディスプレイの故障が報告され、大問題に。
この状況に対し、Samsungは声明を発表。故障したとされるレビューユニットを人力で検証し、問題の原因を究明することを明らかに。
同時にディスプレイに貼り付けられていた、本来はディスプレイの一部として機能するべき「保護レイヤー」を外してしまったことが原因で故障した端末もあることを指摘。一般ユーザーに対して「保護レイヤー」は剥がすべきものではないことが伝わるようにする、と書かれている。
この状況を踏まえた上で、それでも米国では予定通り4月26日に発売されるという。
Also from Samsung PR: “There are no changes to the plans – we are launching in the U.S. on April 26.”
— Joanna Stern (@JoannaStern) April 18, 2019
なぜ米国では発売を延期せず中国では発売を延期することにしたのかは分かっていない。
見るからに剥がせそうな仕上がりの「保護フィルム」をユーザーに「剥がしてはいけない」とユーザーに伝えなければならないのは、UIが複雑すぎてチュートリアル画面を設けなければ全く使えないアプリと同じ。ユーザビリティが非常に低い。
Samsungとしても、本来はこれほどチープに見える「保護レイヤー」を付けたくなかったはず。何かしらの技術的な理由で必要であると判断し追加したと推測しているが、真相は不明。
20万円以上もする未完成の次世代スマートフォン「Galaxy Fold」。実際の購入者がどの程度いるのか、その購入者は手にしてみてどのような印象を持つのか、そして製品版のディスプレイは壊れずに済むのか気になるところだ。