Twitter経由とFacebook経由、シェアボタンが押されるのはどっち?!「Pt engine」のヒートマップを使えば一目瞭然!
先日、「もう二度とGoogle Analyticsを開きたくなくなるかも?!」と興奮気味に紹介したアクセス解析サービス「Pt engine」。gori.meでは導入して以来、定期的なサイトデザインの変更を行う度に使用している。
個人的にはPt engineの最大の魅力はヒートマップだと思っている。数値を見ながら分析するのが面倒な僕にとって、見るだけで簡単にデザインの良し悪しが判断できるからだ。
これは実際に使ってみないと分からない。そこで今回、僕はこのヒートマップ機能を利用して、先日公開した「【iOS 8】知らないと損!カギカッコ・住所・時間・日付を爆速で入力する方法」を分析してみることにした。具体的には、Twitter経由とFacebook経由でこの記事に訪れたユーザーのうち、シェアボタンが押されるのはどちらの方が多いのかを調べてみることに!
この記事を選んだのは多くの人に読んで頂き、ツイートやシェアがされていたため、分析に適していると判断したから。参考に、この記事のツイート数は809件、Facebookのシェア数11,355件となっていて、10月1日〜10月7日までのPV数は158,557PVだった。
Twitter経由でページに訪れたユーザーとFacebook経由で訪れたユーザーにはシェアする・しないだけではなく、シェアするサービスやシェアボタンを押す場所も異なることが明らかになった!ヒートマップ、面白い!
これらはあくまでもgori.meにおける1つの記事に対する分析であるということを踏まえた上で、分析結果をどうぞご覧あれ!
「Pt engine」で流入元別にヒートマップを表示する方法
本題に入る前に、既にPt engineを使用している人向けに、流入元別にヒートマップを表示する方法を紹介しておく。
まずはPt engineを開、「PAGE SCENE」をクリック。
分析したいページを選択もしくはURLを入力し、URLボックスの隣にある釘のようなアイコンをクリックし、「フィルター」と書かれた文字の横にある「追加」をクリック。
今回はTwitterとFacebook経由のヒートマップを表示したいため、「ソーシャル」を選択。
ヒートマップを表示したい流入元にチェックをいれ、「名称未設定」に適当な名前を付け、右下の「確定」をクリックしてフィルター作成完了!これらの条件をもとにヒートマップが自動的に表示される。
シェアボタンが押されるのはどっち?
今回の調査をしようと思ったきっかけは、Facebookから訪れたユーザーとTwitterから訪れたユーザーにページの見方やスクロールの仕方に違いがあるのではないか、と思ったから。その結果は僕自身も予想していないものだったので、非常に勉強になった!
スマートフォンで見た場合
– | Twitterにツイート | Facebookにシェア | 備考 |
---|---|---|---|
Twitter経由 | ◯ | ☓ | ツイートしてくれている人は多い |
Facebook経由 | △ | ☓ | FBにシェアではなく、ツイート |
まずはスマートフォンのヒートマップから。Twitter経由のユーザーはツイートをしているが、Facebookでシェアはしていない模様。一方、Facebook経由のユーザーはほとんどシェアをしていないことが分かる。
パソコンで見た場合(タイトル下のシェアボタン)
– | Twitterにツイート | Facebookにシェア | 備考 |
---|---|---|---|
Twitter経由 | ◯ | ◯ | ツイートの方が多い、Pocketも意外と多い |
Facebook経由 | ◎ | ◎ | メールで送る人が意外といる |
続いてパソコンのヒートマップを見てみることに。パソコンは上下にシェアボタンを用意しているため、別々に測定してみた。
タイトル下にあるシェアボタンはTwitter経由とFacebook経由では大きな違いが生まれた。上記のヒートマップを見れば分かる通り、Facebook経由のユーザーの方がシェアボタンをクリックしていることが分かる。TwitterもFacebookもよくクリックされている他、メールで共有する人もある一定数いたようだ。また、ソーシャルボタンの上にある最新記事をクリックしている人が多いのも特徴的。
一方、Twitter経由のユーザーはFacebookへの投稿はそこそこに、ツイートボタンを押している人が多い。Facebook経由のユーザーには見られなかった傾向として、Pocketに保存する人がいることが分かる。
パソコンで見た場合(本文下のシェアボタン)
– | Twitterにツイート | Facebookにシェア | 備考 |
---|---|---|---|
Twitter経由 | △ | ☓ | Twitter→FBにシェアという流れは無い |
Facebook経由 | ◯ | △ | 読み終わってツイートしている可能性アリ |
ヒートマップが分かりやすく色づいていて楽しい記事上部とは違い、やはり記事本文したにあるシェアボタンは多少寂しくなる。記事本文下にユーザーにとってもらいたい行動を促す「コール・トゥ・アクション」と呼ばれるエリアはそれ以前に離脱する人が半分以上いる模様。
ただし、こちらもFacebookから来たユーザーの方がシェアボタンを押していることが分かる。それも不思議なのはFacebookのシェアではなく、ツイートボタン。なお、Twitterから来た人はFacebook経由のユーザーに比べてそれほどアクティブでは無いようだ。
他にもヒートマップを見て気付いたこと諸々
数値を見て比較、という分析が苦手もしくは単純に面倒でやる気が起きない人でも簡単にサイトの状況を確認できるのがヒートマップの強み。今回、Pt engineのヒートマップを見ていて他に気付いた興味深かったことを紹介する!
アイキャッチ画像が異常にクリックされている
僕は「【iOS 8】知らないと損!カギカッコ・住所・時間・日付を爆速で入力する方法」のアイキャッチ画像として使用したのは以下の写真。
記事には「や」を左右にフリックすればカギカッコが入力できることなどを紹介しているのだが、分析していて非常に面白かったのは、アイキャッチ画像内の「や」の位置がものすごい多くの人にクリックされているということ。
以下、Facebook経由のユーザーのヒートマップ。不思議なことにTwitter経由のユーザーにはこのような行動はほとんど見られなかった。皆さん、自分の手元にある端末で試してみてください!
文末に用意した関連記事はよく読まれる
もう1つ。記事の下に関連記事を用意している人は多いが、実際にクリックされているかどうか確認しているだろうか。
僕は本文下だけではなく、本文内の最後にも「iOS 8」に関連するこれまで書いたハウツー記事があると便利だと思い設置したのだが、これをヒートマップで見ると真っ赤だ。
まずはTwitterから来た人のヒートマップ。上のほうの記事がよくクリックされていることが分かる。
続いてFacebookから来た人のヒートマップがこちら。Twitterよりもさらに真っ赤に染まっている。
ヒートマップ分析が簡単に使える「Pt engine」
Pt engineはGoogle Analyticsよりも優れている部分もあれば、優れていない部分もある。どちらか片方に頼るのではなく、両方使いこなすことによってサイトの見えてなかった部分が見えるようになる。
何事もやりっぱなしは良くない。サイトデザインもリニューアルを実施してから想定した通りになっているのか、分析する必要がある。
ただ、分析をするのが面倒すぎる。必要だとは頭で分かっていても可能であればやりたくない。
そこで僕はPt engineのヒートマップを定期的に眺めてはデザインを調整するようにしている。ユーザーの動きが視覚的に分かるので仮説も立てやすく、実行に移しやすい。
個人としても利用するのは当然のこと、企業レベルでもこのヒートマップ機能は使ってみて損はしないのではないかと思う。
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