AppleのAI戦略:新しいSiriが中心。AIは「iPhoneを脅かす存在」
iPhoneが他の技術に比べて「ただの文鎮」になることを恐れている

AppleのAI戦略は改良したSiriが中心になる可能性がある。The New York Timesが報じた。
Siriの改良はAppleの役員陣によって決定。ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのクレイグ・フェデリーギ氏やマシーンラーニングとAIストラテジー担当シニアバイスプレジデントのジョン・ジャナンドレア氏は数週間かけてOpenAIのChatGPTを使い込み、Siriが時代遅れであるように感じる理由などを研究したという。
Appleの役員はAIがiPhoneの市場シェアを脅かす存在であると懸念。AIアプリのエコシステムによりApp Storeより魅力的な存在となり、iPhoneが他の技術に比べて「ただの文鎮」になることを恐れている。
役員内での結論を受けて、Apple内ではAIツールの開発に向けた組織の見直しが行われた。多くの従業員やリソースをAI事業に充て、結果的に全自動電気自動車プロジェクト「Apple Car」の開発計画中止に至った。ハードウェアもAIを意識しており、2024年の新型iPhoneはAI機能を見据えてメモリ量が増加するとの噂がある。
Bloombergによると、「iOS 18」に搭載されるSiriは大規模言語モデルを使い学習させているという。タイマーの用意、予定の追加、リマインダーでタスクの登録、テキストの要約などが利用できるとの噂だ。AppleのAI機能は基本的にオンデバイスで処理を行う前提で作られているが、一部の機能はM2 Ultraチップが動作するAIサーバーが活用される可能性もある。
Siriの改良は歓迎したい一方で、Appleは発表から10年以上経ってもSiriを改良してこなかった現状がある。音声アシスタントでも他社に大幅な遅れを取っているため、AIとなれば相当なキャッチアップが必要になるだろう。
Siriは利用できる機能が限定的だけではなく、聞き取り精度も恐ろしく低い。CarPlayでGoogleマップ上ではあっさりと聞き取ってもらえる目的地名も、Siriを介してAppleマップで調べようとすると何回言っても聞き取れない。
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