Apple、iOS用GPUを独自開発へーー2年以内にImagination Technologies社の技術を使用停止
Apple、ついに独自GPUを開発へ!
これまでのiPhoneに搭載されていた「A10 Fusion」「A9」「A8」などのチップはImagination Technologies社の技術が使われていたが、Appleは同社の技術を2年以内に使用停止することを通達し、独自開発のiOS用GPUに切り替えることが明らかになった。
Imagination Technologiesの株価は大暴落
Appleは過去数年に渡ってiPhoneやiPad、iPod、Apple TV、Apple Watchなど幅広い製品にImagination TechnologiesのGPU技術を採用してきたが、今後、自社製品をより思う通りにコントロールするために独自のGPUを開発し、同社への依存度を減らす見通し。
Imagination TechnologiesはAppleが同社の特許や知的財産権、機密情報を侵害することなく独自のGPUを開発できるという証拠を提示するよう求めているそうだが、Appleはこの要望を拒否。なお、同社は侵害せずに独自開発することは「非常にチャレンジングである」との見解を示している。
Appleに対するGPU技術のライセンス契約料はImagination Technologiesにとって売上額の半分を占める。そのAppleが2年以内に使用を停止すると通達したことから、株価は大暴落。
Imagination TechnologiesはAppleと現在のライセンスおよびロイヤルティ契約について代替案の交渉を行っていることも公表している。売上の半分を占める取引相手が契約を2年以内に切りたいと言われているのだから、代替案を模索するのは当然のこととも言える。
昨年、AppleはImagination Technologiesを買収が噂されていたようだが、結果的に買収は見送り、インハウスGPUの開発を選んだようだ。「A12」チップのGPUは一体どうなっているのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
(via MacRumors)