App Store、テンプレートで制作されたアプリに関する規定を緩和

App Store iOS11

Appleは、テンプレートを使用して制作されたアプリをApp Storeから排除する方針を「WWDC 2017」で明らかにしていた。実際、「App Store Review Guidelines」には下記のように書かれていた。

4.2.6 Apps created from a commercialized template or app generation service will be rejected.

ところが、米国時間12月20日、Appleは「App Store Review Guidelines」を更新したことを発表テンプレートで制作されたアプリに対する規定を緩和したことが明らかになっている。

コンテンツ提供者がアプリの申請を行うことを条件に

「4.2.6」項は下記のように書き換えられている。

4.2.6 Apps created from a commercialized template or app generation service will be rejected unless they are submitted directly by the provider of the app’s content. These services should not submit apps on behalf of their clients and should offer tools that let their clients create customized, innovative apps that provide unique customer experiences. Another acceptable option for template providers is to create a single binary to host all client content in an aggregated or “picker” model, for example as a restaurant finder app with separate customized entries or pages for each client restaurant, or as an event app with separate entries for each client event.

更新されたガイドラインによると、テンプレートで制作されたアプリは、アプリのコンテンツ提供者でなければリジェクトされると明記されている。つまり、アプリのテンプレート制作会社ではなく、レストランアプリを出しているレストラン経営者がApp Store申請する必要がある、ということ。レストラン経営者はデベロッパーアカウント(年間1万1800円)を支払い、アカウントを取得する必要がある。

また、Appleはレストランアプリを例として、テンプレートアプリを制作する会社に対し、複数のレストランを横断して検索することができるアプリの提供を対策として挙げている。アプリ内で、各レストランごとにデザインや機能を変更できるようにすることを提案している。

後者は「似たようなアプリを複数出すよりも、1つのアプリで完結させて欲しい」というApple側のApp Storeを掃除したい、という要望が見え隠れするが、テンプレートアプリを利用してアプリを作っているレストランなどのクライアント側からすると「違うそうじゃない」感しかない。

ひとまず、テンプレートを使用したアプリでも、アプリをゼロから書き換えなければApp Storeから落とされる、という心配はなくなりそうだ。ただし、提供元の変更は手間が掛かる上に、「iTunes Connect」のサービス停止期間もある。

当初報じられていた2018年1月1日を締め切りがまだ有効である場合、早めの対応が求められそうだ。