開発者に朗報。App Store、為替変動による価格の自動調整に対応
App Storeの価格設定が約900種類から選択可能に
Appleは12月6日、アプリ開発者向けにApp Storeの新機能を発表した。米国のインフレ、日本の円安など、世界的な経済状況を受けて、App Storeの価格に関する過去最大規模の見直しが行われた。
新機能は、大きく分けて2つ。1つ目は、アプリの提供価格の見直し。従来は約90種類に限定されていたが、新たに700種類の価格帯を用意。開発者が自由に選択できる価格帯600種類に加えて、リクエストを受けAppleから許可が下りれば選択できる高額価格帯100種類が追加される。
提供価格帯の拡大に伴い、最低価格および最高価格が更新。App Storeのアプリは50円から160万円までの価格帯で提供可能になった。また価格の末尾を80や90円、下三桁を800などにする価格のオプションも用意される。年間プランやバンドルの価格設定に活用したい開発者は多いだろう。
新しい価格帯の提供は、自動更新サブスクリプションに対応したアプリのみ現地時間12月6日よりスタート。その他のアプリおよびアプリ内課金は、2023年の春より提供開始される。
2つ目は、価格設定の自動調整。サブスク対応アプリの開発者は本日より、最も馴染みのある地域のストアフロントを基準として設定すれば、各国における配信価格が自動的に調整される。有料アプリおよびアプリ内課金は2023年春から利用でき、すべての開発者は2023年の終わりまでに順次利用可能になる。
例えば主に日本で収益を上げている開発者は日本円を基準に設定し、日本価格をもとに各国の価格が自動決定する。日本で税金や為替の変動を受けた場合、日本の価格を変更すれば、各国の価格も調整される。従来どおり、国ごとにアプリの価格を設定することも可能だ。
またアプリ内課金の提供有無も、国別に指定できるようになる。
発表ページで “for example, a Japanese game developer…” って感じで「日本で展開するゲームで課金を日本円の固定する」使い方が書いてあって、前回のTier改定で思うところがあったんだなって感じる
サブスクにするつもりはないのに、わかりにくい誘導でサブスクになってしまうトリッキーなアプリ内課金アプリの撲滅もやって欲しいな。