「iOS 11」、約2万件ものアプリが動作しない可能性ーーApp Storeの約8%
「iOS 10.3」のベータ版では32bitアプリに対する警告内容が変更され、将来のバージョンでは動作しない可能性があることが予告されている。
直近でリリースを控えている「将来のiOSバージョン」と言えば「iOS 11」。もし「iOS 11」で32bitアプリが完全に非対応となってしまった場合、なんと187,000件ものアプリが影響を受け、動作しなくなってしまう可能性があるとSensor Towerが明らかにしている!
64bit未対応アプリの2割がゲームアプリで最多
App Storeに64bitアプリが対応したのは「A7」チップを搭載した「iPhone 5s」が発表された2013年9月のこと。2015年2月以降は64bitのサポートを必須条件としている。
Appleは2016年10月にも47,300本もの放置アプリを削除している。過去数年に渡って64bitアプリへの移行を推奨してきたが、なんだかんだでサポートは続けてきた。今秋にはついに32bitアプリを完全に切り捨てると見られる。
187,000件ものアプリがサポート対象外になるということは、App Storeに登録されている240万件のうちやく8%が利用できなくなる可能性がある、ということ。
特に多いのはゲームアプリ。窮地に立たされているアプリの2割にあたる38,619件が対象。次に多いのが教育アプリやエンターテイメントアプリとなっている。
念のため、32bitアプリが「iOS 11」で非対応になるというのはAppleが公式に発表した内容ではなく、あくまでも「iOS 10.3」のベータ版における警告内容をもとに推測したこと。仮に事実だとしても「iOS 11」が正式にリリースされるのは次期iPhoneが発表されるであろう9月頃になると予想されるので、64bitへの移行するまでに十分な時間はある。
ユーザーとしては、これまで使うことができていたアプリが9月以降使えなくなる可能性があるということも念頭に置いておいた方が良いかもしれない。
(via Cult Of Mac)