「パパ、これからお仕事?なんで?」

フリーランスとして働く1人の父親として仕事に対する向き合い方を考えるきっかけに

Why I Work 01

寝る前、娘がそう聞いてきた。子供心から出た純粋な質問だが実に深い質問だな、と思った。

この時は「○○ちゃん(長女の名前)が明日も元気に楽しく過ごせるようにするためだよ」ととっさに答えたが、なんとなく自分でイマイチ腑に落ちなかったので、年末ということもあって今年1年の働き方を振り返りつつ、少し真面目に考えてみた。

「ファミリー・ファースト」

僕はこのサイトである「ゴリミー」の運営で生計を立てている。時事ネタを多く取り扱うが、レビュー記事などにも力を入れていて、作業は自分1人で行っている。最近は裏周りの開発とデザインはそれぞれ優秀なエンジニアとデザイナーにサポートしてもらっているので多少楽になったと思う。

My Daughter and macbookpro 01

子どもが産まれてから生活スタイルは、よほどのことが無い限りファミリー・ファーストにしてきた。基本的には長女の生活を中心に予定を組むようにし、例えば、飲み会がある場合でも少し遅めの時間設定してもらい(そもそもIT界隈の飲み会は20時スタートがデフォルトなので困らないが)、一度帰宅して風呂の世話をしてから向かう、などの調整をしている。

長女1人だけであれば妻1人でもきっと快く送り出してくれるとは思うが、まだ1歳にもなっていない次女がいる今、2人を風呂に入れるのは至難の業だ。少なくとも僕には何をどうすればいいのか1ミリも分からない。

さらに2人を同時に風呂に入れるとなると、普段はゆったり風呂の中で遊びながら時間を過ごす長女のお風呂タイムが次女のペースに崩されてしまうこともあり、せっかく楽しいお風呂の時間を自由に過ごせないのは勿体ないという思いから帰宅している。

My Daughter and cup 01

昼食と夕食も家族全員で一緒に食べる。そもそも妻の作るご飯が美味しい上に栄養バランスを配慮してくれているのでカラダ作りを趣味にしている僕としては外食するよりもメリットがあるのでむしろ自宅ご飯は大歓迎。

平日休日問わず、家族で出掛けられる時は積極的に出掛けている。近くの商業施設や公園、スーパーへの散歩など。これも妻1人で2人を見るよりも大人2人で子ども2人の方が圧倒的に負担が少ないということもあり、長女もより自由に行動しやすいからだ。

理想の父親像と成長

このようなファミリー・ファーストの生活はとても幸せだ。長女が産まれたときに「子育ては妻だけの仕事ではない」ということを心に誓い、フリーランスという働き方を活かして家族の時間を大事にしてきた。

このような生活スタイルを可能にしているのは、僕の仕事場が自宅ということ。自宅なら仮に仕事をしていてもすぐに駆けつけることができる。例えば、次女を授乳中で手が離せない時、長女のトイレコールに猛ダッシュするのは僕の役目だ。そのため、自宅では集中したい時以外はノイズキャンセリングヘッドホンなどはせず、自室のドアも閉めず、仕事をしている。

Bose Noise Cancelling Headphones 700

子どもたちがエンドレスに泣き続け、犬が吠え続けるという大惨事ではない限り、基本的には大丈夫……だと思っていたが、ここ数カ月間、うまく回っていない気がしていた

昨日の自分、先週の自分、先月の自分を振り返ってみても視界が変わっていないのではないか。この数カ月間、自分は全く成長していないのではないか。いや、むしろいつから成長していないのだろうか。そんな不安と戦いながら毎日を過ごしている。

今でもまだ答えは出ない。あまりにも悩みすぎて、先日、飲み会で様々な苦境を乗り越えてきた先輩とその奥さんに打ち明けたところ、目標設定をするためのテクニックなどを教えてもらった。すぐに調べてメモした。少し希望の光が見えた気がした。

ただ、それでも不安ループから抜け出せずにいた。ある日、食事後に自室に戻って仕事に戻ろうとしたところ、冗談で妻と長女に「仕事するのー?行かないでー!遊ぼうよー!」と言われた時、ひらめいた。

Working with macbookpro16

ファミリー・ファースト自体は良いことだが、家族を幸せにする前に、自分も幸せにならなければならない。これまで自分の幸せは「家族が幸せであること」と定義づけていたが、その幸せを手に入れるために自らの人生を必要以上に犠牲にしているような気がした

別に飲み会があれば参加できるように調整させてもらっているし、好きな時に髪を切りに行けるし、ジムも定期的に通えるようになった。家族に行動を制限されているということではなく、家族を大事にするあまり自分で勝手に仕事の優先度を必要以上に下げているのではないかと感じ始めた。

僕が独立した最大の理由はゴリミーの運営が楽しかったから。独立当初はゴリミーだけ考えていればよかったが、家族が増えるにつれて家族に割く時間を増やし続けた結果、ゴリミーに割く時間が極端に減ってしまい、それが結果的に自分に対する不安につながっているのではないか、と。

僕は「こういう父親でありたい」という理想がありそれを指針として行動しているが、理想の父親像を追求するあまり、仕事をおろそかにしてしまっている気がした

「Create whatever you want」

「よし、もっと自分の仕事に向き合おう、ゴリミーをモリモリ更新しよう」で完結すると思っていたが、期待していた活力がみなぎってこない。

やってみたいこと、チャレンジしてみたいこと、試してみたいこと、色々あるのだが長年作り上げてきた「ゴリミー」というブランドに対してマッチするのか不安があった

実際にテック系の情報以外についてこんなコンテンツはいらないという匿名コメントも来たことがあるし、競合の動向も気になる。インターネットを支配するGoogle神の方針にマッチしているかどうかも確信が持てない。

そんな時、とても感銘を受けた動画がある。NOMADとコラボしてバックパックを作ったPeter McKinnon氏の「このチャンネルの将来」と題した6分弱の動画の中で、彼が放った言葉がとても心に刺さった。

Create whatever you want」。

そう、作りたいものを作ればいい。McKinnon氏はこう続ける。「自分が知られている分野のことだけに限定するな。創造性は無限だから。」

言われてみれば、僕は自分の発信するべき内容を制限していたような気がする。今振り返ってみると、周りや時代の変化におけるプレッシャー、やりたい仕事とやらなければならない仕事のバランスに振り回されてばっかりだったような気がした。

僕はもっと自分に集中した方が良い。自分の「好き」を追求した方が良い

ゴリミーの名前の由来は、「gori(は)me(だ!)」という意味を込めて「ゴリミー」としている。ゴリミーは僕のサイト。このサイトでは僕が法律だった。独立した理由もゴリミーの運営が楽しすぎてもっと追求したかったからだった。この気持ち、気づいたらすっかり忘れてしまっていた。

僕はもっと自由に、もっと自分の書きたいこと思い切って書くべきなんだ。「週刊ゴリミー」を書いている時が一番楽しかったのは、細かいことを気にせずに好き勝手書いていることが気持ち良かったのかもしれない。

ハドバンゴリ
この僕、楽しそう

もっと色んなことにチャレンジしたい。目の前の作業をこなすだけではなく、もっと新しい作業の仕方、チャレンジしたことのないコンテンツの作り方や取り組み、常に今日の自分は昨日の自分を超えていたい

ファミリー・ファーストとの兼ね合いだが、物理的な時間の捻出方法を考えている。ここのところ実践していて最も効果が発揮できそうなのは、早寝早起き。娘達が寝ている時が最も静かで集中でき、かつ、人間の生活リズムとしては夜型よりも朝方の方が間違いなく良いはず。もう30代なので睡眠時間は極力削らず、起きている時間のパフォーマンスを常に高めることを意識することによって結果的に時間を捻出できるようになるはず。

時間がないなんて嘘だ、時間が作れていないだけなんだ。生活スタイルが変わったことを活かして今までにない時間の捻出方法を試せばいいだけの話なんだ。


長女に次、「なんでお仕事するの?」と聞かれたら、「パパはお仕事が好きだからだよ」と答えよう。自分の中のモヤモヤを言葉にするきっかけを作ってくれてありがとう。

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コメント一覧(8件)
  1. 通りすがりの読者

    自分もフリーランスで、来月子供が生まれます。
    フリーランスゆえの不安、子育てや家族と過ごす時間の割き方等、重なるところがあります。 
    家族への対応ですが、個人的にはフリーランスゆえの利点よりも、いかにサラリーマンみたいな生活にするかに力を入れています。 
    なので、自宅で仕事はせず、別で事務所を借りています。 
    朝にきちんと起きて、仕事があるときはきちんと通勤して、だいたい夕方くらいに帰るようにしています。 
    自分は自己管理が下手くそなので、フリーランス故に自由であることが少しきつかったります。
    (休みたいとき、ダルいときはガッツリだらけてしまうので)
    なので、極力世の中と同じ動きをするように心がけています。
    家族も大事ですが、プライベートと仕事が完全に分けられないフリーランスは複雑ですよね。
    でも仕事しないと子供も食べさせていけないし… 

    1. g.O.R.i

      フリーランスで別で事務所を借りている人、意外と多いですよね!それはそれでいいと思います!やっぱり子どもがいると集中できないから外で仕事をするみたいですね!僕自身もそのようにできたら一番仕事に集中できると思うのですが、(今度記事にしますが)やっぱり子供の成長のその瞬間を見ていられるのは一生に一度だけで、やっぱり仕事の質を上げたり、効率を上げたり、そういうのしないと自分が将来的に後悔すると思うんですよね。なので僕は自宅で仕事をすることを選び、早寝早起きなどで対応するようにしています。とはいえ、これも仕事内容によってできる・できないはあると思うので、無理せず自分のできる範囲でやりつつ、奥様とご相談されつつ、家庭と自分にとってベストな形を追求するのが良いかもしれません!無事お子様が産まれることを願っております。フリーランス仲間として頑張りましょう!

  2. 通りすがりの読者

    ダンボールハウスの記事のgoriさんも素敵ですし、この記事の楽しそうな頭を振っているgoriさんも素敵です。
    元々テック系の記事を目当てに来ましたが、今ではgoriさんの考えや、家族との過ごし方に感銘や癒しを受けています。
    どうかgoriさんの自然な姿でありますように。

    1. g.O.R.i

      ありがとうございます!テック系が好きなことには変わりないですし、基本的には何かしらテックに関連付けて記事を書くでしょうし、Apple系の情報から離れることも書かなくなることもまず考えられないですが、それ以外の書きたい情報、書いておきたい情報も積極的に発信していきたいなと思っています。実は今丁度旅行記を書いていました(2019年中に書き上げておきたくてw)

      これからも自然体で、自分のやりたいことをやり続けるようにしたいと思います!

  3. マレ

    初めまして!
    恐らくもう8年ほど?ネットサーフィンの定期コースの一つとしていつも読ませてもらっています。記事を参考に購入したガジェットなども多数。年代も子育て世代であることも同じ&SFCの共通の友人が居そうというのもあり勝手に親近感を持たせて頂いています笑。

    本記事は私の最近の葛藤ともラップし思わず初めてコメントさせて頂きます。

    「周りや時代の要請ではなく、全力で自分の好きを追求する」
    この方針を全力で支持します。

    周りのニーズや「こうあるべき」を考慮しすぎては、結局はone of themにしかなれないと思います。もちろん読者の反応に合わせてより良い形にしていく事も必要ですが、前提にあるのは何よりも「自分の好きを全力で表現すること」であるはず。それが“自分ならではのオリジナルブランド”を作り、未だ見ぬ新しい未来のカタチを作るはず。

    少なくとも私は、今のgori.meメディアも唯一無二で大好きですが、さらに「自分の好き!」を押し出した濃いメディアになるならば増々読んでみたいと思っている読者の一人です。

    確かに方針が変わる事で離れる読者は居るかもしれませんが、コアなファンは絶対に残りますし、その新しいスタイルを好む新たな読者もまたつくはずです。コアなファンはこうしたgoriさんの人生の諸々も含めて楽しんでるはずですし笑。

    私も今は企業雇われの身で1年半前に子供も生まれました。

    しかしその中でも、仕事は義務の有る主業務をやりつつも如何に楽しく好きな新しい仕事に首を突っ込んで成果を出すか。そして大好きな子供との時間を確保しつつ、いかに趣味や将来やりたいこと&副業への投資もしていくか。

    そこのバランスは常に試行錯誤ですしうまくいかず悩む事も多いですが、少なくとも「自分の好き」を追求しているのでその過程も大いに楽しめています。

    これからのgori.meを全力で応援しつつ楽しみにしております!!

    1. g.O.R.i

      おーーなんて嬉しいお言葉……。SFCの共通の友達であればいくらでもいそうですね!

      おっしゃるとおり、周りに流されることで自分らしさを失うのはせっかく自分の人生という唯一無二のものが目の前にあるのにそれを活かすことなく普遍的な存在になってしまうのは勿体ないですね。常に自分の軸を大事にしてきたつもりでしたが、子育てをしながら生活していてその部分を見失ってしまったのかもしれません。

      これからは好きをさらに追求しつつ、今までできなかったこと、手を付けられなかったこと、やってみたかったことにも挑戦していきたいと思います。その過程も楽しみつつ、一応プロとしてはしっかりと成果を追い求めていきたいと思います。
       
      お子さんも同世代のようでお互いパパとして、仕事人としてやりたいことを追求して、頑張りましょう!!応援ありがとうございます!僕はもっともっとがんばります!

  4. しんや

    やりたい仕事とやらなければならない仕事バランスって難しいですね。
    「好き」を追求していくという方針「素敵」だと思います!

    1. g.O.R.i

      ありがとうございますー!!好きを追求する姿勢を思い出させてくれた娘に感謝です!

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