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Dreame Aqua10 Ultra Roller レビュー:歴代のロボット掃除機達の”拒否”を快く受け入れてくれる新相棒

最大8cm段差突破、100℃熱湯モップ洗浄、30,000Pa吸引力——世界シェアNo.1が本気で作ったハイエンドロボット掃除機

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我が家にはロボット掃除機が必須アイテムだ。妻、長女、次女、そしてミニチュアダックスフンド(♀)という圧倒的女子率の高い我が家では、毛の絶対量が多い。また、子ども達が小さいこともあり、床はなるべく綺麗に保ちたい。でも時間はない。そのためにはロボット掃除機という存在が欠かせないのである。

これまで数々のロボット掃除機を試してきたが、先日工場見学をしてきたDreame Technologyの最新ロボット掃除機「Aqua10 Ultra Rollerを自宅で試す機会をもらった。ロボット掃除機の醍醐味は「床掃除丸投げ」できることだが、今回は複数回にわたって掃除している様子をじっくり観察しながら、ロボット掃除機市場シェアで世界No.1を獲得したという実績が本物なのか、確認してみた。

歴代ロボット掃除機が拒否し続けた”あの場所”を掃除してほしい

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Aqua10 Ultra Rollerに期待している点がいくつかある。1つ目は、本体の走行性能を司るセンサーが収納できる構造になっており、我が家にある本棚の下にある隙間を掃除してくれる可能性が高かったから。このVersaLiftナビゲーションシステムは、格納式LDS(レーザー距離センサー)を装備し、低いソファやベッドの下など従来の掃除ツールでは手の届きにくい場所でも機敏に移動できるという。

2つ目は、圧倒的な吸引力。我が家で使用している製品はいずれも10,000Pa未満となっており、それに不満があるわけではないものの、最大30,000Paという3倍以上もの吸引力がどれほどのものなのか、非常に気になっていた。このVormax吸引力は、紙くず、髪の毛、猫砂などの破片をさまざまな表面から効果的に捕捉するという。

3つ目は、水拭き精度。これまでリビング空間で使っていたロボット掃除機は円形のモップが2つ回転しながら進む構造だったが、Aqua10 Ultra Rollerはローラー式のAquaRollモップテクノロジーを採用。床に強い圧力を掛けられるという構造上の優位性があるだけではなく、壁際ギリギリまで掃除できるように飛び出す構造を採用しており、言葉通り隅々まで水拭き掃除が期待できそうだ。

4つ目は、異なる床材の部屋掃除と段差の突破。我が家のドアには一部、沓摺(くつずり:空開き戸の下枠)があり、以前のロボット掃除機はドアを開けていても掃除してくれず、心折れて戻っていってしまっていた。Aqua10 Ultra RollerはProLeapシステム(ロボット格納式脚)により最大4.2cmの単層段差、または8cmの二層段差(4cm+4cm)をクリアできるという。さらに我が家には和室があるのだが、畳はあまり濡らさないほうがいいとされている。Aqua10 Ultra Rollerの”畳対応”はどうなのか。

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ガチでこういう段差、上れちゃうんです

最終的には掃除の仕上がりや掃除に掛かる時間、掃除をしている際や吸引時の音など、これまで使っていたハイエンドロボット掃除機よりも本当に優れているのか、期待半分・不安半分で動作させてみた。

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本棚とウォーターサーバーの間に設置してみた

初期設定は簡単、だが箱のサイズには要注意

まずは初期設定から。箱は巨大で我が家のように狭い玄関だと完全に入り口が封じられるため要注意。ベースステーションを設置し、ロボット掃除機本体を入れ、初期設定を行う。各種洗剤も入れておく。Aqua10 Ultra Rollerには2種類の洗剤が用意されており、クリーナー材とペット臭用(大豆硫酸エチル配合)をそれぞれの容器に入れて使う仕組みだ。

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ステーションのこの部分が開く仕組み

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2種類の洗剤が用意されている

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ドバドバドバ……

Wi-Fiなどアプリ上での初期設定を進め、まずは部屋全体をマッピング。1階にあるトイレ以外のすべての部屋を掃除できるようにするため、すべてのドアを開き、犬の進入禁止用チャイルドガードも一旦撤去。5分少々で完了した。

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場所の名称などは自分で自由に変更できるが、予め用意された部屋名以外(「和室」などは利用できない)を指定した場合、音声操作でその部屋を操作対象にすることができないという。音声操作はいずれ試してみたいが、あえて音声操作を選び正しく動作するかについてドキドキするぐらいであれば、最初からアプリから操作したほうが確実だと思ってしまう自分がいる。

期待していた本棚の下は掃除できず、しかし……

マッピング終了後、いざ初回動作。初回は通常よりも時間が掛かる場合があるというが、それにしても異常なまでに丁寧だ。角に近づくとブラシとモップが飛び出し、ギリギリまで掃除してくれる。このSideReach & MopExtend Techにより、延長されたサイドブラシと40mmのローラーエクステンションがエッジ環境を清掃し、狭いコーナーでも100%の掃除を保証するという触れ込みだ。

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モップが飛び出してる!すごい!

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ブラシも飛び出してくれる

楽しみにしていた本棚の下だが、どうやらギリギリ高さが足りず掃除できず。最も期待していた機能の1つだったため、さすがにショック。しかしこれはAqua10 Ultra Rollerのせいではなく、微妙に高さが足りない本棚の脚が悪い。代わりにモップが伸びて掃除をしてくれている様子が確認できたので、これはこれで良しとしよう。

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どう見ても高さ足りません、本当にありがとうございました

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でもモップで掃除は頑張ってくれてる偉い

ソファの周り、他の本棚の端も、ブラシとモップが伸びてギリギリまで掃除をしてくれている様子が確認できた。厳密に違いを比較しているワケではないが、間違いなくモップが飛び出さないロボット掃除機に比べて床カバー率が高いだろう。

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ギリギリを攻めようとしてくれる

掃除中の動作音は想像の範囲内。動作音は基本的には一定だが、時折ドライヤーのような大きい音がしている。アプリを見ていても具体的な動作内容は確認できなかったが、何かを発見して一時的に吸引力を高めていたと予想している。猫砂やペットフードなどの大型粒子を認識し、吸引力とブラシ速度を調整するラージパーティクル・ブーストモードが作動していたのかもしれない。

HyperStreamデタングリング・デュオブラシが髪の毛を完璧に処理

伸びるブラシと30,000Paの吸引力の組み合わせにより髪の毛の吸い取り残しは見られなかったが、過去のロボット掃除機に比べて優れているかというと判断が難しい。ただしHyperStreamデタングリング・デュオブラシは、エアダクトの革新的な設計により30cmまでの髪の毛に対応し、100%の髪の絡み合い防止を実現するという触れ込みどおり、ブラシに髪の毛が絡まっている様子は一切なかった。これまで使用していたロボット掃除機でもブラシに絡まった髪の毛を取り除く必要はなかったが、メンテナンスフリーという点では歓迎するべき仕様だ。

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障害物の回避能力は、これまで何度も見てきたデモンストレーションの中で把握していたが、実際に使う際は予め部屋を整えた状態でロボット掃除機を作動させるため、目の前にモノを落としたりすることはなく、回避能力の恩恵を受ける機会はなかった。AstroVision障害物インテリジェンスは、2つのHD AIカメラが深度情報をキャプチャし3Dの詳細を形成、1mmまでの精度レベルで240種類以上の物体を簡単に回避できるという。

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デモではなぜかサロンパス

初回掃除で判明した衝撃の事実

初回の掃除は約1時間、みっちりと行ってもらった。夜、家族が寝静まり犬も2階にいる間に検証したのだが、あまりにも掃除時間が長かったため、途中で離脱。朝起き、アプリの掃除履歴を見ると、これまでのロボット掃除機では掃除できなかった和室、さらには掃除そのものを拒否され続けた洗面所までしっかりと掃除がされているではないか

これは……神!それぞれの部屋を見ると、確かに綺麗だ。そして掃除後も嫌な臭いがせず、非常に快適だった。特に洗面所は……モップ掛けの恩恵を感じる。これだけでもAqua10 Ultra Rollerを導入した価値がある。

業界初のAutoSealローラーガードが凄まじい

2回目の動作は数日後に行った。場所は、和室とリビングルームからキッチンに続く細い通路の2箇所。初回はあらゆる障害物となるものを床から撤去して掃除してもらったが、今回はペット用の食事皿やトイレなどをそのまま残してみた。

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掃除場所を指定

いざ掃除開始。犬のトイレ周りは当たり前のように触れるギリギリのところを走行し、まずは和室へ。沓摺(くつずり)を乗り越えて和室へ。この時点で合格だ。さらに、角に放置されていたビニールテープを勢いよく吸い込む。それなりの長さだったが、何事もなかったかのように吸い込んで驚いた。

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犬のトイレの周りもギリギリまで清掃

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沓摺を通過

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ビニールテープを容赦なく吸い込む

掃除の内容はAIに丸投げすることもできるが、細かくカスタマイズできることがかえって面白いと感じる僕としては、各部屋の設定を調整。和室はモップなしで吸引掃除のみ頑張ってもらう設定にしたところ、業界初のAutoSealローラーガードが作動。しっかりとモップをカバーし、直前まで使用していたモップで畳を濡らすことなく見事に掃除をこなしていた。これは本当に凄い!

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見て!しっかりガードされている!

100℃の熱湯でモップを自動洗浄する衝撃のシステム

Aqua10 Ultra Rollerの最大の特徴は、業界初の100℃ ThermoHubモップセルフクリーニングだろう。洗浄板のPTCシステムが最大100℃まで上昇し、モップパッドの高温洗浄を実現。頑固なグリースや汚れを除去し、二次汚染を排除する。

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掃除を終えてステーションに戻るところ

さらに驚くべきは、掃除中にモップを洗浄し続けるAquaRollモップテクノロジーだ。モップ掛け中に12ノズルから浄水をスプレーしてローラーモップに対してリアルタイムで汚れを洗い流し、汚れた水でモップをかける二次汚染のリスクを排除する。高速モーター駆動により、ローラーは毎分100回転し、インテリジェントなローラー圧力制御により9~11Nの圧力を誇り、徹底的なディープクリーニングが可能だという。

掃除後、ローラーモップは70℃の熱風と60℃の加熱バーで360°回転しながら完全に乾燥され、湿気の蓄積を防ぐ。乾燥中の騒音レベルは37 dBに低減されており、横で神経質な娘が勉強していても気にならなかった。さらに50℃の熱風を使い、湿った破片がニオイを引き起こしたり雑菌が繁殖したりするのを防ぐために、ダストバッグを自動で乾燥させる機能まで備えている。

ペットケア4.0とスマートホーム連携も充実

犬を飼っている我が家にとって、ペットケア4.0機能は非常に魅力的だ。リアルタイムのビデオ通話と双方向の音声対話により、ペットと「会話」することが可能(TÜV SÜDによって安全と認定)。ペットの写真を撮影し、自動的にペットのVlogにまとめる機能も備えている。これについては追々試して見たい。

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テック慣れしている我が家の犬

フードボウルやトイレなど、ペットの周囲の物体を自動的に識別し、近くを避けるか掃除するかを選択できるエリアの自動識別機能も搭載。実際に犬の食事皿の周りを掃除する際、接触せずギリギリまで掃除している様子が確認できた。

また、Matterプロトコルに対応しており、互換性のあるデバイスと簡単に連携させ、スマートホーム体験を便利にできる。今後、他のスマートホーム機器との連携も試してみたい。

Aqua10 Ultra Rollerは”拒否”を受け入れてくれる新相棒

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僕は過去に何度もロボット掃除機はハイエンドモデルに限る、と主張してきた。吸い込み掃除しか対応しないような低価格帯のロボット掃除機は人間でもできることを同じぐらいできる程度。一方ハイエンドロボット掃除機は、拭き上げ掃除など人間が面倒でやろうと思わない掃除もやってくれる

最近のハイエンドロボット掃除機は機能が似たり寄ったりになっている。これまで複数社のロボット掃除を渡り歩いてきた僕としては、Aqua10 Ultra Rollerは他のハイエンドロボット掃除機ができることを、一段と高い精度と性能で実現しているということ。吸引力も8,000Pa以上の必要性が分からなかったが、最大30,000Paの吸引力があることで、「絶対に吸い取ってやる」という強い意気込みで吸い取ってくれているように見えた。

これまで使用していた横回転モップに比べて縦回転モップのほうが吹き上がりの模様も綺麗で、よく拭き取れているような印象も受けた。残念ながら本棚の下はギリギリ高さが足りず掃除してもらえなかったが、これまで掃除することを拒否されていた洗面所と和室は見事に掃除をこなしてくれており、これだけでも大満足

また、優れたナビゲーション機能により、通常は掃除しやすいようにあらゆるモノを床から上げておくが、急ぎのときはStereoEdge障害物回避テクノロジーにより、3D構造光を使用して障害物をしっかりと回避しながらできる限り掃除をしてくれるという安心感がある。

メンテナンスの手間が最小限である点もありがたい。我が家の広さであれば、感覚的には3〜4回で水タンクの入れ替えれば十分。毎日ロボット掃除機を走らせるわけではないため、水の交換は週に1回程度になりそうだ。自動集塵回収機能を備えており、最大100日間ハンズフリーで使用できるため、ゴミ捨ての頻度も大幅に減る。

気になった点も挙げておく。1つは、良くも悪くもアプリが高機能な点だ。実は基本的にはAIで掃除の最適解を考えてくれる「CleanGenius」機能に丸投げでいいのだが、細かく設定したい場合は混乱するかもしれない。また、ペット見守り機能、充電制限機能(電池持ちのため)、チャイルドロックなど、とにかく機能が盛り沢山だ。機能の多さに圧倒されてしまう人もいるかもしれないが、逆に一度最適化すれば毎回理想どおりにやってくれるのでありがたい。

Aqua10 Ultra Rollerは、”神経質な姑”と言わんばかりに徹底的に掃除をしてくれる。基本的にロボット掃除機は一度買ったら何年間は使い倒すはず。想定一般販売価格は249,800円だが、GREEN FUNDINGでのクラウドファンディングでは最大40%オフの149,880円から支援できる。最高峰のロボット掃除機を安く手に入れられるこのタイミングで是非とも支援してもらいたい。

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更新日2025年11月07日
執筆者g.O.R.i
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