2018年のiPhoneはやはり3モデル展開、「iPhone X」の売れ行きは不調か
KGI証券のMing-Chi Kuo氏によると、「iPhone X」の売れ行きは大方の予測を下回っているという。現四半期の出荷台数は2,000万〜3,000万台になると予測されていたが、1,800万台前後に留まるとの見解を示している。
ただし、以前から噂されている6.5インチ型「iPhone X Plus」および6.1インチ型液晶モデルなどの大画面モデルが今秋発表されることにより、全世界における出荷台数は昨年比で増加する見通し。
「iPhone X」、中国では受け入れられず?
Kuo氏によると、「iPhone X」の売れ行きが不調である理由は大きく分けて2つ。
1つめは、中国における買い替えサイクルの長期化による需要の低下。2016年第4四半期時点では、買い換えまでの使用期間は14〜16ヶ月だったが、2017年第4四半期には24〜26ヶ月まで伸びていたとのこと。
2つめは、「iPhone X」のディスプレイが中国人の大型ディスプレイに対する需要に応えられなかったこと。中国言語のアプリの多くはまだ「iPhone X」に未対応のため、iPhone 8 PlusなどのPlusモデルの方が画面が大きい印象を与えてしまったようだ。価格も従来モデルより高いこともあり、敬遠されたのではないかと分析している。
この状況を挽回する起爆剤となるのが、以前から同氏が予想している大型ディスプレイを搭載した次期iPhoneシリーズ。3モデルのうち2モデルは「iPhone X」よりもディスプレイサイズが大きいと見られ、中国のシェア拡大に貢献すると予想している。
2018年のiPhoneはすべてホームボタン(Touch ID)を廃止し、TrueDepthカメラを利用した「Face ID」に切り替わる見通し。「iPhone X」の後継モデルの電池容量は2,900mAh以上になり、「iPhone X Plus」は3,300mAh以上になると言われている。
LTEがさらに高速化され、デュアルSIMに対応という噂もある。
(via MacRumors)