5.5インチモデルの方がディスプレイはイケてる?!4.7インチ型「iPhone 6」の解像度は1,334✕750ピクセル?!
「iPhone 6」の4.7インチモデルのディスプレイ解像度は1,334✕750ピクセル、そして5.5インチのディスプレイ解像度は2,208✕1,242ピクセルになる。非常にロジカルな計算で算出されたDaring FireballのJohn Gruber氏はこのように予想している。
昨日、Feld & Volkの電源が入る「iPhone 6」の実機動画ではMacのiTunesに接続してリカバリーモードである画面が表示されている様子を紹介したが、そのリカバリーモードの画面が「iPhone 6」に最適化されていないことに気付けた人はいただろうか。「iPhone 5s」には無い、余計な空間が下(そして同じく上にも)あることが発覚した。以下の画像を見るとそのことがよく分かるはず。
【img via MacRumors】
このことから、MacRumorsが分析と検証を実施した結果、John Gruber氏の指摘する通り4.7インチ型「iPhone 6」の解像度は1,334✕750ピクセルになるのではないかと結論づけている!
余白からピクセル数を計算すると…Gruber氏の予想と完全一致
MacRumorsが行った計算はこうだ。リカバリーモードの画像が表示されている領域から上下にある空間を計算した結果、「iPhone 5s」の4インチディスプレイよりも縦方向に17.5%ポイント数が多いことが明らかになった。「iPhone 5s」の縦方向のポイント数は568ポイント(Retinaディスプレイにおけるピクセル数だと1,136ピクセル)から667ポイント(1,334ピクセル)となる。
「iPhone 6」がこれまでと同じ16:9のディスプレイであると仮定すると、667✕375ポイントとなり、Retinaディスプレイピクセル数に換算すると1,334✕750ピクセルとなる。これはJohn Gruber氏が指摘していたピクセル数と完全に一致している。なお、この場合のピクセル密度は326ppi。これまでのRetinaディスプレイ搭載iPhoneと完全に一致している。ここまでピッタリと計算が合うと逆に怖くなる。
ここで一旦「ポイント」の解説をしておく。これまでgori.meで「目に見える解像度」として表現していたのが「ポイント」。詳しくは以下の記事に書かれているので参考にどうぞ。
さて、「iPhone 6」の4.7インチディスプレイモデルが1,334✕750ピクセルである可能性が強まってきたが、実は昨日紹介した「iOS 8 beta 5」が3倍の解像度を持つUI要素をサポートするという情報とは一致しない。というのも、1,334は3で割り切れない。3倍の解像度の画像を用意する意味は一体何か。
ここでついに5.5インチモデルが登場する。つまり、3倍の解像度を持つUI要素の対応と4.7インチ型「iPhone 6」のディスプレイ解像度が1,334✕750ピクセルだとすれば、5.5インチモデルは存在する可能性は高い。さらに。5.5インチモデルのディスプレイの方が高解像度で高密度になるかもしれない!
重要なのは「Appleが大きいディスプレイのiPhoneを出す意味」を理解すること
Gruber氏は4.7インチモデルにせよ5.5インチモデルにせよ、「Appleが大きいディスプレイを搭載したiPhoneを出す意味」を理解することが重要だと指摘している。結論としては以下の2つであるという。
- ディスプレイ上により多くの情報を表示すること
- ディスプレイ上のコンテンツを物理的に大きく表示すること
これらの条件を満たすためには、5.5インチモデルは736✕424ポイント(目に見える解像度)となり、2,208✕1,272ピクセルのディスプレイ解像度を持つのではないかと結論づけている。ディスプレイのピクセル密度はなんと461ppi。これが正しければ5.5インチモデルの方がより高解像度で高密度なディスプレイを搭載することになる。
上記の条件を本当に満たしているかについて、Gruber氏の内容を表にまとめると以下の通り。
ディスプレイ サイズ |
最適UI要素 | 解像度 (ピクセル) |
解像度 (ポイント) |
ピクセル密度 (ppi) |
表示倍率 |
---|---|---|---|---|---|
4.7 | @2x | 1,334✕750 | 667✕375 | 326 | 1.0x |
5.5 | @3x | 2,208✕1,242 | 736✕414 | 461 | 1.06x |
「iPhone 6」の4.7インチモデルを基準とした時に、5.5インチモデルの表示倍率は1.06倍となり、表示される画像や要素がわずかに大きくなる。昨日話題になった3倍の解像度を持つ画像は5.5インチモデルでアプリを最適化する上で必要な画像となるのかもしれない。
これらはあくまでもJohn Gruber氏の計算であり、確かなる情報ではないとのこと。ただ、4.7インチモデルと5.5インチモデルはどちらも存在する可能性が高いと前置きした上で既に4.7インチモデルの解像度を正しく算出できているように思われることから、5.5インチモデルに関しても指摘する通り2,208✕1,242ピクセルになるのかもしれない。
まさかディスプレイサイズによって性能の違いがあるとは思わなかったが、より美しいディスプレイが欲しいのであれば5.5インチモデル一択かもしれない!果たしてどうなるのか?!
詳しい算出方法が知りたい人は元記事から是非どうぞ!
(via MacRumors、Daring Fireball)