LG Innotek、iPhone 8用に世界初の3D顔認識カメラシステムを提供か
LGの小会社であるLG InnotekがiPhone 8用に世界初の3D顔認識カメラシステムを提供するとThe Investorが伝えている。
既にiPhone 7 Plusのデュアルレンズカメラを提供しているLG Innotekだが、iPhone 8用の顔認識3D顔認識カメラシステムのモジュールを開発するために2億3,800万ドル(約271億円)の工場を建設する計画があるとのこと。
世界初となる3D顔認識カメラシステムは生体認証システムとしてだけではなく、ゲームでも使用することができるとのこと。そのため、この技術が採用されるのは外向きカメラではなく内向きカメラとされている。
セルフィで役立つ広角レンズが搭載されるかも?!
これは以前報じられていた内向きカメラに関する様々な情報と一致している。
Business Insiderは昨年11月にAppleがiPhoneのカメラアプリにAR(拡張現実)機能の追加を検討していると報じ、KGI証券のMing-Chi Kuo氏は3Dセンシングや顔認識に対応し、iPhone 8の内向きカメラは劇的に進化すると伝えていた。
Samsungが発売した「Galaxy S8」シリーズも顔認識機能を搭載しているが、凄まじいスピードで認証できる反面、セキュリティ面は甘く、写真でも顔認証できてしまうことが明らかになっている。
これは「Galaxy S8」シリーズが2D技術を使用しているから。AppleがLG Innotekと共同で開発している3D顔認識技術はより精度が高くなる見通し。
Appleは2013年に買収したKinectのセンサーを作った3Dセンサー開発企業「PrimeSense」や顔認証技術を保有するイスラエルの企業「RealFace」の技術を取り入れ、研究開発を進めていると見られている。
ところで、リークされた図面をもとに作られたモックアップ画像をよく見てみるとiPhone 8は内向きにもデュアルレンズカメラが用意されていることが分かる。
これらは3Dセンサー用として存在していると考えられていたが、Macお宝鑑定団Blogによると3D顔認証のためだけにデュアルレンズカメラを搭載する可能性は低いと指摘。このことから、現在の32mm相当カメラの他に、iSight(外向き)カメラ側と同じ28mm〜24mm相当の広角レンズを搭載している可能性があると伝えている。
(via MacRumors)