Apple、生産数を優先し「Face ID」の認証精度を緩和か

「スマホの未来」と大々的に発表した目玉商品の入手が数ヶ月先になるようでは、未来もへったくれもない。
「iPhone X」の生産数が予定よりも大幅に少ない原因は「Face ID」を利用可能にするTrueDepthカメラだと言われているが、Bloombergによると、Appleは生産数を優先し、サプライヤー各社に顔認証精度を引き下げを許可したと伝えている。
認証精度を下げても「Face ID」の方が安全
ここで一旦用語のおさらいをしておこう。TrueDepthカメラは、要は内向きカメラだ。従来機ではFaceTimeカメラと呼ばれているが、「Face ID」を可能にするための新しいセンサーが多数搭載されていることからネーミングがTrueDepthカメラに変わっている。
では、TrueDepthカメラを使ってどのように「Face ID」を可能にしているのか。詳しい仕組みは下記記事にまとめてあるが、3万以上の目に見えないドットを顔の上に投射して解析し、顔の深度マップを作成して、顔の正確なデータおよび顔の赤外線イメージを取り込む、という流れになっている。
今回の報道によると、「3万以上の目に見えないドットを顔の上に投射」するためのドットプロジェクターを構成するモジュールを量産することに苦戦を強いられた模様。髪の毛1本のごく一部にも満たない精度を求められていたため、歩留まり率が低かったようだ。
さらに、本来担当するはずだったサプライヤーが要件を満たすことができず、ドットプロジェクターの歩留まり率が2割程度だった時期もあり、Appleとしては泣きっ面に蜂で思うように生産数を増やすことができなかったと伝えられている。
「iPhone X」の生産数を増やすために認証精度を引き下げたAppleだが、セキュリティ面は問題ないのだろうか。他人がロック解除できてしまう確率は「Touch ID」のさらに20分の1であるため、多少緩和しても「Touch ID」よりは安全であると予想される。
「iPhone X」の年内の出荷台数は2,000万台だと噂されているが、Appleは発売日当日に店頭販売を実施することを明らかにしている。
「Face ID」の精度を緩和した結果、需要を満たすことができるのかどうか、注目が集まる。
「iPhone X」の予約は10月27日16時01分から
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