Dropboxに「Professional」プラン、登場!「Plus」との違いは
多くの人が活用しているオンラインストレージサービス「Dropbox」に、新たな個人向け有料プランとして「Professional」が登場した。
これまで提供されていた個人向けの有料プラン「Plus」とは何が異なるのか。僕自身も「Plus」プランを契約しているので、乗り換えるべきなのかを確認するために調べてみた。
違いは「スマートシンク」「Showcase」などの対応
「Professional」は月額2,400円/年額24,000円、「Pro」は月額1,200円/年額12,000円。この差額を支払うだけのメリットがあるかどうかを確認するために、まずは共通している仕様を確認する。
共通している仕様
どちらも共通して容量は1TBとなっていて、モバイルオンラインフォルダ、カメラアップロード、ドキュメントスキャンに対応。
共有フォルダと共有リンクはすべてのプランで利用でき、その共有リンクの管理機能は有料プランであれば対応。閲覧者情報、Dropbox Paper、ファイルリクエスト、ウェブプレビューおよびコメントなどの機能はどちらでも利用できる。
デバイスデータの遠隔削除はどちらのプランも利用できる。
異なる仕様
では、異なる仕様は何なのか。
それは「Professional」のみ「スマートシンク」「Showcase」などの機能やストレージ全体の「全文検索」、閲覧者の履歴が提供されていること。ファイルの復元とバージョン履歴も、「Plus」の30日間に対し、120日間までさかのぼることができる。
また、優先チャットサポートを利用できるが、記事執筆時点では日本語は「準備中」となっている。
「スマートシンク」と「Showcase」とは何か
大きな差別化ポイントとして、「Professional」では「スマートシンク」と「Showcase」が利用できることを強みとしているが、これらの機能は何ができるのだろうか。
「スマートシンク」とは
まずは「スマートシンク」について。
これはクラウド上にあるファイルを、まるでローカルにあるように利用できるようにするための機能。コンピューターのストレージ容量を圧迫することなく、複数人で利用することができる。
どういう時に役立つのか。例えば、アプリ制作チームが素材やコード、モックアップ、資料などをすべて1つのフォルダ内で管理していたとしよう。
2〜3人でもそれなりのデータ容量になってしまうかもしれないが、これが10人、20人規模になったとしたら、そのフォルダが知らないうちに数GBの容量まで膨れ上がり、各メンバーのコンピューターのストレージを圧迫する可能性がある。
そこで、「スマートシンク」を使えば、フォルダ内のファイルがコンピューター上にダウンロードされているように扱える、ということだ。指定したフォルダをそもそも同期しない、「選択型同期」とはこの点において、異なる。
1人で利用するのであれば必要のない機能だが、元々はDropbox Businessにおけるチーム管理者向けの機能として提供されていた。
「Showcase」とは
一方、「Showcase」とは、洗練されたファイルのポートフォリオを作成して共有できる新機能。
「Paper」の技術を活かし、1つのフォルダに格納された文章や写真、動画などをプレビュー表示させ、カタログのようにクライアントやチームメンバーに共有することができる。コンテンツは自動的にレイアウトされ、カスタマイズすることも可能。
作業進捗のトラッキングや、ファイルを閲覧したユーザーの確認もできる。
複数人やチームでDropboxを利用する場合に便利かも?
「Professional」プランが登場したDropboxの個人向けの有料プランだが、ボク個人としては、「Plus」から乗り換えるほどのメリットは感じなかった。
それは、僕自身が個人として仕事をしているからであり、複数人で1つのフォルダを作業したり、作業途中の内容を誰かにDropboxを通じて見せる機会がないからだ。
一方で、複数人の個人事業主で活動しているチームやクライアントワークが多いフリーランスにとっては差別化ポイントとしている機能は役立ちそうだ。
利用できるストレージ容量は変わらず、機能で差別化。価格は倍。自分の働き方にとってベストな有料プランを選択するべし!
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